最近は街の小さな本屋さんだけでなく、ショッピングビルや駅ビルに入る大型書店や、古本ばかりを扱う本屋もあります。本好きなら一度は働いてみたいと思う本屋のバイト。実際にはどんな仕事をするのでしょうか。



本屋バイトの仕事内容は2種類



本屋での仕事は大きく「店頭販売」と「商品管理」にわけられます。


① 店頭販売の仕事内容
店頭販売の中にも様々な仕事があり、レジでの会計やフロアでの接客などがあります。レジで会計担当をする場合は、きれいにカバーをかけ、手際よくレジで会計をします。
レジ以外では、フロアを回って乱雑に置かれた本を整えたり、本のある場所や新刊情報など、お客様の質問に答えたりすることもあるでしょう。


② 商品管理
次々に売れていく商品の補充はもちろん、毎日届く新しい書籍を陳列するのがメインの仕事。届いた本を段ボールから出し、所定の場所にきれいに並べていきます。本は重量があるため、意外と体力のいる仕事です。
書店によっては「ポップ」といって、手書きの宣伝を作ったりするような仕事もあります。



本が好きな人は本屋で働くメリット大



「本に囲まれた職場というだけでシアワセ」という人もいますが、本屋で働くメリットはそれだけではありません。


メリット① 面接で話せることが多い
「本が好きだから本屋で働きたい」という人は志望動機が明確なため、面接での質問に答えやすいと言えます。


メリット② 本好き同志だから働きやすい
本屋のバイトには、やはり本が好きな人が集まります。「本」という共通点があるだけで、バイト仲間と打ち解けやすく、共通の話題も作りやすいかもしれません。


メリット③ マーケティングの勉強ができる
ポップを見て購入する人も多く、どのような言葉を書けば魅力が伝わるか、どんなポップなら成果がでるか、ということを考えます。また、お客様の動線を基にした売り場づくりを任せられることもあり、マーケティングの視点が養われます。


小さい書店ではポップやレイアウト変更がないこともあるので、こういう経験を積みたい方は、少し大きめの書店が良いかもしれません。



本屋バイトのデメリット



本屋のデメリットも見てみましょう。


① 大型書店は忙しい!
本屋のバイトというとどことなくゆったりしたイメージがありますが、駅構内などに入る大型書店は売り場も広く、お客様の年齢層も様々です。
商品数が多いことはもちろん、接客で聞かれる質問も多岐にわたるため、本や売り場についての知識を頭に入れておく努力が必要。
レジ係にあたった場合、通勤時間などになると多くのお客様をスムーズに対応するスピード感も求められるでしょう。


② シフトがそれほど長くない
居酒屋やコンビニなどと違い、書店の閉店時間は早ければ19時前後。駅ビル内などであれば、21時前後でしょうか。夕方17時からのバイトの場合、数時間しか働けず、他のバイトと掛け持ちしなければならないというケースも多いようです。



好きを仕事にしやすい本屋バイト


通勤が便利などの理由で本屋バイトを選ぶ人ももちろんいるでしょうが、やはり本が好きならメリットが大きい本屋のバイト。新刊情報はいち早く入手できますし、本屋によっては少し割引で購入できることもあるそうです。


「好きなこと」を仕事にできるのはそれだけでも幸せなことですから、本が好きな人はぜひ、本屋バイトを候補に入れてみてください。


<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。
特に大学生やフリーターの方には留学後の就活相談に乗ることも多く、自己分析などのお手伝いも行っている。
現在はWeb制作会社の経営や、1週間6万円から留学できる「Go Global」を運営している
https://dy-planning.net/
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