正社員として就業する場合に求められることがある身元保証書・身元保証人。しかし昨今では悪意あるバイトがニュースを騒がせることもあり、パートやバイトでも、身元保証書等の提出を求められることがあります。



身元保証書・身元保証人とは? 企業がバイトに提出を求める理由とは



バイト中にふざけた動画を撮り、SNSを炎上させる……。このような不謹慎な言動は、本来バイト本人の問題ですが、実際に責任が問われるのはそのバイトを雇用している企業です。


時には多額の賠償金を支払うこともあり、企業はこうしたリスクに備え、バイトで働く人に「身元保証人」の提示を義務付けることがあります。


企業が用意した身元保証書には、「万が一の際は本人と連帯して責任を取る」という内容がかかれ、ここに本人、身元保証人が共に署名・捺印をします。


「保証人に迷惑をかけないよう言動に気をつける」という抑止力が期待できますし、いざという時には、本人はもちろん、身元保証人に賠償を求めることも可能になります。



バイト採用条件であれば身元保証書の提出はマスト



採用の条件として身元保証書の提出が義務付けられているのであれば、提出しなければいけません。しかし、採用前に条件として知らされていなかった場合には、提出を断ることも可能ではあります。


ただし、身元保証書の提出を断ったことで採用取り消しになるケースもあり、提出を拒否する場合は慎重に。採用後に提出を求められ、断って採用取り消しになる場合は法的に争えば勝てる可能性はありますが、無駄な争いはできるだけ避けたいもの。正当な理由がない限り、いつでも提出できる状態にしておくほうが無難です。



身元保証書をバイト先に出すとどうなる?



身元保証書を出しても、本人が会社に損害を与えるようなことがなければ何の支障もありません。万が一損害を与えるようなことがあった場合でも、不注意や失敗などが原因の場合は問題なし。


賠償の対象になるのは、SNSで炎上するようなケースの場合。明らかな悪意や過失、故意の場合は損害賠償請求の可能性は大いにあり、「身元保証書」が効力を発揮します。



身元保証書・身元保証人は怖くない! 普通にバイトしていれば問題なし


「身元保証書・身元保証人」と聞くと構えてしまいますが、常識・良識のもとで働く限りはそれほど気にすることのないものです。


一般的に、両親や兄弟姉妹などの身内を身元保証人にすることが多いのですが、頼める人がいない場合は「保証人代行サービス」などもあります。必要に応じて検討してください。


<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。
特に大学生やフリーターの方には留学後の就活相談に乗ることも多く、自己分析などのお手伝いも行っている。
現在はWeb制作会社の経営や、1週間6万円から留学できる「Go Global」を運営している
https://dy-planning.net/
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