「丁寧に淹れた一杯のお茶が、日々の暮らしを豊かにします。」
今回伺ったのは、お茶と暮らしの道具を扱う静岡のお茶の老舗「茶屋すずわ」です。茶屋すずわを営む鈴和商店は、今年で創業170年を迎える歴史のあるお茶屋さん。
鈴和商店のこだわりがたくさんつまった美味しいお茶に出会うことができました。
茶屋すずわは「お茶と暮らしの道具」のお店
茶屋すずわは鈴和商店のお茶工場の裏にある倉庫を改装してつくられた茶屋です。
入ってすぐに鮮やかなお花やドライフラワーのスワッグが出迎えてくれました。
とても素敵な空間。
店内には茶葉だけでなく、店主さんがこだわりを持って揃えた湯のみや急須など暮らしの道具が並んでいます。
ずっと見ていられる美しいうつわに、思わず時間を忘れそうになりました。
店主さんが陶芸作家さんの工房に通い、本当に気に入ったものだけを揃えているので、作家さんやうつわひとつひとつの魅力について、とても丁寧に教えてくれますよ。
素敵なお話がきけるので是非きいてみてください。
お茶を淹れてもらいました
お茶を淹れて頂きました。
湯のみを口に近づけた瞬間にふわっとお茶の良い香りがして、癒されます。
ひとくち飲んでみて、口当たりの良さに驚きました。
とてもまろやかで優しい味がします。
お茶をいただきながら、店主さんのお茶に対する想いやお茶の淹れ方についてお話を聞いてみました。
インタビューさせていただきました
――茶屋をオープンしたきっかけはなんですか?
イベント出店や「茶屋すずわ」をブランドとして出したことをきっかけに、工房に来店をしてくださるお客様が少しずつ増えていきました。そんな時に、お客様にのんびりとお茶を飲んでもらえるスペースがあったらと思い2017年に茶屋をオープンしました。
――お茶を美味しく淹れるためのこだわりや工夫があれば教えて下さい。
お茶は奥が深いので、ちょっとした工夫で味が大きく変わります。お茶の甘味が一番引き出されるお湯の温度は70℃くらいです。お湯を急須に直接いれるのではなく、一度湯吞みにいれてから急須に入れることでお湯の温度が下がり、甘味のあるお茶になります。また、同じお茶でも、平地で作られたお茶と山で作られたお茶とでは、香りや味が異なります。好みの茶葉、温度を是非探してみて下さい。
――今後の展望があれば教えて下さい。
普段お茶に親しみがない方にもお茶の良さや楽しみ方を知ってもらえたら、と思っています。ワークショップやお茶会などを通して、少しでもお茶に興味を持ってもらえたらうれしいです。
ここでは伝えきれないくらい、お茶に対する熱い想いをきかせてもらうことができました。茶屋すずわさん、ありがとうございました。
おわりに
帰宅後、むしょうにお茶が飲みたくなりさっそくお茶を淹れました。お湯の温度を変えて淹れると、同じ茶葉でも渋みや香りがまったく違いました。朝は熱めのお湯で少し渋めに、寝る前はぬるめのお湯でまろやかに淹れるのがお気に入りです。
丁寧にお茶を淹れる時間は、日々の慌ただしい日常に落ち着きをあたえてくれます。
みなさんも、是非日々の暮らしの中にゆっくりとお茶を淹れる時間をつくってみてはいかがでしょうか。
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