
パートを辞める理由で常にトップにあがるのが「人間関係」。なかでも「いじめ」は社会問題にもなっています。いじめにあったらどう対応すべきかを知っておき、いざということに備えましょう。
「いじめかな?」と思ったら! パート時間中に証拠を集める
いじめというのは往々にして突然はじまるものですが、中には「最近飲み会に誘われないな」「みんなよそよそしいかも?」などと、いじめかどうかがわかりづらいこともあります。
「いじめじゃない……」と思いたいところですが、疑問に感じたら、念のために記録・証拠集めをしておくことをお勧めします。
気づいたことを手帳に書き残し、同僚から聞いた話は「誰から、どんなことを聞いたか」を記録しておくとよいでしょう。
メールや写真などで明らかに証拠がある場合は残しやすいですが、そうでない場合はメモ程度のものでも構いません。言われた言葉、されたことなどを、日付と共に記録しておいてください。
パート中にスマートフォンの録音機能をオン! いじめ現場をキャッチする
暴言を吐かれる、人格否定のような言葉を投げつけられるなど、会話の中にいじめの要素があるのであれば、携帯電話の「ボイスメモ」をオンにし、音声の証拠をとりましょう。録音は強力な「動かぬ証拠」。後から必ず役立ちます。
スマートフォンの録音機能は動画撮影とは違い、長時間の録音が可能です。「ボイスメモ」というアプリで入っている機種も多いようですので、一度お手元の携帯電話を確認してみてください。
勤務時間がはじまったら録音機能をオンにしたまま、デスクの端においておけばOKです。
いじめにあっていることをパート先の上司に相談
上司がしっかりしている人であれば、発生している問題に対処してくれるはずですが、上司が対応するにはまず事実確認が必須。上記のような証拠が上司の対応を促す材料にもなります。
明らかにいじめであることが証明できれば、上司も対応がしやすいというものです。上司が対応してくれないようならその上の上司や、人事部、社長にも相談してください。
パートでも利用できる外部の相談窓口を利用する
社内で解決しない時は、会社以外の組織に相談することも可能です。まず思いつくのは厚生労働省が取りまとめている労働相談コーナーや、労働基準監督署。会社があるエリアでの窓口に相談してみてください。
労働基準監督署がなかなか動いてくれない場合や、動いても効果がないという場合は、「ユニオン」や「全労連」といった、外部団体に相談することも可能です。メールやLINEで相談する手段も用意されています。
万が一退職する場合にはハローワークにも相談を
とにもかくにも、いじめにあったら一人で悩まず相談を!
いじめが続き、万が一退職を余儀なくされた場合などは、ハローワークに相談してください。「特定受給資格者」ということで、失業保険が早くもらえたりすることがあります。この場合にも上述の証拠があるとよいでしょう。
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