静岡ローカルWEBマガジン「miteco」からお邪魔します、ライターのKajoです。
伊豆に行ったら「新鮮・リーズナブル・おいしい海の幸が食べたい」、誰しもがそう願うのではないでしょうか?
静岡県西伊豆町、夕陽の町で有名なこの土地に、観光に訪れた際はもちろん「このために行きたい!」と食べた人を虜にさせてしまう一品があります。その名も仁科漁協直結「沖あがり食堂」の「いか様丼」。
個人的には月1ペースで通いたいほど。イカ好きのあなたを唸らせる自信があります。
西伊豆町・仁科「沖あがり食堂」について
西伊豆町の観光名所である「堂ヶ島」から車で約3分、漁協海産物直売所の矢印とともに力強く踊る「沖あがり食堂」の文字。なにやらおいしそうな丼の写真の看板が目印です。
道路の海側にあるのですが、どちら側を通ってもわかりやすいように看板は入口通路の両側に立っています。
漁協の直売所の入り口が右手、本日お目当ての沖あがり食堂の入り口は左手のガラス戸です。訪れたのは11時の開店から10分後、すでに車が数台停まっていました。駐車場は約30台分、漁協の駐車場も利用可能です。
入り口では看板親父(人形!)がお出迎え。ぜひ記念撮影などもどうぞ。
色鮮やかな大漁旗が賑やかな店内へ
左側のガラス戸を開けると真っ先に目に飛び込んでくるのが、前方の壁にピシっと貼られた大漁旗。
「仁科いか様船団」?! なにやら興味深い船団名です。
注文は入り口すぐ右手にあるレジ台で。メニューはイカがメインとなった丼のほかにも、サザエ丼や竜田揚げ丼、本日のおすすめはレジ上の黒板に書かれています。
限定10食のイワシ蒲焼き定食にも心惹かれる・・・! 西伊豆でよく食べられるキビナゴのから揚げや、ちょうどシーズンを迎えるテングサで作られたところ天などもありました。
私は迷わず「いか様丼」を注文、番号札を渡されるので、好きな席につきます。
お茶・お水はセルフサービス。先ほどの大漁旗の下にあるカウンター横でお茶を淹れて、席でおとなしく待ちます。
店内にはカウンター席が10席、6人掛けのテーブルが1卓、4人掛けテーブルが6卓、2人掛けのテーブルが4卓。お昼時には列を作ることもありますが、比較的回転は速いです。
仁科で獲れたピチピチのイカを実食!
番号を呼ばれ、カウンターに取りに行くと・・・こちらが「いか様丼」です!
味噌汁と漬物付きで720円。仁科で獲れた真イカの短冊切のお刺身と、漁師秘伝の漬けダレに漬けたお刺身が半分ずつ盛られています。
真ん中にのった黄身は、地元仁科の養鶏場から仕入れた新鮮な生卵を使用。色が濃い! 夕陽の町である西伊豆町から眺める、美しい夕日をイメージしているとのことです。
色の濃い卵は味も濃い! 早速卵を割ってみると、罪深さを抱かせるほどのビジュアルの暴力・・・。
感嘆の声とともに酢飯とイカをいい塩梅で口に運べば、うっとりする瞬間が訪れます。酢飯には細かく刻んだたくあんと海苔、大葉が混ぜ込んであり、このご飯だけでもめっちゃおいしい。さらに新鮮なイカがプリプリと口の中で踊ります。
味噌汁には海藻が。ひと口含めば豊かな磯の香りが広がり、侮れん「いか様船団」・・・。ごちそうさま、といろんな方面に手を合わせたくなりました。
ちなみに「いか様丼」に並んで、イカがメインの丼ものはほかに2種類。「夕陽丼」は特製漬けダレのイカがたっぷり盛られた丼、「イカス丼」はスルメイカの短冊の刺身がモリモリ盛られた丼になります。
時期によってはヤリイカの丼も提供されるのですが、氷でシメて肉質を柔らかくし、甘みを感じられるような刺身が味わえるとのこと・・・。ぜひメニューに載っていたら召し上がってみてください。
食後は漁協ではお土産も購入可能
カウンターに食器を下げ、通路で繋がっているお隣の漁協直売所スペースを覗いてみます。こちらは地元・西伊豆の特産品がズラリ。お土産も一度にゲットできちゃいます。
干物はさすがのラインナップ、配送手配も可能です。
さらに奥に進んで行くと、イケスを発見!
時期や季節によって、水揚げされたものがイケスに入れられています。こちらで購入した伊勢エビやサザエを、隣の食堂でお刺身やつぼ焼きに調理もしてもらえるそう。新鮮な海の幸をその場で食べることができるのは、漁協直営のお店ならでは!
夕陽の町・西伊豆で、夕日(黄身)を崩していただく「いか様丼」に、心もお腹も大満足。「いか様船団」の獲ったとびきりおいしい新鮮プリプリなイカを、ぜひ「沖あがり食堂」でご賞味あれ。