「常に自分が上でいたい」という困った人に、時々出会うことがあります。世間一般では「マウンティング」と呼ばれる行為で、ことあるごとに自分が上であることを自己主張してくる困ったさん。マウンティングされる側にとっては不快なものですが、パート先にそういう人がいる場合、どう対応すればよいでしょうか。



パート先でマウンティング対象に狙われるのはこんな人!



まず、マウンティングする人が狙いを定めるのは大きく分けて2種類。何を言われてもニコニコしている「気の弱い人・いい人」か、人の注目を集める「ライバルになりそうな人」です。


前者の場合、相手が反論してこないことをいいことにマウンティングし放題。気づいたときには勝手に上下関係が作られていた、ということになりかねません。
後者はまさにライバル心からくるもので、隙あらば格下に落とそうと、狙われてしまいます。



「すごいねー」で満足! マウンティングしたい気持ちを褒めて満たしてあげる



マウンティングでは「いかに自分が素晴らしいか」を自慢してくるケースが多くあります。例えば夫に高価なプレゼントを買ってもらったと自慢する人はその良い例。そんなときは「すごいねー! 愛されているね!」などと褒めてあげると相手は満足します。


イラッとしつつも褒めるなんて、なんだか悔しい気もしますが、そんなときは「負けるが勝ち」という言葉を思い出して。「負けてあげる」という大人の対応が、自分にとっても楽な方法です。


とはいえ、「褒めてくれる=マウントをとれる」とわかると、どんどんつけこんでくる恐れもありますので、10回に1回ぐらいでよいでしょう。



マウンティングされたら「ふーん」と無関心で通す



どんなことをされても相手にしないこと。相手がどんなに巧妙なマウンティングを仕掛けてきても、それをいち早く察知し、反応しないようにするという手段です。


相手は自分の欲求を満たすためだけにマウンティングをしてくるわけですから、真正面から「そういうことはやめてほしい」と向き合ったところで疲れるだけ。相手は無意識にしていることも多く、改善させるのは至難の業です。


マウンティングしたい人はいつも褒められたい、認められたい人。無反応は一番の痛手となるはずです。無反応を続けていると「この人にはマウンティングできない」と悟り、近寄ってこなくなるかもしれません。



パートでもプライベートでも! マウンティングする人には大事なことを話さない


マウンティングしてくる人は、あらゆることをネタに自分の優位性を保とうとする傾向があります。学歴や年収の高さを比較して、優越感にひたったりするようなこともあるでしょう。


情報を与えることで、相手のライバル心をあおってしまうことにもなりかねません。マウンティングしがちな人には、できるだけ、自分のことは話さないほうが無難です。


<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。
特に大学生やフリーターの方には留学後の就活相談に乗ることも多く、自己分析などのお手伝いも行っている。
現在はWeb制作会社の経営や、1週間6万円から留学できる「Go Global」を運営している
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