ぶっちゃけ農家で働くのってどんな感じ!?就農を考えている方必見!就農1年生のホンネぶっちゃけ農家で働くのってどんな感じ!?就農を考えている方必見!就農1年生のホンネ

しずおかの農業で働こう!
でも農業ってホントのところ、どうなの?

静岡県では温暖な気候と変化に富んだ自然環境を利用して
数多くの農産物が生産されています。
みなさんも知っての通り、その中でも茶とみかんは本県を代表する農産物です。

農業には興味がある!けど、分からないことばかり。
例えば、お金のこと・働く環境のこと・やりがいのこと、などなど。

働きたい、働くことを検討している方に向けて、働き始めた就農1年生にホンネを聞いてみました。

就農1年生のホンネ

実家の母からは、まさか農家で働くとは!と驚かれています(笑)

Iさん(50歳)

  • ・家族構成は旦那さん、お子さん3人(大学生・高校生・小学生)
  • ・就労1年目(働き始めて3か月ほど)
  • ・もともとは名古屋の商社でOLをしていた⇒旦那さんの転勤でドイツへ
    ⇒さらに転勤で細江町へ転勤(農家すぐ近く)し、今に至る
  • ・小学生の子供のママ友より農業の就労のススメもあり、WEBで農家を検索し、JAあぐりグループへ登録⇒面接の後、就労(口コミとWEBで検索)
  • ・主な仕事はトマト・にんじん・みかんの収穫や袋詰めなど
    (重い物は農家さんが対応いただけるとのこと)

①まず始めに…どうして農業を始めようと思ったのですか?

就農前は名古屋に住んでいて、商社で働いていました。働いていたときは公共の交通機関を利用していたのですが、浜松に転居してからは車がないとどこにも行けない⇒近所で探そう!⇒一番下の子がまだ小学生のため、お休みの融通が利く先を検討した時に、お友達の紹介で「農業がオススメ」ということを聞き、始めることにしました。最終的に就農への決め手は、「距離の近さ」「休みへの融通が利くこと」です。

②どのくらいのペースで働いていいますか?

パートとして週5日、午前(8時~11時半)と午後(13時半~15時半)働いています。繁忙期、閑散期によって、午前のみの日・土曜日の出勤があります。

③農業に大変なイメージはありませんでしたか?

肉体的に大変かも?というイメージはありましたたが、それよりも以前の職場(商社)のようなデスクワークや、カチッとした就業体系よりも少人数・アットホームな環境で気軽に働きたい!と考えていました。さらに、夫の転勤中(ドイツに6年間居住)にて、家庭菜園など、農業の楽しさを肌で感じていたため、農家で働くことに抵抗感はあまりなかったです。でも実家の母からは、まさか農家で働くとは!と驚かれています(笑)。

④実際に働いてみて、農業のどんなところに魅力に感じていますか?

就農している先は私を含めて3名(農家さんと他パートさん)のため、時間や休みの融通が利くことがとてもありがたいと感じています。子供の急な休みにも柔軟に対応していただけているため、お休みや遅刻も気兼ねなく相談できる雰囲気なのは助かっています。また、休憩時間がしっかりとれること、勤務先が自宅から近いこともあり、家事との両立ができることも魅力だと思います。

⑤就農されて、大変だったこと、苦労したことはありますか?

はじめのうちはわからないことだらけで大変でした…。でも、農家さんやパートさんと一緒に作業をしながら学べるため、わからないことはその場で教えてもらえることができます。聞きたいことがその場で聞けるって、少人数ならでの良さですよね。就農して3か月ほどですが、今では仕事で困ることも少なくなりました。

⑥就農してみて、新たな発見ありましたか?

何よりも、時間・休みの柔軟さや、ミスを恐れない温かい雰囲気がとても居心地が良いです。また、ファーマーズマーケットや道の駅などで、近所の皆さんと交流の場が多いことから、見知らぬ人にも気軽に声をかけたりすることも増えたかもしれません(笑)仕事面では、「農作物の収穫・仕分け作業」の仕事を1つとっても、農家さんが「なぜ今この作業を行っているのか?」の目的、意味を教えていただけます。作業を理解することで、工夫が生まれ、結果効率的に仕事ができていると感じています。

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ゼロからものづくりに携わりたいと考え農業を始めました。

Yさん(30歳)

  • ・独身(彼女あり)
  • ・就労2年目(一昨年12月より就労し、ちょうど1年経過したところ)
  • ・もともとは新潟市にて環境検査の研究を行っていた
    ⇒浜松にいる彼女との同居を機に昨年12月より就労スタート
  • ・就労先はWEBで「農業 求人」を検索した時にたまたまヒットした求人案件を元に
    3件ほど面接を実施
  • ・主な仕事は葉ネギのビニールハウス内でトラクターを
    使用した耕し・種まき・収穫など(収穫・袋詰め作業はパート・内職にて実施)

①サラリーマンから転身して農家へ…どうして??

前職は大気・空気・土壌などの環境検査の研究を行っていました。やりがいのある仕事でしたが、ゼロからものづくりに携わりたいと考え始めました。組織の中で1つの役割を担うことも大切なことですが、モノを作る喜び、失敗を享受したいと考えたとき、農家という選択肢に行きつきました。

②どのくらいのペースで働いていますか?

正職員として週6日、7時~16時(休憩含む)が基本です。午前中は農作物の出荷の準備、その後、パートさんと一緒に収穫作業を行い、終わり次第、種まきを行っています。

③農業に大変なイメージは?また、働いてみてGAPはありましたか?

元々仕事がサラリーマン(デスクワーク)だったため、体を動かすことの大変さはある程度予測していました。もちろん、細かい話をすれば、膝や腰が痛くなったり、夏のビニールハウスは暑い、などの疲れることはありますが(笑)、覚悟の上で就農したし、嫌に思ったことは一度もありません。もっと言うと「働くこと」について前よりも責任感が出てきたと感じています。農作物のすべてに携われることで、良くも悪くもすべて自分の責任なので、1つひとつの作業に緊張感を持っています。

④働く職場に求めるポイントはありますか?

「独立を見据えた働き方ができること」「人との繋がりを感じることができること」です。 いつかは自分の畑を持ち、独立を考えているため、働き先だけを探すのではなく、一生の仕事として、農業に携わる知識・情報・スキルを学べる環境に身を置きたいと考え、いまの農家さんを選びました。

⑤実際に働いてみて、どんなところに魅力を感じていますか?

私が考えていた「ゼロからものづくりに携わりたい」ことが実現できているため、とても充実しています。最近、葉ネギ以外に、ブロッコリーを育成・栽培して、ファーマーズマーケット(JAさんの直売所)で自分の手で売ってみたんです。ゼロからものづくりを進めて、最後にお客さんの手に渡るまでを自分が携われたことに感動を覚えました。自分がやりたいこと、こうゆうことなんだ、って。

⑥働いてみて…農業のイメージは変わりましたか??

「農業」はコミュニケーションがなくては成り立たない仕事だと感じています。 先日、先輩からはこんなことを教えてもらいました。例えば、ビニールハウス内で作業中、近所の方が声をかけてくれたらどんなに忙しくても元気に挨拶すること。どんな人とどこで繋がっているかわからないため、人との繋がりこそ、農家が大切にすべきことだと思います。

⑦最後に…これから就農を考えている方へ!

「誰と働くか」がとても大事だと思います。 私の場合、面接時に独立を希望していることを打ち合分けたにも関わらず、Oさん(Yさんの就農先代表)が独立を応援してくれ、自分にも育てる責任がある、と言って下さいました。私を欠員の正職員としてではなく、私の夢を尊重し、応援してくれている姿勢を見て、こちらも全力で応えなくてはならない、と感じています。就農先を自分の目で見て、直接話して想いを伝え、応えてくれる先を見つけていただきたいと思います。

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小学校のママ友を誘って、一緒に就労しました。

Mさん(46歳)Tさん(38歳)

  • ・お二人とも小学生子供あり
  • ・就労1年目(働き始めて3か月ほど)
  • ・お二人ともに車で10分程度の近所に居住⇒MさんがJAさんへ働く条件を相談⇒(土日祝/学校行事に仕事が休めて、時間の融通が利くこと)⇒条件に合致し、小学校のママ友を誘い、一緒に就労
  • ・就労先はWEBで「農業 求人」を検索した時にたまたまヒットした求人案件を元に
    3件ほど面接を実施
  • ・主な仕事は葉ネギの収穫、仕分け、梱包など

①お二人はどうして農業の道へ…?

Mさん:
一番は条件面です。「土日祝・学校行事時に休めること」「子供を学校に送って、帰宅の頃には自宅にいられること」の条件を軸にお仕事を探していたところ、こちらの農家さんに巡り合うことができました。農家さん自身もお子さんがいて、学校行事に参加されているため、お休みすることで過剰に気を使うことなく、とっても助かっています。

Tさん:
実は小学校のママ友であるMさんにご紹介してもらい、この仕事に巡り合うことができました。私も小さな子供がいるのですが、幼稚園に送り届けた後に仕事に行けるため、無理なく働けています。時給よりも条件面で選んだ結果、農家で働く、という選択になりました。

②どのくらいのペースで働いていますか?

Mさん・Tさん:
基本は週5日、午前9時~12時(途中休憩30分あり)です。 パートさん10名くらいでワイワイ楽しみながら働いています(笑)

③他のお仕事は検討されなかったのですか?

Mさん:
条件第一で検討した時、飲食店や小売業などの土日に出勤しなければならない仕事は難しいかな…と感じていました。また夏休みや年末年始などの長期休暇時はできれば家族との時間に充てたいと考えていたため、検討の末、条件にピッタリな今の仕事に就くことができました。

④農業に大変なイメージはありませんでしたか?また実際働いてみてどうでしたか?

Mさん:
夏は暑い、冬は寒い、というイメージはありましたが、実家がみかん農家を営んでいたため、抵抗感はありませんでした。また今回就農する前に、お試しでジャガイモの収穫を体験しました。就農前に体験の機会をつくると不安が払しょくされてオススメです!

Tさん:
実際に働いてみると、外の作業もあるため、暑さ・寒さを感じるときはありますが、就業時間が2時間半だからこそ、メリハリをつけて取り組めていると思います。ベテランパートのみなさんと一緒に作業するため、わからないことはその場で聞けるため、頼りにしています。

⑤実際の職場の雰囲気はいかがですか?

Tさん:
本当にみんなで冗談や世間話をしながら楽しく仕事しています。農家さんも優しくて、お気使いいただけることもありがたいですね。農家さんに勤めて20年以上のベテランパートさんがいらっしゃるため、仕事のことはもちろん、お野菜のレシピの話や家庭の相談など(笑)、人生の先輩としていろいろと相談してしまいます。

⑥最後に…就農を検討している方へ一言!

Mさん:
希望の条件で働かせてもらっているため、とても充実して働けています。はじめにお話したように、子供の行事を優先する時も、気持ち良く送り出してくれる農家さんには本当に感謝です。地元に根付いた農家さんだからこそ、学校行事にも理解を示してくれ、融通を利いてくれます。小さなお子さんがいる方でも安心して働ける職場だと思います!

Tさん:
時給ややりがいもとても大事なことですが、農家で働くことでプライベートがより充実していると感じています。子供との時間、家族との時間を大切にしたい方こそ、農家で働くことをオススメしたいと思います。

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静岡県の農業

なんといってもお茶とみかん!でもそれだけじゃないんです。

静岡県では、温暖な気候と変化に富んだ自然環境を利用して数多くの農産物が生産されています。その中でも茶とみかんは本県を代表する農産物です。また、温室メロン、いちごのほか、ガーベラなどの花きの施設園芸も盛んに行われたおり、新技術や新品種の導入により品質の高い多彩な農産物が全国に向け出荷されています。畜産業も盛んで、銘柄牛や銘柄豚の開発、ブランド化が進められています。

1年を通して温暖で働きやすい。多種多様な農作物の栽培が可能です。

本県は、海岸線に沿って細長く平野が広がり、北部には、富士山や南アルプスなどの3,000mを越える山々がそびえています。耕地は傾斜地が多く変化に富んでおり、面積 69,200ha、県土に占める割合は 8.9%で全国の耕地面積の1.5%となっています。気候は、年平均気温が15~17°Cと温暖で、平均降水量は 1,800~2,400mmです。特に冬期は日照時間が多く温暖であることなどから、多種多様な農作物の栽培が行われています。

茶・わさび・ガーベラはなんと農産物全国1位!

本県には、茶、みかん、バラ、わさびなど全国に誇れる高品質な農産物が数多くあります。農業産出額からみると、第1位を誇る農産物は3品目。全国10位までに20品目を生産しています。温暖な気候が豊かな農作物をつくりだしています。

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