AGAスキンクリニック 新宿駅前院 院長
西垣 匠さん

2009年4月 順天堂大学附属順天堂医院にて勤務、2013年よりAGAスキンクリニックでの勤務を経て、2018年12月より AGAスキンクリニック新宿駅前院の院長を務める。麻酔科標榜医、抗加齢医学会員、米国ISNF認定サプリメントアドバイザー
https://www.agaskin.net/woman/ 


髪は女の命!一本でも多くツヤのある髪が生えていてほしい。


そんな女性たちの切実な願いをよそに、年齢を重ねるたび、髪がペタンとしたり、ハリがなくなったり、少しずつ抜け毛が多くなったり……髪の毛のせいで、年齢よりも老けてみえる気がして悩んじゃいますよね。


どうすればいいかインターネットで調べても色々な情報があり過ぎて、どれが正しいのか分からない。なんて方も多いはず。そこで今回は、巷にはびこる髪の毛の噂を検証。女性の髪の毛に対する正しい知識を身に着け、しっかりと薄毛対策を始めましょう。


Q.湯シャンって本当に髪にいいの?



A.×


ここ数年、シャンプーを使わずにお湯だけで洗う「湯シャン」が注目を集めていますが、正直、何で流行ったのか分からないんですよね……。


シャンプーの一番の目的は、頭皮に詰まった汚れを取ること。湯シャンということは、お湯で流すだけですから、表面の脂分を取り去ることはできないんです。そうなると汚れが取れないまま、次の汚れが蓄積されていき衛生状態もよくないですし、汚れが取り切れないということは、おそらく臭いも残ると思うので、私は決しておすすめしないです。


Q.髪に良いシャンプーはノンシリコンのもの?


A.×


シリコンシャンプーよりノンシリコンシャンプーの方がよいという風潮もありましたが、実は髪や頭皮にはあまり関係ないんです。決してシリコン自体が悪いということではないので、チェックするべきは成分。刺激の少ないアミノ酸系のシャンプーを使うと、頭皮にも優しくうるおいを保ってくれるのでおすすめです。


Q.秋冬になると髪が抜けやすい? 髪が薄くなりやすい季節ってある?



A.○


当院も、秋になると抜け毛を心配して来院される方が急増します。


これは秋の気候が、薄毛の要因になるのではなく、根本的な原因は、夏の強い日差しと紫外線による頭皮のダメージです。夏は他の季節に比べ紫外線が強いだけでなく、冷房による頭皮の乾燥もありますし、夏バテで食欲が落ちて栄養バランスが崩れることも原因の一つとなり。さまざまな要因が重なりやすいことも理由。


頭皮は顔の皮膚の延長なのですが、みなさん顔の紫外線対策はしていても、頭皮の紫外線対策は怠っているのではないでしょうか? 特に頭頂部は日差しをダイレクトに浴びてしまいますので、帽子や日傘で頭皮をしっかりガードしてください。


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Q.わかめを食べると髪が生えてきやすい?


A.×


これは迷信ですね。海藻の見た目が黒々としていたので、黒くて丈夫な髪が生えてくるという認識だったとは思うのですが、海藻類を摂ったからといって、髪が生えるとか、黒くなることはあり得ません。ただ、海藻自体には食物繊維やミネラルなど、体に良い栄養素が含まれていますので、悪い効果はありません。ですが、海藻だけ食べていても髪が豊かになるわけではないんです。


(髪によい食材って)


海藻類と一緒で、どれかだけに偏って食べていても髪が豊かになるわけではありません。


ただ、髪にとって良質なタンパク質を摂るようには心掛けた方がいいと思います。


女性に特化ならイソフラボンを含む食品。豆腐とか納豆、豆乳などの大豆製品は、積極的に摂取された方がいいと思います。もちろん、一度にたくさん摂取しても意味がないので、偏りなくバランスのいい食事をすることが、豊かな髪をつくっていくんです。


Q.朝シャンはした方がいいの?



A.×


健康な髪をつくるためには、シャンプー後にしっかり髪と頭皮を乾かしてあげることが大切。そのため色々と慌ただしくなりがちな朝ではなく、夜にきちんとシャンプーをし、その日の汚れはその日のうちに落としてあげるのがベスト。


シャンプーを朝に持ち越せば、汚れが付いたままで寝ることになり、寝具の汚れを助長して頭皮環境を悪化させます。


髪の成長に必要な、女性ホルモンがつくられるのは主に夜。そして、残念ながらその量は加齢とともに減少していきます。年齢を重ねれば重ねる程、スッキリした頭皮でしっかりと質のいい睡眠をとることを心掛けるようにしてください。


Q.脂性だから、1日に何度か洗った方がいい?



A.×


どんな方でもシャンプーは1日1回で十分です。それ以上は洗いすぎになり頭皮や髪に必要な油分を失ってしまうことになります。ある程度の皮脂は頭皮や髪の成長にとって、大事なうるおいとなりますので、季節や体質に関わらず、洗いすぎには注意してください。


頭皮もお肌の一部。フェイスケアに化粧水と乳液が必要なように、頭皮にも適度な油分が大事なんですよ。


Q.まとめ髪は薄くなりやすい?


A.○


お団子ヘアやポニーテールなど、髪をきつめに引っ張るヘアスタイルは、髪と頭皮への負担がかかり、脱毛が起きやすくなるため注意が必要です。


仕事柄しょうがなくという方もいらっしゃると思いますが、長時間続けない方がいいので、お仕事終わりには外すなど、頭皮へのダメージをなるべく減らしていただくのがいいと思います。


(ずっと同じ髪型も実は危険)


髪の長さは変えても、分け目はずっと同じではありませんか? 


髪や頭皮の健康を考えると、分け目は頻繁に変えた方がいいんですよ。ずっと同じところで分けていると、髪の重さが常に同じ場所に集中してしまい、頭皮に負担がかかってきます。毎日でなくても大丈夫ですが、いつもの分け目をチェンジしてみてください。


髪にはクセがついているため、自然と同じ場所に分け目ができやすくなります。意識して変えない限り、同じ場所で髪を分けてしまいがち。コツはシャンプー後のウェットな状態で分け目をつくってから、しっかり根元からドライヤーで乾かしていくこと。新しい分け目はピンなどで固定しておくと、髪のクセが徐々に変わっていくと思います。


何となく目に入る広告からの情報や、ネットの記事に影響されて、正しい知識が得にくい時代。間違った情報に踊らされず正確な対処法を身につけて、健康で元気な髪を保ち続けましょう。


取材・文/デザインミーライター 滝 紀子


デザインミー編集部
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