バイトの面接は緊張するものですが、特にとまどってしまうのが「最後に質問はありませんか?」という逆質問。たくさん聞きたいことがあればよいのですが、何も頭に浮かばない時などは気まずい空気が流れることもあるでしょう。
質問によっては悪い印象を与えてしまうこともありますので、以下のようなことを念頭に面接に臨んでください。
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「最後に質問はありませんか?」と面接官が逆質問する理由を知る
逆質問をする意図は面接官によって異なりますが、主に以下のような理由が考えられます。
1. 応募者の疑問や不安を解消しミスマッチを防ぐため
面接では面接官の方から一方的に質問することが多いので、応募者が聞き逃してしまったことがないかを最後に確認しておきたいという配慮です。事前に疑問を解消しておくことはお互いに大切です。
2. 応募者の「人となり」を見たいから
自由に質問させることで、その人の「人となり」を推しはかりたいという意図があります。何気ない会話から素の部分やコミュニケーション力が見えるという側面もあるかもしれません。
3. 「やる気」の度合いを確かめるため。
仕事や企業・お店への関心が高ければ、事前に募集要項やホームページ、SNS等を詳しくチェックしているはずなので、自然と聞きたいことが浮かんでくるはずです。
「聞かれたらこれを質問しよう」など、具体的な質問を暗記しておきたい気持ちもわかりますが、面接官が「なぜ逆質問をするのか」を知っておくと応用がききます。そして、その仕事への「本気度」が大切です。
こんな逆質問は悪印象!
こんな逆質問は面接官に良い印象を与えませんのでご注意ください。
1. 勤務条件ばかりを聞く
勤務条件はきちんと確認しておきたいものですが、「最後の質問」としてはふさわしくありません。勤務条件などはできれば面接中盤ごろに、流れをみて質問を済ませておくのがベスト。
別れ際の会話は印象に残りやすいものですから、よい印象が残せる会話で終えるほうが無難です。もしどうしても聞き忘れたことがあるならば、最後の質問のあとに「一つ確認なのですが」などと軽い感じで切り出すのも一つの方法です。
2. 知っていて当たり前のことを聞く
求人情報にきちんと書かれている内容について、重複した質問をしてしまうと、「この人は応募条件をしっかり読んでいないんだな」「読めばわかるようなことを聞いてくるあたり、あまり仕事ができる人ではないかも」などと悪い印象を与えてしまいます。面接前には最低でも、求人情報欄をしっかり確認してください。できれば企業のホームページなども確認しておくとベストです。
3. 面接官が説明したことを質問する
面接中に説明された内容をくり返し質問すると、「きちんと話を聞いていなかったのか」と悪い印象を与えてしまいます。説明があったことについて更に聞きたい場合は「先ほどの●●について、詳しく教えてください」などと伝えると良いでしょう。
面接官が楽しく答えられる逆質問をする
「●●さんがこの仕事でやりがいを感じる瞬間はどんなときですか?」「仕事で一番大変だったことは何ですか?」というように、あくまでも個人的な体験を聞いてみましょう。
多くの人は自分のことを話したいものですが、面接官自身が話をする機会はあまりありません。また、自分の過去を振り返り、改めて言葉にすることは意外に新鮮に感じられるものなので、面接官自身がその面接を楽しむことにつながります。
面接官自身の個人的な話を聞きだす質問をすると、「この人を分析しよう」という面接官の視点を変えることができますし、このバイトでどんないいことがあるか、どんなつらいことがあるかも知ることができますから、まさに一石二鳥の質問と言えます。
素直に「質問はありません」というのもアリ
面接の中でしっかり話を聞くことができた場合、無理に質問をひねり出さず、素直に「ない」と伝えることは悪くありません。「この人は最後に質問をしなかったから不採用!」とはなりませんので安心して大丈夫です。
とはいえ「特にありません」とだけ言うよりは、「とても詳しく教えていただいたので、しっかり理解できました」などと、一言付け加えるだけでよりよいコミュニケーションとなって印象がよくなります。
就職先を探すかのようにバイトを探すと自然な逆質問ができる
正社員としての就職先を探すときは、バイトを探すときより一層真剣になるものです。
どんな仕事が自分に向いているのか、この会社はどんな社風なのか、自分がどう成長していけるのか、社会にどう貢献できるか。真剣に考えれば考えるほど、知りたいことも出てきます。
バイト探しを就職と同じように考えるというのはなかなか難しいかもしれませんが、どんなバイト・会社・お店が向いているのか一度じっくり考えてみてください。
これまでとは違った視点が出てくるかもしれませんし、面接で話すこと・聞くことも変わってくるでしょう。
正社員の面接では、「バイトで得られた貴重な経験が今の自分をつくっている」という話をする人が多くいます。
バイトは「お金を稼ぐ手段」と軽く考える人が多いかもしれませんが、どんな立場であれ「お給料をもらう」という意味ではバイトも立派な「仕事」です。
真剣にバイト探しをしていれば、自然と面接で聞きたいことがでてくるもの。自分の将来と今すべきことを真剣に考え、自然な形で逆質問ができるようになると理想ですね。
まとめ
「最後の質問はあらかじめ考えておきましょう」というのはよくあるアドバイスですし、上述したような知恵も知っていて損はありませんが、どれも本質的なことではありません。
自ずと質問がたくさん出てくるようにするには、バイトに向き合う姿勢が重要でしょう。
2018年5月23日公開/2022年9月29日更新
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