履歴書の志望動機欄は、何をどう書いたら良いのかと迷う箇所。中には空欄で出す人もいるようですが、それは絶対にNGです。


雇う側としてたくさんシフトに入ってもらえることはもちろん大切ですが、「どんな気持ちで働こうとしているのか」ということも考慮して、採用・不採用を決めています。


志望動機を書くコツは「お店の立場に立って考えること」。具体的にどのような志望動機があるかを見てみましょう。



飲食店バイト志望動機① 学校や家から近く、通勤がしやすい



お店にとって、「シフトに入れやすいかどうか」「長く続けられそうか」はとても大切なポイント。チェーン店や営業時間が長いお店は特にそうです。自転車で帰ることができる人なら、「終電の時間を気にせずシフトに入ることができる」等、通勤の利便性を書くとよいでしょう。


書き方例:
できるだけ時間を有効活用し、たくさんシフトに入りたいと考えています。こちらのお店は家から自転車で10分の距離にあり、シフトの終わり時間を気にすることなく働くことができます。学校がない土日も家から近ければシフトに入りやすく、無理なく続けられると考えました。



飲食店バイト志望動機② 接客業を学びたい



少しかしこまった雰囲気の飲食店であれば、より丁寧な接客が求められます。将来接客業につきたいという人は、言葉遣いや接客の仕方などを学ぶよいチャンス。志望動機では「夢への第一歩」というスタンスを伝えてみてください。


書き方例:
デパート接客業で2年の経験を活かし、洗練された雰囲気の貴店でワンランク上の接客スキルを身につけ、お客様に喜んでもらえる仕事をしたいと考えています。
将来はホテルや航空会社で働くことを目指しておりますので、単なるお小遣い稼ぎではなく、将来につながる一歩と考えております。



飲食店バイト志望動機③ 不特定多数の人とコミュニケーションをとるのが得意



飲食店のようなサービス業では、接客の良し悪しが売り上げを左右することもよくあること。「人と接することが好き」な気持ちはお客様にも伝わり、ひいてはお店の来客数や売上にもつながります。


書き方例:
今はコールセンターのバイトをしていますが、お客様の顔を見てコミュニケーションをとることができるバイトを探していました。いつ来ても店員さんとお客様の楽しそうな笑顔が印象的なこちらのお店であれば、自分の経験と性格をいかし、楽しい雰囲気づくりに貢献できるのではないかと考えています。



未経験者は「好き」をアピールしよう!


経験があれば、スキルやエピソードを語ることもできますが、未経験の場合はとにかく「熱意」をアピールしましょう。「人が好き」「料理が好き」「食べることが好き」など、何でも構いません。


好きなことであれば一生懸命できますし、辛い時にも頑張ろうという気持ちが持ちやすいというものです。


<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。
特に大学生やフリーターの方には留学後の就活相談に乗ることも多く、自己分析などのお手伝いも行っている。
現在はWeb制作会社の経営や、1週間6万円から留学できる「Go Global」を運営している
https://dy-planning.net/
https://go-global.info/

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