
最近よくテレビ番組で取り上げられるアカペラ。簡素化された教会音楽が転じて、無伴奏での合唱として人気を博しています。バラバラの音が重なり、完成する音楽。誰しも一度は、声だけで生み出されるハーモニーに思わず聞き入ってしまったことがあるのではないのでしょうか。
県大にあるアカペラサークルは部員100人以上を誇り、活動が盛んな様子。県大のアカペラサークルThe Vivaledge代表・堀内さんに、多くを虜にするアカペラの魅力を尋ねてみました。ハモりにハマる、あなたもアカペラの虜になってみましょう!
バンドごとに光る個性
私たちは144人が所属する、県大の中で一番の大所帯のサークルです。4〜6人で一つのバンドを組んで、それぞれ活動しています。やりたい曲が似てる人同士でバンドを組んでいるのでバンドごとに個性があって、邦楽、洋楽、昭和歌謡、ジャズ……などバラエティが豊かです。
練習は各バンドごとに行っているのですが、大体週1、2回の頻度で1時間半ほど練習しています。どのバンドも、自分たちのペースで進めているので、曲の完成度を高める実力派バンドや楽しみながら活動するバンドなど、バンドごとに活動のスタンスがあるんですよ。
どんどん湧く興味と、溢れる楽しさ
最初は興味本位で入部したんですけれど、今はとても楽しくって。アカペラに熱中しながら、充実した大学生活を送れているなって感じています。
バンドに参加するようになって、自然と音楽自体にも興味が湧くんですよ。というのも、歌うことがきっかけで今まで聞かなかったような曲も聴き始めたり、他のバンドの曲を聴いているうちにハマった、ということが結構あって。
それで、お店とかで流れてる楽曲も「あ、やったことあるな」みたいなこともあったりするんです(笑)。様々な音楽に触れる機会が多いので、音楽の趣味が広がりましたね。
努力に裏付けされた、確かな実力
実は、楽譜を自分で書き直したりすることもあります。売っている楽譜を使うのもいいんですけれど、バンドのメンバーそれぞれが持っている音域や声質にあった楽譜の方が安定して綺麗な声が出るんです。大変な作業ではありますが、メンバーにあった楽譜を作っています。
楽譜に従って完璧に音取りをしていったつもりでも、あれ? ってなったり、他のパートに釣られるということがあったり。合唱だと音がわからなくなっても、周りの音を聞けばわかりますよね。でも、それがアカペラだとできないんですよ。合唱と違って、各パートに一人しかいない分、一人一人の責任がとても重いんです。
やっぱりライブは最高!
大変な練習も全てはライブのためなんですよ。ライブに出るとやっぱりアカペラ楽しいなって実感しますね。練習だけだと息が詰まっちゃうので、パフォーマンスをして拍手をもらうことで、自然と次も頑張ろうって思えるんです。
10月の終わりに県大の学祭である剣祭でのライブや、年二回の春ライブと冬ライブの自主開催ライブなど、他にもたくさんのライブを開催しています。また、ライブは部員がプロデュースしているので、とても思いがこもっています。特に剣祭のライブは全バンドが出るので、ぜひ実際に見てもらって、“ The Vivaledge”を体感して欲しいですね。
取材を終えて
制作:静岡時代編集部
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