
“静岡大学ダンス部”っていう部名。どうしてジャンルを限定しないんだろうと思ったら、それがこの部活の本質でした。あるテーマを表現するために、音楽やダンス、衣装まで一から作り上げていくのが「創作ダンス」。
静岡大学・ダンス部部長の宮城嶋静加さん(静岡大学教育学部保健体育科専修4年生)に、ジャンルに縛られない自由で多様な「創作ダンス」の魅力を聞きました。
”ダンス部”っていったい何を踊るの……?
15人の部員の中には、過去にコンクールに出ていた子も何人かいますね。でも、新しいことを始めたいと入部した初心者の子もいます。どんな人でもみんな必ずうまくなっていくんですよ。
静岡大学ダンス部では、伝えたいテーマを最初に決め、そこから音楽や衣装、振り付けを考えています。過去にあったのは、「ガム」を踊ってみようというテーマ。“くちゃ”という題名で、カラフルな衣装といろんな動きを使ってねちゃねちゃ感を表現しました(笑)。
自己満では終わらせない。“誰か”に伝わるダンスを!
振り付けはただ綺麗というだけではなく、テーマの意味に合った動きを、部員みんなで探求します。だから、「こういうジャンルのダンス!」っていうのは断言できないんですよね。
強みは、一つのものに対してどんなかたちでも表現することができること。公演に向けて作品をつくり、そこからみんなで動きをそろえて踊り込みますが、練習も、なんとなく踊っていたら意味がない。お客さんにお見せすることを常に意識するようにしています。
動きをそろえるには、まずは心を通わせる
二ヶ月に一回のペースで大きなイベントがあって、月に一回は地域のイベントにも出ています。大学祭や自主公演は特に大変ですが、部員はみんなすごく楽しんでいますね。本格的な技術を入れたダンスの後にコミカルなものを入れるなど、順番も考えて自分たちの手で仕上げていくのでものすごい達成感です。
ダンスって、団体競技なんですよ。部員全員が同じ方向を向いてないと、いいものはできない。わたしは部長として、できるだけ毎日部員全員に声を掛け、一人一人に寄り添うように気を付けていました。
モダンダンスでも社交ダンスでもない『静大ダンス部』を知ってほしい!
部活のやりがいはやっぱりお客さんの声ですね。公演を見て、印象に残ったとか、ただ「すごい」って思ってくれるだけでもすごく嬉しい。ちょっとウケを狙ってるところでクスッと笑ってくれたら、もう最高ですね(笑)。
まだまだ知名度が低いので、たくさんの人に私たちの演舞を見てもらいたい。そして今後も、これまで通り明るく楽しい「静岡大学ダンス部」がずっと続いてほしい。それが今後の部活への願いです。入部希望者も絶賛募集中です!!
取材を終えて
制作:静岡時代編集部