
転職したのはいいけれど、実際に新しい会社で働いてみると「前の会社のほうが良かった……」ということもよくあります。元いた会社に出戻るのは一般的に見てどうなのでしょうか。出戻りで働くメリット、デメリットを考えてみましょう。
出戻りメリット① 会社のことやパートの仕事内容がわかっているので気持ちが楽
新しい環境や人間関係に慣れる必要があり、転職にはストレスがつきものです。しかし、元いた会社に出戻る場合はそのストレスがほとんどありません。目に見えないストレスは、私たちが考えるより大きく心身の健康を左右しますので、「慣れた環境でストレスが少ない」ことは、出戻りで働く大きなメリットと言えるでしょう。
出戻りメリット② 即戦力になるパート社員は会社も大助かり
出戻った本人はもちろんのこと、企業としても出戻りパートの活躍は嬉しいことです。いちから人材育成する時間や手間がかかりませんし、仕事を熟知している分、安心して任せられます。また、時間もお金もかかる採用活動を省略・短縮することができるのも、経営者にとってはありがたいことでしょう。
出戻りデメリット① 時給が新人パートと同じに戻る可能性がある
次にデメリットを見てみましょう。
経験から時給を決める会社では、退職時の時給がもらえることもありますが、会社によっては「入社1年目の時給」が適用されることもあります。
給与額だけではなく、以前は自分の後輩だった人が自分の上司になる、ということも考えられます。このように、全てが振り出しに戻ることがありますので、モチベーションが下がる可能性もあるでしょう。
■出戻りデメリット② 出戻りを歓迎しないパート仲間への対応でストレスが
時給が下がっているにもかかわらず、周りの人は「前と同じ給料をもらっているのではないか」と勘ぐったり、「一度辞めたのになぜ戻ってきたのかしら」などと噂話をしたりする人がいるかもしれません。
「出戻り」を良く思わない人も必ずいますので、しばらくの間はそのような人間関係にストレスを感じ、耐えなければならないことも覚悟が必要です。
退職時には、少なからず周囲の人に迷惑がかかっています。出戻った際には十分に、感謝と配慮を表したいものです。
パートの出戻りは「新人の気持ち」がキーワード
上司や同僚から「戻ってきてほしい」と声がかかって出戻る場合はよいですが、不満をもって退職したにも関わらず、自分の勝手で出戻るときは特に要注意です。
実際に出戻った際には、自分のためにも周りのためにも、「一から出直す」という気持ちを大切にし、時間をかけて受け入れてもらえるように努めましょう。