かわいいカフェや話題のお店などは、働きたいという人がたくさん集まり、競争率も高いものです。


他の人と差をつけるためにも、印象に残る志望動機が不可欠ですが、カフェでのバイト応募の場合、履歴書にどんなことを書けばよいのでしょうか。



カフェバイトの志望動機、正直に書いていい?



カフェで働きたい理由は人それぞれですが、「なんとなくオシャレだから」「家から近いから」「バイトで彼・彼女ができそうだから」などという理由は当然アウトです!


「オシャレなところで働きたい」という本音を書いてはいけないことはありませんが、それだけだと決め手にかけます。

「何十通も履歴書を見たけれど、あの志望動機が印象に残ったな」と思わせる必要がありますから、正直な理由と共に、もう一歩踏み込んだ志望動機が必要です。



なぜカフェが好きなのかを考えてみる



志望動機というとどこか難しく聞こえますが、まずはなぜカフェが好きなのかを考えてみるとよいでしょう。

・カフェでゆっくり本を読むのが好き
・とにかくコーヒーが好きで、色々なカフェでコーヒーを飲み比べしている
・ジャズがすきで、ジャズカフェめぐりが趣味
・将来スイーツのお店をもちたいという夢がある
・おしゃれなインテリアやドリンク・スイーツにワクワクできる
・非日常的な空間で過ごすことでリフレッシュできる
・昔家族で朝ごはんを食べにカフェに行ったいい思い出がある


など、カフェにまつわる思い出や体験を書き出してみましょう。


この中に、今カフェで働きたいという気持ちにつながっているものがないか考えます。



何度もカフェに通って志望動機を考える



人気カフェのバイトに応募する場合、一度は必ず「お客さま」として訪れることをおすすめします。お店の雰囲気やメニューも知らずに、説得力ある志望動機は書けないでしょう。


「接客は丁寧でホテルのような感じ」
「食べ物の量が多くて男性客にも喜ばれる」
「コーヒーの種類が多くてこだわりがある」
「名物は産地にこだわったモンブランやイチゴショートケーキ!」
「コーヒーカップにもこだわりがあり、目でも楽しめる」


このように、そのカフェの特徴をしっかり確認します。

自分の希望やイメージと、お店の雰囲気という両方の観点から志望動機を考えてみてください。


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カフェバイトの志望動機書き方例



上記の中から「カフェでゆっくり本を読むのが好き」を例にとって書いてみます。なぜ他のカフェではなくこのカフェがよいのか、ということもポイントの一つであることを覚えておき、文章に入れ込んでみてください。


「私が貴店で働きたいと思ったのは、雰囲気が大好きだからです。一人でも入りやすく、静かに読書ができるところが気に入って、3年ほど前から通っています。特にスタッフの方が気さくに話しかけてくれるのが、他のカフェにはない魅力だと感じています。


通い始めたころから、バイトをするならここで働きたいと考えていました。もし採用していただけたら、カフェの雰囲気を大切にした接客を心がけ、お客様に気持ち良く過ごしてもらえるように心を尽くしたいと思います。」



カフェバイトでなくてもOK! 接客業の経験を志望動機でアピール



カフェのバイトははじめてでも、居酒屋、ファミリーレストラン、ファストフード店などで接客業の経験があるのなら、その時の体験や学んだことを盛り込みましょう。

未経験歓迎というバイトが多いものの、経験者が優遇されることはよくあります。


「カフェのバイトは初めてですが、以前ファストフード店で働いていたことがありました。お客様が多いので、丁寧な接客はもちろん、対応スピードも求められる職場でした。


ミスをしてお客様に怒られ、落ち込むこともありましたが、逆に『ありがとう!』の一言で元気をもらうことも多く、接客業から学ぶことがたくさんありました。この経験を活かし、私自身が長年通う貴店のファンを増やしていきたいと思います。」



カフェバイト経験・接客業経験がない場合はこう書く!



はじめてのバイトでカフェを志望する場合など、経験をアピールできず書き方に困るという人もいるでしょう。経験がない場合は「いかにこのカフェが好きか」という想いや、「将来カフェを経営したい」という夢などを書ければベストです。


「私の育った家庭では、食後にコーヒーを飲むことが日課です。みんなでコーヒーを飲みながら他愛もない話をすること、またその空間が好きで、この幸せなカフェタイムを多くの人に味わってもらいたいと考えるようになりました。


いつか自分のカフェを経営するのが夢です。お客様を笑顔にする貴店の雰囲気は私の目標に近く、ここで働いて夢に一歩近づきたいと思い、応募させていただきました。」



夢や憧れだけでないこともアピール!



単なる憧れだけで応募してくる人はいらない、と思う面接官もいるかもしれませんから、しっかり働きたいという意思もアピールするとよいでしょう。


・シフトのアピール
「平日は夕方まで学校がありますが、夕方~夜は毎日でも働けます」
「土日はどちらも出勤可能です」


・スキルのアピール
「採用されたらすぐに役に立てるよう、コーヒーの淹れ方講習会に行ってきました!」
「接客の良し悪しを学ぶため、周辺のカフェに入り、接客の視点で観察しています」


・体力のアピール
「体育会系のクラブ活動をしていたので、立ち仕事には自信があります」


・コミュニケーション力のアピール
「人と話すことが好きなので、相手がどんなコミュニケーションを求めているかを敏感に感じ取ることが得意です」




見た目はオシャレで華やかなカフェバイトでも地道な仕事


オシャレなイメージのあるカフェバイトですが、実際には立ち仕事ですし、そうじなどをすることもあり、その裏側は地道な仕事でもあります。

簡単に考えていると、文章にもその気持ちが表れるもの。仕事として大変な部分を観察してから書けば、よりよい志望動機になるでしょう。


2019年3月26日公開/2022年9月7日更新

<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
1週間45000円からできる留学サポートGo Globalを運営。採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。特に大学生やフリーターの方には留学後の就活相談に乗ることも多く、自己分析などのお手伝いも行っている。



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