チェーン展開している居酒屋やカフェでは、系列店がたくさんありますよね。曜日や時間帯を考えて、人手が足りるようにシフトを組むのが上司の役目ですが、偶然にも複数のバイトが同じ日に休んだり、大人数での宴会予約が入ったりして、予想外の人手不足に陥ることも。



バイトの「ヘルプ」ってどういう意味?



急な人手不足を補う時、「この日だけ人手を貸してほしいんだけど」と他店舗に依頼し、同じ会社間でバイトの人数調整をすることがあります。


いつも働いている店舗から、人手不足の店舗に期間限定で働きに行くこと。
これを一般的に「ヘルプで働く」と呼んでいます。



ヘルプの時も同じバイト内容なの?



ヘルプで働く際は、普段の仕事内容と同じか、似たような内容であることがほとんど。全然知らない仕事だと役に立てず、せっかくヘルプで来てもらっても意味がないからです。もちろん、はじめての仕事で呼ばれる可能性もゼロではありません。


複数のバイトの中から選ばれてヘルプに行くのですから、「この人ならきっとうまくやってくれる」と信頼を得たと、自信をもって臨みましょう! もし仕事内容がわからなければ、遠慮なくヘルプ先のメンバーに聞くなどし、コミュニケーションをしっかりとって対応する必要があります。



バイトのヘルプを頼まれたらこれを確認!



まず初めに、ヘルプで入る職場・店舗の住所と勤務時間を確認してください。
学生の方なら、授業が終わってから向かっても間に合うか、バイトを終えた後で終電はあるかなど、通勤に支障がないことをチェックします。


遠すぎて通勤に問題があるという場合には、退勤時間を早めてもらうなどの相談も必要でしょう。しかしその場合はいつもより働く時間が短くなり、稼げるバイト代が少なくなる可能性もあります。交通費は実費が支払われることが多いと思いますが、念のため確認しておくと安心です。


もう一つ重要なことは、仕事内容です。ヘルプ先ではどんな仕事が求められているのかをあらかじめ把握しておいてください。



ヘルプでバイトをする際に気をつけること



いつもとは異なる職場ですので、場所を確認するためにも早めの出勤をお勧めします。顔を合わせるメンバーも新しい人ばかりですから、笑顔と元気な挨拶も基本。お客様からよく聞かれるトイレやお会計の場所などは、あらかじめ確認しておいてください。


仕事内容が全く同じであっても、店舗・職場が違えばやり方や雰囲気も違います。
「いつもの店舗ではこうしています」「上司にこう言われているので」などと、自分の主張をするよりも、他店舗でのやり方を学ぶ姿勢が大切。


場所によっては、客層が異なることもあります。常に丁寧な接客を心がけていればとくに問題ありませんが、場の雰囲気に合わせて仕事ができるとベストです!



バイト先で気まずくならないヘルプの断り方



「勤務時間が減ってバイト代が少なくなる」「そもそも時間が間に合わない」などという場合はヘルプを断ることも可能です。とはいえ、お願いされたら断りづらいもの。嫌な印象を与えずに断るには、以下のように伝えてみてください。


「いつもより通勤に時間がかかるため、開始時間に間に合いそうにありません。お役に立てずすみません。」


「その日は学校の試験があり、シフトに入ることができません。ぜひお受けしたいのですが、申し訳ありません。」



ヘルプはメリットがたくさん!



別の店舗に行くと、いつもの仕事が全く違う方法で行われていたり、新しいバイトメンバーとの出会いがあったりすることも。ヘルプに行くことで、新しい経験を積んだり学びを得たりすることもあります。


日常のスパイスとして、自分のスキルアップとして、新しい環境を楽しんでみてください!


<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
1週間45000円からできる留学サポートGo Globalを運営。採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。特に大学生やフリーターの方には留学後の就活相談に乗ることも多く、自己分析などのお手伝いも行っている。

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