静岡県のJA

農業のミライを共に創ろう

静岡には"農業"がある。
いきいきと働く人がいる。

静岡の農業で活躍されているヒトビト。
実家の農業を継いだ方もいれば、まったくの未経験の方、
サラリーマンから転職された方などサマザマ。
 
ヒトの数だけ働き方がある。
多様性に富んだ8人にお話を伺いました。

01

ネット販売やPR動画も

村田さんの場合

インタビュー01

農業は「つくる」だけじゃない。
食卓まで届けるまでが仕事だと思っています。

ICHIGOYA | 農家:村田潤哉さん

ICHIGOYA公式HP

Q.どんな農作物をつくっていますか?

A.いちご農家を営んでいます。
いちごは紅ほっぺ、きらぴ香をつくり、皆様へお届けしています。

Q.村田さんが農業をはじめたきっかは?

A.高校を卒業して15年間、ずっと農業を続けています。親がいちご農家だったので、親の手伝いから始め、今年の1月かICHIGOYAの代表になりました。
いちごの生産だけではなく、直売所・ネット通販の販売、PR動画の制作まで行っています。
※YouTubeチャンネル【いちごやチャンネル】で宣伝動画を配信しています。 YouTubeチャンネルはコチラ

Q.いちごを生産する上で心がけていることは?

A.農家は「生産」することだけが仕事ではないと感じています。例えば「どんな人が買ってくれているかな?」と売り場まで足を運んでみたり、「より多くの人にいちごを届けるため」のPR動画をつくってみたり、どうすればたくさんの人が満足してもらえるか?を常に考えて、行動しています。

Q.これから農業をはじめる方へどんな人が農業に向いていますか?

A.農業の作業自体は地道な仕事が多いため、コツコツ真面目に作業できる人が求められています。一方で、ただ農作物をつくるのではなく、どうすればお客さんは喜んでくれるのか?もっと自分たちの農作物を知ってもらうためにはどうするか?まで考えることができれば、事業はもっと大きく豊かになると思います!
求人情報を見てみる
02

1日3時間で無理なく働ける

夏目さんの場合

インタビュー02

1日3時間の勤務だから無理なく続けられる。
自然に触れていると、心が豊かになります。

パート:夏目さん(就農歴6ヶ月)

Q.現在どのくらいのペースで働いていますか?

A.いまは月~土曜日、8時~11時の3時間働いています。朝は少し早いですが、自宅から近いことと、3時間勤務なので無理なく続けられています。

Q.農業をはじめるキッカケはありましたか?

A.元々は製造関係の仕事をしていたのですが、自然や土いじりが好きで、いつか農業を仕事にしたいなぁと考えていました。ある日、たまたま求人サイトに農業の記事を見つけて、思い切って応募してみました。

Q.実際に未経験から農業をはじめてみて、イメージとのギャップは?

A.基本は立ち仕事なので、決して楽な仕事ではないのですが、今は「楽しい」方が勝っています。例えば収穫で葉の間に大きないちごを見つけたり、自分が収穫したいちごのトレイを見たりすると、嬉しくなるんです。最近はいちごの苗植えも教えてもらい、少しずつ仕事の幅も増やしていけています。

Q.これから農業で働こうと思っている方へメッセージはありますか?

A.未経験からでも、ベテランのパートさんや農家さんが親切に教えてくださるため、安心して働けると思います。また野菜と接していると、不思議とエネルギーをもらえるんです。まずは1日体験からでも参加してみると農業で働くイメージが持てると思いますので、ぜひ検討してみてください。
求人情報を見てみる
03

脱サラして農家の道へ

加藤さんの場合

インタビュー03

サラリーマンから農家の道へ。
農業は愛情。手間を惜しんではいけないんです。

新規就農(トマト農家):加藤豪さん
新規就農して3年目(2020年9月で丸3年)

Q.サラリーマンから農家になられたと聞きましたが、本当ですか?

A.はい、本当です。元々実家は農家ではなく、前職は中学校の教師をしていました。静岡県の新規就農支援制度を活用して、1年の研修を終え、農業ライフがスタートしました。

Q.どうして農業をはじめようと思ったのですか?

A.今年で45歳になりましたが、農業をはじめてまだ3年目です。20年近くはサラリーマンをしていました。前職は教師でしたが、その前は運送会社や牧場でも働いていました。体を動かすのが好きだったというのもありますが、どこかで「農業の憧れ」があったんですよね。妻に相談したところ、反対されなかったので、思い切って決断しました。

Q.サラリーマン時代と比べて、1番変わったのはどんなところですか?

A.ほとんどすべてが変わりました(笑)。その中でも1番は良くも悪くも「自分のおかげ/せい」になることです。サラリーマン時代は1人で仕事をすることはほとんどありませんでしたが、農業は自営業なので、すべては自分次第で良くも悪くも結果は大きく変わると感じています。

Q.1人で仕事をしていて孤独感を感じることはありますか?

A.いえ、実はあまり感じていなくて……。パートさんは数名お手伝いに来てくれていますが、農業って基本1人で仕事するものだと思っていたんです。でもありがたいことに、先輩の農家さんやJAさんが顔を出してくれていて、いろんなアドバイスをいただけて「農業って案外1人じゃないんだな」と感じています。諸先輩方にはいつもお世話になりっぱなしで、とても助かっています。

Q.農家として働いて、嬉しい瞬間はどんなときですか?

A.野菜は正直なので、パッと見ればどう育っているかがわかります。水や肥料が足りなければうまく育ちませんし、逆に手間を惜しまずきちんと育てられればすくすくと成長します。野菜が育ってくれたときはとても嬉しいです。あと、自分がつくった野菜が美味しい、と評判になっていると聞いたときも嬉しかったですね。

Q.最後に、これから農業をはじめる人にメッセージをお願いします。

A.私はまだ3年目なので、ベテラン農家さんに比べたらまだまだ若輩者なのですが・・・地道な作業をコツコツと続けられる人は向いているんじゃないかと思います。自然が好きな人、何かを育てることが好きな人も向いていると思います。農業が好きであればあとは覚悟があればなんとかなります(笑)。まずは農作業体験など、実際に体験することからはじめてみるといいかもしれません。
求人情報を見てみる
04

家族との時間を増やすため

安達さんの場合

インタビュー04

農家になった動機は「家族と過ごす時間を増やすため」。
パートさんも家族同様に、仲良く働いています。

安達農園|農家:安達賢二さん

Q.安達さんは農家になってちょうど20年になるとお聞きしました。

A.はい、元はサラリーマンだったのですが20年前に農家に転身しました。今は青梗菜(ちんげんさい)をつくっています。

Q.どうして農家に転身されたのですか?

A.1番の理由は「家族(妻・子ども)との時間をもっとつくりたい」と思ったからです。サラリーマン時代はなかなか子どものために時間をつくることができなくて、妻に農業をはじめたいと話したところ「子供が帰ってきたときに親が家にいる環境がいい」と夫婦で意見が合いました。JAさんに土地の紹介や農業のノウハウについてご協力をいただきました。

Q.現在、パートさんが5名働いてくれているそうですが、教えるときに気を付けていることはありますか?

A.夫婦で農業を営んでいるため、2人でバランスをとるようにしています。例えば、妻が厳しくしたら私がフォローにまわり、私が厳しくしたら妻がフォローする。バランスを保つことで偏りのないようにしています。あと、パートさんには「とにかくなんでも相談して欲しい」と伝えています。仕事のこと、人間関係のこと、なんでもOK。パートさんが困っていることやこうして欲しいという希望は聞かなければわからないですからね。

Q.最後に安達さんが働くうえで大切にしていることを教えてください。

A.「楽しむこと」です。農業に限った話ではないですが、どんな仕事でも楽しみながら取り組むことで工夫や知恵が出てくると思っています。パートさんを含め、一緒に働いてもらう方には、仕事を「楽しんでもらう」環境づくりを整えるよう、心がけています。
求人情報を見てみる
05

まったくの未経験でした

Mさん、Sさんの場合

インタビュー05

農業は「体」だけじゃなくて「頭」も使う仕事。
でも、汗をかく仕事って気持ちいいなぁと気づいたんです。

パート:Mさん(就農歴5年)、Sさん(就農歴4年)

Q.お二人とも農業未経験から始められたんですよね。農業のお仕事を選んだきっかけは何ですか?

Mさん:私は求人メディアの合同説明に参加したときに、出展していた農家さんにたまたまお話をうかがってみたんです。元は正社員で調理関係の仕事をしていたのですが、土いじりが好きだったということもあり、思い切って応募してみました。
Sさん:私はJAグループの求人サイトに農業のお仕事が載っていたので、応募しました。家庭菜園をしていたので農業のイメージは多少持っていました。実際働いてみると、思っていたよりも忙しいと感じることも多いですけど(笑)、楽しく働かせてもらっています。

Q.農業は実際には忙しいんですね(笑)
どんなところが忙しいと感じますか?

Sさん:私たちは朝8時半~12時まで働いているんですが、朝から動きっぱなしなんです。青梗菜(ちんげんさい)の苗植え・収穫・仕分け・梱包などが主な仕事ですが、ビニールハウスも大きいですし、収穫量も多いため、次から次へと仕事があります。
Mさん:コンテナに入った野菜は結構重いですが、主婦は買い物で重いものを持つのでこれくらいは平気です(笑)。体も使いますし、頭も結構使いますので、働き始めてから終業時間のお昼まであっという間ですね。

Q.働いていて「良かったな、嬉しいな」と感じるエピソードはありますか?

Mさん:体を使う仕事のため、ジム代わりになっています。実際に丈夫な体になったと思います(笑)。あとは、体調不良や子供の都合で急にお休みをとりたいとお願いしても聞いてくれるので助かっています。一緒に働いているパートさん(5名)と農家さん夫婦のグループLINEがあるので、やりとりもとてもスムーズです。
Sさん:誰かの誕生日には必ずプレゼントを渡しているんです。仕事以外でも農家さんも一緒に、みんなで遊びに行くこともあります。一体感があるなぁと思っています。あと、農業は現場仕事なので結構汗をかくんですけど、これまで汗をかいて働く機会ってあまりなかったんです。はじめは嫌かなぁと思っていましたが、これが思いのほか気持ちいいなぁと感じていて(笑)、仕事終わりにシャワーを浴びると何とも言えない爽快感があります!
求人情報を見てみる
06

パートさんはいいパートナー

中村さんの場合

インタビュー06

パートさんはいい仕事をするパートナー。
同じ目的に向かって協力してくれる仲間です。

グレイスフルファーミング株式会社
農家:中村雅俊さん

Q.中村さんは、農家をはじめてどのくらい経ちましたか?

A.25歳から農業をはじめて、今年で23年になります。親も農家ですが、私は親とは作物が違う青梗菜(ちんげんさい)の農家になりました。

Q.はじめ、親御さんと同じ農業をはじめることに少し抵抗があったとお聞きしました。

A.はい、農業をはじめたころ、親から農業の詳しい話はあえて聞きませんでした。自分ひとりでやるぞ!と自立したい気持ちを持っていたのかもしれません。ライバルのような気持ちで良い距離感を保とうと思っていました。

Q.現在、パートさんは何名くらい働いているんですか?

A.妻とパートさん含めて15名働いてくれています。パートさんの中には10年以上働いてくれているベテランの方もいるため、経験の浅いパートさんには妻とベテランパートの方が育成をしてくれています。私もたまには口を挟みたくなってしまいますが(笑)、パートさんにはパートさんのやり方があるみたいなので、できるだけ任せるようにしています。

Q.中村さんにとってパートさんとはどんな存在ですか?

A.パートさんはいい仕事をするために必要なパートナーだと思っています。ベテランのパートさんとは言い合いをすることもありますが、それはお互い「いい野菜」をつくりたいから。。いいものをつくるには譲れない部分も出てくると思います。でも最後はお互い褒め合っていますよ(笑)。いい汗をかいて、いい仕事をした後はとても気持ちがいいですね。
求人情報を見てみる
07

自分のこだわりを大切に

佐藤さんの場合

インタビュー07

パートさんにも自分のこだわりを大切にしてほしい。まずは一度、農業を体験してみてください。

有限会社佐藤農園
農家:佐藤 加志吾さん

Q.色鮮やかなガーベラがたくさん咲いていますね。どのくらいの品種を育てているんですか?

A.1ハウス、6品種くらいです。 苗を植えて2ヶ月ほどで収穫時期を迎えます。ちょうど今は収穫時期なので、いろんな色が咲いていて、綺麗ですよね。

Q.農家さん・パートさんは、普段どんな仕事をしているんですか?

A.佐藤農園では社員3名、パートさん7名の計10名のスタッフが働いてくれています。パートさんは女性が多く、ベテランの方も多く働いてくれています。主な仕事は苗植え、調整(葉に日光が当たるよう、枯葉などの無駄な葉を取り除く作業)、収穫、出荷準備(ガーベラ1本ごとに透明のビニールキャップをかける作業)、配送作業となります。男性の方(農家含む)にはトラックへの荷積みや配送をお願いしています。

Q.最後に、どんな方が農業に向いている、と感じられますか?

A.私たちの仕事柄、第一に花や自然が好きな人がいいですね。あとは「自分で疑問や問題に気付いて動いてくれる人」だととてもありがたいです。もちろん、はじめは花の品種ごとに収穫のサインや花粉の付き具合など、一緒に教えていきますが、その後は臨機応変に仕事をしてもらっています。 あと、パートさんはビニールハウス内で2~3名で1組になって作業をしてもらいますので、きちんとコミュニケーションを取りながら進められる人は向いているんじゃないかと思います。
求人情報を見てみる
08

「花が好き」から始めました

町田さんの場合

インタビュー08

人とは違う「なにか」を探していた結果、
「花が好き」から農業をはじめました。

パート:町田さん(就農歴:3ヶ月)

Q.現在、どのくらいのペースで働いていますか?

A.月・火の週に2日、8時半~15時の間勤務しています。水~土は自分で経営しているお店があるため、休みの日を利用して働いています。2月からはじめたので、ちょうど3ヶ月経ちました。普段はお店と子育てで慌ただしくしているため、花に癒される月火の2日間は自分の中で癒しの時間になっています(笑)。

Q.未経験から農業へ。元々、花が好きだったのですか?

A.実はそこまで意識をしていなかったんですけど、ここで働く前に「私は花が好き」ということに気が付いたんです。私が人と違うことってなにかあるだろうか?特別なものはなんだろう?と考えたときに、パッと浮かんだのが花でした。花を「売る」のではなくて「育てる」ことに価値を感じています。

Q.働いてみて「楽しい!」と感じる瞬間はどんなときですか?

A.花に囲まれているだけで幸せな気持ちになれます(笑)。これだけ多くの色に囲まれている瞬間ってなかなかないですよね。本来単純作業は好きなほうではなくてはじめは、慣れてくれば仕事に飽きてしまうのかな・・・とも思ったのですが、仕事に没頭しています。まだ仕事に慣れていないというのもあるかもしれませんけど(笑)。

Q.最後に…どんな人が向いていると思いますか?

A.私の場合、「花が好き」が出発点で、それが花を「売る」ではなく「育てる」ことにやりがいを感じると気が付きました。農業は自然の中で生きているため、成長を見守る・手助けすることが好きな人にとっては向いている仕事ではないかと思います。仕事のやり方はベテランのパートさんや農家さんに教えてもらえるため、とてもありがたいです。花の品種によっては花粉の出具合で収穫のタイミングが違うため、都度聞きながら進めています。1人での作業は多いですが、わからないことがあれば声を掛けられる環境なので助かっています。
求人情報を見てみる

データから見る
静岡県の農業

静岡県の農業の「今」を
データから紐解きます。

  • 全国1位
    お茶

    産出額:325億円

    お茶

    県内では様々なブランド茶が生産されています。近年は輸出に主眼を置いた抹茶の生産も拡大。

  • 全国1位
    わさび

    産出額:42億円

    わさび

    わさび発祥の地であり、今も全国1位の生産量を誇ります。わさび漬けなどの加工品も有名です。

  • 全国1位
    ガーベラ

    産出額:18億円

    ガーベラ

    全国の産出額の41%を占めており、主な生産地は志太榛原・西部地域です。色の種類や品種数も豊富。

  • 全国2位
    みかん

    産出額:248億円

    みかん

    全国2位の産出額を誇るみかん。収穫後、貯蔵してから出荷するため年明け以降に出荷のピークを迎えます。

  • 全国3位
    いちご

    産出額:114億円

    いちご

    主力品種の「紅ほっぺ」「きらぴ香」はどちらも静岡産まれ。ケーキなどの業務用でも人気です。

  • 全国4位
    メロン

    産出額:78億円

    メロン

    芳醇な香り、美しい網目など、高い品質を誇る静岡のメロンは、全国の市場で不動の地位を確立しています。

JAからのメッセージ

普段食べている農産物や花々が、どのように作られているか知ることができるのも、
農業のお仕事の魅力のひとつです。あなたが収穫した農産物が消費者の手に届くことを
考えながら、楽しく働いてみませんか?
 
静岡県下JAグループでは、「農業を仕事にしたい方」と「農業」をつなぐ職業紹介事業に取り組んでいます。
農業のお仕事にちょっとでも興味のある方は、各JAへお問合せください。

無料職業紹介事業の一例

【JAとぴあ浜松 あぐりパートナー無料職業紹介所より】
JAとぴあ浜松では「農家の仕事を知りたい」「空いた時間を有効的に使って働きたい」「一年通して働きたい」「子育ての合間に働きたい」など、あなたの希望にあった職場もご案内しています♪
他にも、「興味はあるけれど、いきなり農家さんで働くのはちょっと不安…」という方は、求職者向け説明会や農作業体験会定期的に開催していますので、まずはご気軽にご参加ください!

求人情報を見てみる