バイト面接に合格したら、初バイト日までに行うことがあります。それが「銀行口座の開設」。日雇いバイトでもない限り、バイトの給与は銀行振り込みが一般的。まだ自分の口座を持っていないという人は、一日も早く手続きを行いましょう。



バイト先から指定された銀行口座を作る



「いずれ必要になるのだから、面接結果がわかる前に、家の近くにあるB銀行で口座をつくっておこう」という段取りの良い方、ちょっと待ってください! 準備が良いことは素晴らしいことなのですが、バイト先によっては「A銀行C支店の口座」と、指定があることも。せっかくあらかじめ銀行口座を作っても、また作り直しということにもなりかねません。


企業が銀行口座を統一する背景には理由があります。最も大きい理由としては「振込手数料の削減」でしょう。給与を振り込む際、銀行や支店が異なると、「振込手数料」がかかります。100円台のこともありますが、銀行によっては1回の振り込みに700円ほどかかることも。従業員が100人いれば、振込手数料だけで70,000円の出費となりますから、同銀行同支店にそろえ、この出費を削減しようというわけです。



原則は「1銀行1口座」



もしかすると、A銀行ですでにD支店の口座を持っているかもしれませんが、バイト先からどうしてもC支店で作ってほしいと言われた場合、A銀行で2つの口座を開くことになります。


基本的に銀行では、一人の人が同じ銀行で2つ以上の口座を開くことをよしとしておらず、2つ目の口座開設をしようとすると拒否されることがあります。その場合、まずはバイト先に「すでに持っているD支店でもよいか」と確認してみてください。


「いえ、C支店でお願いします」と言われたら、元々もっていたD支店の口座を閉じ、バイト先で必要となったC支店で口座開設をすることになります。



バイト用の銀行口座開設



一般的には自宅か勤務先の最寄り支店で作ることになっており、「毎日乗り換えをする新宿が便利だから新宿支店がいい」などということはできません。


『口座の開設は、ご自宅やお勤め先に近く、ご利用に便利な支店にてお手続きください。遠隔の支店をご希望の場合には、ご利用目的をお伺いさせていただきます。場合によっては口座の開設をお断りすることがございます。』(三井住友銀行HPより)


バイト先指定の銀行口座で開設をする時は、「アルバイトの給与を受け取るため、こちらの支店で開設するように指示がありました」と伝えてください。バイト先の企業名なども聞かれると思いますので、正式な企業名をこたえられるようにしておきましょう。



銀行口座開設で必要なもの



銀行口座開設には印鑑と本人確認書類が必要です。本人確認書類は写真付きのものを。運転免許証やパスポートがあればそれでよいでしょう。そのどちらも持っていないという場合は、健康保険証と住民票の写しなど、銀行が認めている書類を2種類用意することが一般的なようです。もちろん、全て有効期限内のものを持参してください。


写真付き証明書を持っていない場合は、電話などで必要な書類を確認してからいくと安心です。最近では口座開設時に「印鑑不要」の銀行も増えてきました。印鑑が必要かどうかもあわせて確認するとよいでしょう。


印鑑が必要な時は、朱肉を使って押印するタイプのものを用意してください。いわゆる「シャチハタ」は不可です。


参照:2つの組み合わせで本人確認書類として認められるもの - みずほ銀行

給与額は毎月確認して!


バイトがはじまったら、給与が振り込まれるのが当たり前と考えず、毎月正しい額が振り込まれているかどうかもきちんとチェックしましょう! 給与計算が間違っていることもありますので、バイト時間数の管理と合計額のチェックをする癖をつけておくことをお勧めします。


<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
1週間45000円からできる留学サポートGo Globalを運営。採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。特に大学生やフリーターの方には留学後の就活相談に乗ることも多く、自己分析などのお手伝いも行っている。

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