パートの応募時に気になってくるのが「年齢」です。ブランクがあると、特に心配になりますよね。パートの面接になかなか受からないという方は、不採用の理由を聞いてみるのもよいでしょう。親切な会社であれば、率直に理由を教えてくれるところもあります。


以下のようなことを念頭に、まずは自分にあったパート先にアプローチしてみてください。



パート募集時に年齢制限をすることは法律で禁止されている!



求人情報を見て応募した際、「年齢的に厳しいですね……」と言われることがあればそれは立派な法律違反! 法律では、年齢を理由に採用・不採用を決定してはいけないことになっています。


かといって、「法律で年齢制限はしていけないことになっていると思いますが……」と主張するのも、心象がよくないまま面接を受ける可能性もあり、あまり得策とは言えません。


「年齢のご心配もあるかと思いますが、接客業の経験からきっとお役に立てるのではと考えています。一度お目にかかる機会をいただけないでしょうか」と、まずは相手にとってのメリットを提示してみてください。


万が一ひどい対応を受けるようなことがあれば、労働基準監督署やハローワークに報告することも有用です。



参照:募集・採用における年齢制限禁止について – 厚生労働省

パート面接に受からないのは年齢制限がネックではないことも



パート面接に不合格になると、「やっぱり年齢のせいかしら……」と思うことがあるかもしれませんが、実は他に原因があるのかもしれません。以下のようなことに思い当たる節はないでしょうか?


1. 経験のある仕事に応募しましたか?
年齢が上がるにつれて、重要視されるのが「同業種・同職種の経験」です。もし事務職しか経験のない人が接客業の面接に行けば、不合格になる確率は高まります。


2. くだけすぎた対応をしていませんか?
面接官が年下だからと言って、くだけた言葉遣いや馴れ馴れしい態度はご法度。あくまでも仕事の面接ですし、相手は仕事の上司になる人です。相手がフランクに話しかけてきても、応募者の立場からはきちんとした応対を心がけてください。


3. シフトに制限がありすぎませんか?
人手が足りない職場では、早朝深夜、休日なども働ける人が優先されます。もしあなたが「平日昼間、10時~16時まででお願いします」と伝えていれば、その時点で選考から外される可能性が高まります。



年齢を超えてパートの採用を勝ち取る!



家事と両立しなければならない人は、パートで働ける時間の制限や、キャリアにブランクがある人もたくさんいます。不利な条件を克服して採用を勝ち取るには、過去の経験と自分のキャラクターが重要!


「経験がある」「一から十まで教えてなくてよい」ということは、なんといっても一番の強み。即戦力になることをアピールするために、これまでの経験をどう伝えればよいかと考えてみてください。


一方で、「経験が少なくとも人柄がよければ採用する」という職場も多々あります。
面接では明るさ、親しみやすさ、コミュニケーション力をいかにアピールできるかが勝負。会社の売上にどう貢献できるか、一緒に働く人をいかにサポートできるかということを自分の言葉でまとめてみてください。



最近では70歳を超えるパート採用も


高齢化に伴って、政府もシニア採用をする企業を様々な形で応援しています。パートとして、若手とシニアの間をつなぐ役割を担う人も増えてくるでしょう。社会の流れを常にチェックし、社会ニーズに合った役割をアピールするのも、採用への近道かもしれません。



<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
外資系企業、IT企業、ベンチャー企業などにおいて、採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。現在はWEB系の会社を経営するかたわら、スペインにある学費が15万円/年~の公立大学や、1週間から留学可能な語学学校の紹介をするなど、子どもから大人までの学習支援を行っている。

WEB事業 :https://dy-planning.net/
留学サポート Go Global:https://go-global.info/

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