静岡県内の大学や専門学校などで活動中のサークル・ゼミを、ドーモプラスが定期的に紹介! 第21回は、常葉大学大学で活動する「常葉大学茶道部裏千家」をピックアップ!


茶道と聞くと敷居が高い、上品というイメージを持つ人も少なくはないと思います。しかし、常葉大学茶道部裏千家はそのイメージを持ちつつも、和室には笑い声が響きながらお茶を楽しんでいます。


利休以降400年以上続く裏千家の流派を継ぐ茶道部裏千家。一つひとつの茶席に丁寧に向き合う心を部長の河合美菜(教育学部心理教育学科)さんに訊きました。



お点前は真剣にかつ、楽しくする



私たちは月に2,3回、学生が活動しやすい曜日を半年ごとに決めて活動しています。人数は20人くらいで、秋の大学祭を見て楽しそうだからと入る人や、春に高校でもお茶をやっていたから入る人など、いろいろな時期に入部してくれます。


活動は13時から18時までで、自分の授業に合わせて空いてる時間に来て、入れ替わり立ち代わりでお稽古をしています。


普段は学内での活動ですが、お誘いがあれば外部のお茶会にも参加します。近隣大学の大学祭や静岡まつりなどそんなに頻繁ではありませんが、年に数回参加させてもらっています。





話し声が途切れない、居心地のいい雰囲気づくり



裏千家静岡支部から毎回たくさんの先生に来ていただき、マンツーマンでお稽古をしています。掃除から始まって、お茶の点て方や扱いを覚えてからお点前に入ります。


雰囲気作りは特に意識していて、一番の売りはにぎやかなところだと思います。お点前や挨拶するときはしっかりするけど、それ以外の場面では和気あいあいとして硬さを求めないのが方針です。


去年には草薙キャンパスに移り、1年生もたくさん入ってくれて人数が増えたので、ゼロからの雰囲気づくりを心掛けました。お稽古中にふざけていたら注意するし、それ以外のときは一緒にはしゃいでいます(笑)。





茶道人生で今が一番楽しい



入ってくる部員は経験者と初心者で半々くらい。でも割と初心者で入ってくる子もいます。今の副部長は入部理由が「大学祭のときに着物が着られるから」ですから。


私は小学校1年生のときに習い事で茶道を始めたんですけど、高校まで何回も辞めたくても親が辞めさせてくれなくて仕方なく続けてきました。大学に入ってからは、初めて自分の意思で茶道をちゃんとやっています。今までは部活に対してあまり積極的じゃなかったんです。


でも今年は部長をさせてもらったことで茶道部という集団に対してすごい魅力を感じるし、そうしたら茶道をもっと面白いなって思うようになりました。何年も続けてきて今年は茶道人生のなかで一番大きな学びだなって感じます。





茶道を通して自分に自信が付いてくる



茶道をやっているとお茶以外のことで、例えば礼儀なども身に付くので出かけたときによかったと思うことがあります。挨拶するときのお辞儀も毎回先生にご指導いただいて練習しているので、何も知らないでするよりも綺麗にできる自信があります。そういう面ではやってよかったなという自信の一つになっています。


去年は留学生の方と交流させてもらったりしたので、今年は去年以上に外部と交流する機会をもっと増やしていきたいです。大学祭では静岡大学さんや静岡県立大学さんと交流させてもらっていて、いろいろな人と交流して自分たちの技術も高めていき、人との関わりを大切にしていきたいと思います。



取材を終えて


和室に入った瞬間、話し声があふれる空間で緊張が和らぎました。ただ取材前にお茶とお菓子をいただいたんですが、作法がまったくわからなかったです。それでもわからないなりに美味しくいただきました。


取材・執筆
増田純一(常葉大学外国語学部4年/『静岡時代』編集部)
最近の趣味は女性ファッション誌を眺めること。周りは若干引いてます。


制作:静岡時代編集部

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