アルバイトの履歴書は印鑑を押す箇所があるものとないものと2種類あります。「印」という表記のある旧式タイプで慣れている人は、「履歴書にはまっすぐきれいに印鑑を押すこと」と口をすっぱくして教えられてきたため、用意した履歴書が印鑑を押す箇所のない新タイプだった場合、「印鑑を押さなくてもいいのだろうか?」と悩んでしまう人も多いようです。



結論! 印鑑枠がない履歴書なら押さなくてOK!



印鑑枠がないのにわざわざ押す必要はありません。昔の履歴書は必ずと言っていいほど名前の横に「印」という欄があったのですが、最近では印鑑枠がないものが主流になってきています。


そもそも印鑑を押すのは「この書類は間違いなく私が作成しました」ということを証明するためなのですが、銀行や保険手続きの書類などと比べ、履歴書は印鑑を押す必要性が低いため、最近の履歴書からは押印欄がなくなってきていると考えられます。



未成年は「保護者署名」に印鑑が必要かチェック



あなたがもし20歳以下なら「保護者署名欄」「親の同意書」に印鑑が必要なことがあります。履歴書の中に保護者用の箇所がある場合は、そこに印鑑が必要かどうかも必ず確認してください。ここでも「印」と書かれていなければ、押印する必要はありません



面接時には認め印を持参して



面接官が年配の方の場合は該当箇所がなくても押印してほしい、という人がいるかもしれません。そういう場合に備え、面接時には印鑑を持参するとよいでしょう


また、面接時の交通費支給がある会社では、「交通費を受け取りました」という書類に押印を求められることがあります。面接前に企業から「印鑑を持ってきてください」という指示があるとは思いますが、指示がなくても念のため認め印(シャチハタのようなスタンプ印以外)を持っていくと安心でしょう。(ちなみに「シャチハタ」とは印鑑を扱う会社の名前で、スタンプ式の印鑑のことを指します。)



国をあげて「押印削減」プロジェクトが進行中!



いったいなぜ印鑑がいらなくなったのかと不思議に思うかもしれませんが、履歴書以外の重要書類でも、実際の押印ではなく「電子署名」に移行しつつあります。


事務作業の簡素化を図ろうと政府機関が「押印見直しガイドライン」 を発表。第三者機関が証明書を発行することで、その電子署名が間違いなくその人・会社のものであることを証明し、成立しているシステムです。履歴書の押印が必要でなくなった流れとしては、こういう背景が影響していることが考えられます。



まとめ 


印鑑スペースがある場合はシャチハタ以外の印鑑でまっすぐキレイに押すのがポイントですが、スペースがなければ印鑑は不要。いずれの場合も面接などには印鑑を持参してください。印鑑不要の履歴書でどうしても気になる人は、面接で「押印する箇所がなかったのですが念のため印鑑を持参しています。必要でしょうか?」と確認すると安心でしょう。



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<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
1週間45000円からできる留学サポートGo Globalを運営。採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。特に大学生やフリーターの方には留学後の就活相談に乗ることも多く、自己分析などのお手伝いも行っている。

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