こんにちは、静岡密着型WEBマガジン「miteco」からお邪魔します。ライターのKajoです。
まだまだ寒さの続く3月ですが、みなさんいかがお過ごしですか?
今回は、寒い中にも春の訪れを告げる早咲き桜のメッカ・河津町より、人々を魅了して止まない春のビックイベント「河津桜まつり」の様子をお届けします。
河津桜まつりとは?
例年、静岡県賀茂郡河津町にて桜まつりが開催されるのは、桜の開花に合わせた2月上旬〜3月上旬にかけての1か月間。2019年は2月10日から開幕しました。
大ぶりの花、少しビビッドな色調のピンクが目に鮮やかな桜は、カンヒザクラとオオシマザクラの自然交配で生まれたと考えられています。
天候に左右されますが、1月下旬から開花が始まる河津桜。開催期間内の、開花の過程も楽しむことができますよ。
1ヶ月で90万人もの来場者で賑わうという桜まつり。6〜8部咲きが最も綺麗といわれています。
「ツアー泣かせ」と言われるほど、毎年の気候や天候で左右されるようです。日曜以外毎日更新される、公式HPでの開花情報などのチェックをオススメします。
マップを片手に、お花見ルートを散策
まずは、河津桜まつり実行員会が作成しているお花見マップを入手します。
伊豆急行河津駅が近く、アクセスのしやすいお花見ルートの見所はたくさん。駅を降りたらすぐ、桜並木が続いています。
一足先に春を感じるべく、まずはのんびりと川沿いを散策です。
普通車1,500台、大型車100台を収容する駐車場は、来訪者のピーク時には満車になることもあるので、時間帯を吟味しての来訪をオススメします。
会場に近づけば近づくほど混雑する駐車場ですが、多少距離はあれどもお散歩がてら景色を楽しみ歩くことができるのでご安心を。
マップ上で「河津桜トンネル」と表記される小道では、枝葉が天に伸び交差する桜の木々たちが、歩行者の目を楽しませます。
河津川沿いに約850本植えられた桜の並木は、この土地の恩恵を享受し、ただ歩いているだけでも幸せな気持ちに。
場所によっては、河川敷の桜並木の下の部分に黄色く小さな花が開花し、美しいピンクと黄色のコントラストを楽しむこともできます。
桜の木々の間から河津川の対岸を覗くのも、景色が少しずつ変わり楽しい! カメラを持って散策していらっしゃる方が多数。
訪れる時期で表情が変わる桜に魅了されていらっしゃる様子でした。
温泉の街でもある河津、疲れたら足湯で一息
河津川を挟んで、幾つもの橋を越えて歩くお花見ウォーキングコース。一つ一つの橋の間は300m〜1.2kmで結ばれていますが、ちょっと休憩を挟みたいもの。
そんなときに大変ありがたいのが、温泉の町として知られる河津の足湯です。
花見コースの川沿いには、9時〜17時(河津三郎の足湯処は20時まで、桜まつり期間の時間)まで無料で利用ができる足湯が3カ所(さくらの足湯処・豊泉の足湯処・河津三郎の足湯処)あります。
また、まつり会場から歩いてすぐにある「峰温泉大噴場公園」にも無料の足湯処が。
1日7回、約30メートルの高さまで源泉が吹き上げる様子を見ることができるので、余裕があれば足を少し伸ばして見て下さいね(火・金は午後から営業)。
ではでは、前方に満開の桜を見ながら足先を少し湯に浸け、ホッと一息。まつり会場よりほど近くにある、アルカリ性単純温泉である「峰温泉」の豊かな湯量により実現する憩いの場です。
ぜひ訪れる際は手ぬぐいやハンドタオルを持ってください。
まだ来訪者のピークには達していなかった取材時、実際に訪れてみると愛犬を連れた方々の多さに驚きました。道中ではわんちゃんクッキーの販売も。
あまりにも人混みが多いと進むにも難儀だとは思いますが、場所や時間帯によっては一緒にお散歩をすることも可能です、微笑ましい光景が広がっていました。
出店数は100軒以上、出店にも注目!
河津駅を出たらすぐ、桜並木と同じく出店もズラリと立ち並びます。その数なんと120軒以上!
桜を使用した甘味や、魚の美味しい伊豆らしい干物を取り扱う屋台、そして東伊豆・河津の特産品でもあるデコポンをはじめとした柑橘類の数々など、見逃せないグルメが目白押し。
お店によっては郵送の手配もしてくれるので、お土産にも最適です。
桜を見ながら地元の美味しいものを食べ歩きの旅もなかなか良いですね。目でも舌でも、目一杯に春を感じることのできる屋台も、ぜひ楽しんでいただきたい桜まつりの魅力の一つ。
ところどころに点在するベンチに時々腰をおろしながら、満足のゆくまで桜を堪能することができます。
また開催期間中には、ライトアップをされた夜桜を楽しむことができる他(無料駐車場解放エリアあり)、週末には様々なイベントが開催されるなど毎日がお祭り騒ぎの盛り沢山な内容となっています。
目の前に広がるピンクの景色を、少し足を伸ばしてでもぜひその目に焼き付けてくださいね。