ドーモプラスがブレイク期待のアーティストを定期的に紹介! 今回はRO69JACK 2016で入賞を果たし、2017年1月にリリースしたアルバムから「Hit It Up」が日本テレビ系『バズリズム』でピックアップされるなど、注目のピアノヴォーカル3ピースバンド”Omoinotake”のインタビューをお届け! 幅広い年齢層に受け入れられる彼らの音楽。試行錯誤しながら辿り着いた今とこれからについて語ってもらいました。

素敵な日本語の詩で勝負しようということで、一番好きな日本語の言葉でつけました (福島)



――皆さん島根ご出身ということなんですが、Omoinotakeを結成したのは東京に来られてからなんですか?

藤井:進学のタイミングで東京にみんな来てからです。僕が元々ピアノをやっていたのを二人が知っていて、歌も歌えるしボーカルで誘おうかってことで二人に誘われて一緒にバンドをやることになって。

――藤井さんは元々ドラムをされていたとか。

藤井:そうなんです。中学生の頃から島根でそれぞれがバンドをやっていて、その頃僕はボーカルではなくドラムをやっていたんです。

――ずっとボーカルとして活動されていたわけではないんですね。

藤井:中学・高校ではずっとドラムで、歌はコーラスをやっていたくらいなんですよ。

福島:すごいコーラスがうまいドラムだったんです。

冨田:当時はドラムだけどバンドのアレンジをピアノでやっていたみたいで。その話をチラッと僕らは聞いていたんですよ。それで歌えてピアノも弾けるんだし、ピアノボーカルやってよって話をしたんですよね。

藤井:曲を作りたい欲みたいなのはあったんです。でもドラムだったから全然作れなかったんですよね。だから誘われた時は快く引き受けました(笑)。



――その当時ピアノは軽くやられていた程度だったんですか?

藤井:普通に習い事としてやっていて、中学生ぐらいから家でピアノを弾きながら歌ったりして遊んでました。

福島:X JAPANのYOSHIKIみたい(笑)。

――ドラムもピアノもできちゃいますもんね(笑)。

冨田:レベルが全然違うけど(笑)。

――そんな歌えてピアノも弾ける藤井さんを誘って3人でバンドを結成することとなったわけですが、Omoinotakeというバンド名はどんな由来があるんでしょうか?

福島:これは僕がつけたんですけど、素敵な日本語の詩で勝負をしようということで、僕が一番好きな日本語の言葉でOmoinotakeってつけました。

――あえてローマ字表記にすることで綺麗で語感が良い感じに思います。

福島:そうですね、漢字だとちょっと重いですからね(笑)。



最近聴いて勉強しているものより根っこにあるのはそういうところかなって (福島)



――みなさん普段色々と音楽を聴かれると思うんですけど、好きな音楽やルーツみたいなものはあったりしますか?

藤井:色んなインタビューでいつも聞かれるんですけど、結局巡り巡って僕は銀杏BOYSだと思ってます(笑)。中学生の時に聴きまくっていて、この間初めての武道館ライブがあったんですけどそれを観て結局ココだなと。今僕がやってる音楽とは関係ないですけど。

福島:僕はほんと何でも聴くんですけど、やっぱり中学生の頃に聴いていた銀杏BOYSとかWeezerとか、ああいった音楽がルーツと言えばそうなのかなって思います。最近聴いて勉強しているものより根っこにあるのはそういうところかなって。

――なるほど、根っこにあるのは当時聴いていた音楽なんですね。冨田さんはいかがですか?


冨田:僕はORANGE RANGEとかを当時いっぱい聴いていて、高校生になって9mm Parabellum Bulletだったりを聴き始めて、そういったのがルーツですね。



――今のOmoinotakeの楽曲とはまた違った方向性のバンドがみなさんお好きなんですね。

冨田:当時は今やっているような音楽は全然聴かなかったよね。

藤井:そうだね。

福島:今あげたバンドどれもピアノいないしね(笑)。

――やはりピアノがあるからこそできる音楽というか、そういうのを突き詰めていったのが今なんでしょうか?

藤井:そうですね、この編成になってから色々聴かないとできないなって思って。それで今やっているような方向性の音楽も聴き始めて。それまではもっとエモーショナルな感じの楽曲をやっていました。



横並びのスタイルにしたのはかなり大きな変化だったと思います (藤井)



――ピアノ、ベース、ドラムという3ピース編成で活動されているわけなんですが、ライブでの見せ方で考えていることなどはありますか?

藤井:昔は普通にドラムがセンターで、両脇にベースとキーボードがいるっていういわゆる普通の3ピースバンドの立ち位置でやっていたんですけどやっぱり3人がそれぞれ立つんで、今は形を変えてセンターにキーボード、両サイドにドラムとベースという横並びのスタイルにしたんです。それはかなり大きな変化だったと思います。

――ドラムが横になることでステージの中音とかけっこう変わったりしましたか?

藤井:だいぶ変わったよね。エモアキ(福島) が若干やりづらくなったかもね(笑)。

福島:遠いからねドラムが(笑)。ステージが広いところとかはこんなに違うんだってなるけど、でもステージが小さいところだとそんなに気にならないです。

――横一列で並んでるっていうのも面白いですよね。普通だとセンターの後ろにドラムがいるっていうのが当たり前になっていますもんね。

藤井:そうですね。ドラムってもちろん土台なんですけどこの編成だと装飾でもあるので、それが前でちょこまかやってると面白いですよね。

冨田:見栄えがいいというか(笑)。通常の立ち位置だと真ん中の後ろにドラムがあるからドラムセットに隠れて体の動きとかがよく見えないと思うんですよね。うちはセンターがピアノボーカルで歌いながらの演奏なんで、あんまり体を動かして演奏するっていうのができなくて。そうなるとやっぱりドラムが前にいて動きのあるベースと一緒に、ピアノの両サイドで動きを見せるとバランスが良いかなって。

――そのスタイルに変えたのは最近なんですか?

福島:けっこう最近だよね?

冨田:一年ぐらい前だっけ?

藤井:いや、半年ぐらい前だよ。

――けっこう最近なんですね。先日のワンマンもそのスタイルで、サポートのサックスとパーカッションの方がそこに入ってやられたんですか?

福島:そうです。3人が並んでる間のちょっと後ろにサポート2人に入ってもらって。フォーメーションがいい感じになりました(笑)。

――フォーメーションが決まると見栄えもさらに良い感じになりますよね(笑)。ストリートライブも新宿・渋谷・原宿とけっこうやられているようなんですが、ストリートライブを始めることになったきっかけは何だったんでしょうか?

藤井:今年の1月に初めて全国流通でリリースが決まって、それまでのうのうと活動していたんですけどこのまま全国リリースを迎えてもしょうもないなっていう思いになったんです。その時にストリートライブをやってみるというのを思いついて。ストリートライブっていうのが一番取っつきやすかったんですよね。



――なるほど。ストリートだとより沢山の人に見てもらえますもんね。

藤井:そうなんですよね。ストリートライブのための機材は揃えていたので。

――ライブハウスとストリートって全く別の空間だと思うんですが、それぞれのスタンスみたいなものはありますか?

藤井:ライブハウスだと曲間とかMCも含めて結構じっくりやれるんですけど、ストリートは基本的にずっと音が鳴っている状態にしていて。間奏とかで歌わないところも何か歌ったり喋ったりしてとにかく間を作らないように心がけていますね。テンションもMAXで(笑)。「止まってくれ!」っていう想いを言葉だったり歌に込めて、とにかく音を止めないようにしています。

福島:間ができるとお客さんどっか行っちゃうんですよね(笑)。

――お客さんをその場に留めるための工夫ですね。ストリートライブの様子を映像で見させて頂いたんですが、物凄い人が集まっていて外国人の方とかも踊ったりして楽しそうな雰囲気を感じたんですけれど、毎回違った方が観てくれている感じですか?

藤井:最近はSNSで告知をしてそれを見て来てくれる人もいるんです。最初にその人たちが居てくれることで普通に歩いている僕たちを知らない人たちが「何かやってる!」って足を止めてくれたりして、それで初めての人がどんどん集まってくれるというすごく良い流れになっています。



CDもグッズも同じ世界観のヴィジュアルになって統一感があっていいかなと (藤井)



――8月2日にリリースされたミニアルバム『beside』のジャケットを決めるのに、Twitterでファンの方へアンケートを取って決められたようですが、何パターンかジャケット案があったんですか?

藤井:最初一つ提示されたデザインがあって、その後にもう一つデザインがあがってきてそこで意見が割れてしまったんですよね。それでどうしても決まらなくて、アンケートを取って決めることを思いついたんです。

福島:どうせならもう2色くらい追加してやろうとか言いながら。

――ファンの方も一緒に参加して作り上げたという感じがいいですよね。私の選んだジャケットに決まったっていう喜びも味わえるという。

藤井:そうなんですよね。

福島:ヴィレッジヴァンガードの特典で、2位だった方のジャケットをステッカーにして特典としてつけたんですよ。私はこっちを選んでたのにってなるかもしれないし(笑)。

――なるほど(笑)。2位のデザインを選んだ方も形になって嬉しい特典ですね。CDのジャケットデザインが今年に入ってから全てネオンのデザインになっていて素敵だなと感じたんですが、こだわりがあったんですか?

藤井:前作の『So far』のジャケットがとても良かったというのがまずあって。グッズデザインもジャケットと同じ方にデザインをお願いしているんで、CDもグッズも同じ世界観のヴィジュアルになって統一感があっていいかなと。

――CDとグッズのデザインが統一されているのっていいですね。コレクションしたくなります(笑)。

福島:ほんと良いデザインなんで最高です(笑)。



僕らが歌うからゴリゴリの応援ソングに聴こえずスッと入ってくるんだって (藤井)



――『beside』の1曲目に収録されている「Ride on」のMVを拝見して、楽曲の雰囲気に合ったオシャレな仕上がりで曲の世界観を更に広げてくれた感じがしたんですが、MVを制作するにあたってメンバー間で意見を出し合ったりはされたんですか?

藤井:メンバーで案を出したりとかはしていなくて完全に監督にお任せです。初めて発表したMVとずっと同じチームで制作しているので、間違いないものができるっていう自分たちの安心感があるんです。

福島:監督ってすげぇ!って思うよね(笑)。

藤井:そうだね(笑)。逆に僕たちが何か言ってかき回さない方がいいんじゃないかって思うし。

――信頼できる制作チームがいるというのは心強いですよね。楽曲はとっても前向きになれるような歌詞で、サビはなんだかちょっとパーティー感というかみんなでワイワイ盛り上がりたくなるような楽しい雰囲気なんですが、映像ではそこまでパーティー感を出していなくてそれが逆にものすごくいいなと感じたんです。

藤井:僕たちこういう感じなんで、パーティー感出して大人数で盛り上がってイェーイ! みたいなのって自分たちでも絶対できないってわかってるし……。

福島冨田:アハハハ(笑)。

藤井:周りもそういうの僕らに合わないっていうのをわかってくれているし(笑) 。僕らの曲って歌詞はけっこう応援ソングみたいな感じじゃないですか。けどファンの人から、僕らが歌うからゴリゴリの応援ソングに聴こえなくてスッと入ってくるんだっていう感想を貰ったりするんです。

福島:そうそう、いわゆるそういうのが苦手な人たちから言われるよね。

藤井:だからなんか楽曲に関してもそうですし、MVに関しても映像で見たときに入りやすいんですよねきっと。

――確かに、無理やりではなくすんなりと歌が入ってくるのが心地よく感じました。最近はMVやライブ映像などをYouTubeで見ることができるのもそうですが、SNSでの発信が主流になっていて、バンドやアーティストに限らず色んな方が試行錯誤してアピールをしていると思うんですが、自分たちの音楽を発信するという部分で考えていることがあったりしますか?

藤井:考えていることというか、ストリートライブの映像とかをけっこうYouTubeであげたりしてますけど、生身の活動をSNSで発信するというなんだか両極端なことをやっているのが気持ちがいいなって思うよね?(福島に同意を求める)

福島:……え、もう一回言って(笑)。

一同:(爆笑)。

藤井:だから、生身のコンテンツを無機質なインターネットの媒体で流すっていうのがなんかいいよねって(笑)。

福島:あー、はいはいなるほどねわかったわかった(笑)。いいよね、すごくハイブリットな感じでね(笑)。

藤井:そういうのはこれからもたぶん意識して続けていくんじゃないかなと思ってます。



色んな人にカバーされるようなスタンダードナンバーを作りたいなって (藤井)



――11月3日にミニアルバム『beside』のリリースワンマンライブを成功させたばかりですが、今後はどのような目標を持っていますか?

藤井:ここ2〜3年くらいは、方向性を変えようということで音楽性を変えることに必死だったんですけど、一通りやってみてなんかもうそういう音楽性がどうとかは度外視して、ただただ良いメロディーに良い歌詞に良い演奏っていうのだけを気にしていれば良いかなと思って。だからとにかく良い曲をたくさん作っていきたいと思っています。

――今後はあまり色々と囚われずに音楽の幅を更に広げていきたいという感じですか?

藤井:そうですね。これからもっと広がっていけばと思っています。

――以前別のインタビューで紅白に出たいという発言をされているのを見かけたのですが、普段そこまで音楽に詳しくない方とかにも自分たちの音楽を広めていきたいという気持ちがあるんでしょうか?

藤井:それはありますね。最近気にしているのが、スタンダードナンバーっていうのがあるじゃないですか? 色んな人にカバーされるような曲というか。そういう楽曲を作りたいなと思っていて。そういう曲が紅白だったりとかに一番マッチするだろうし。今はそれを意識しています。

――Omoinotakeの楽曲はさまざまな年齢層の方に受け入れられると思うのですが、ファンの方の年齢層も結構幅広い感じですか?

藤井:そうですねかなり広がりました。

福島:年齢層はけっこう広いですね。

――やっぱりそれはストリートライブの影響が大きいですか?

福島:それはあると思います。サラリーマンの方も学生の方もいますし、おばさまもおじさまも(笑)。

藤井:女性の方がわりと多いですけど、男性のファンの方も増えました。年齢も性別も超えてもっと広がっていけばいいなって思います。



配達でバイクに乗ってる時に歌を口ずさみながら作った曲もあります (藤井)



――DOMOがアルバイトの求人誌ということで、 バイトならではのお話も伺っていきたいんですけれども、今まで経験したことのあるバイトで何かエピソードがあれば教えていただけますか。

藤井:僕は昔ピザ配達のバイトをしていて、チラシとかポストに入ってるじゃないですか? あれはバイトがポスティングをやっているんですけど、めちゃくちゃめんどくさいんですよね(笑)。

本当はダメなんですけどイヤホンをして音楽を聴いて、しかもちょっと歌いながらポスティングをしていたら町の人から苦情が来ちゃって。もう二度と頼みませんみたいな(笑)。

それでなんかバイト先の上司と面談みたいなのがあって、ポスティング中はダメだけどバイク乗って配達してる時は歌ってもいいんだぞとか言われて(笑)。

福島:なんか謎のアドバイスされてたよね? 下北とかで歌ってお金もらえるバイトもあるんじゃないか?って。そんなのあんの!? ってなってたよね(笑)。

藤井:配達でバイク乗ってるとけっこう歌っちゃうんですけど、それで良いメロディーが浮かんで作った曲もあります。



――そういう時にけっこう良いメロディーが浮かんだりするんですか?

藤井:そうですね、けっこういいのができましたよ(笑)。

――じゃあバイトから音楽に繋がるものがありますね。

藤井:かなり繋がりましたね。

福島:バイトから繋がったといえば、僕はずっと飲み屋でバイトをしていたんで、今でもライブの物販とかでそのノリが出ちゃうのがすごく嫌です(笑)。

冨田:嫌なんだ?(笑)。

福島:なんかグイグイいってるなって思って。

――でもファンの方からすると嬉しいと思いますよ、軽快なトーク。

福島:軽快かどうかはわからないですけど(笑)。でも物販でそのバイトの時のノリが活かせてる感じはします。あとは飲み屋だったんでとにかく酒が強くなりましたね。毎晩飲んでましたから。

――じゃあそれは今ライブの打ち上げとかで活かされてるんじゃないですか?

福島:そうですね。

藤井:飲み担当です(笑)。



――役割分担が出来上がってますね(笑)。冨田さんはバイト経験がバンドに活かされていることはあったりしますか?

冨田:僕は酒屋でバイトをしていたんですけど、重いものを持つことが多かったんで体を意図的に鍛えてましたね。

藤井:意図的にってどういうこと?

冨田:荷物を持つ時に腕の筋肉を意識して持ったりとか、ここの筋肉使っちゃおうみたいな(笑)。

――働きながら筋トレもできちゃうという一石二鳥ですね(笑)。

冨田:それがドラムに活きてるかもしれません(笑)。



想像で書くよりも全然パワーワードが増えますね(笑) 。(福島)



――他にも何かバイトでの経験やエピソードがあったりしますか?

藤井:コールセンターで働いていたこともあって、ちょっと英語ができるので英語を使って電話に出てました。

――受信を英語でされてるのはすごいですね。どこか海外留学の経験があったりするんですか?

藤井:ほんのちょっと、1ヶ月とかですけど行ったことがあって。あとは独学です。

――仕事で使うことで更に英語を学べたんじゃないですか?

藤井:そうですね。曲を作る時に最初はデタラメ英語みたいなのでメロディーを作るんですけど、そのバイトをしてから更に英語が色々喋れるようになって、メロディーのグルーヴ感が前よりもつかめるようになった気がしてます。そのデタラメ英語で歌ってつけたメロディーを聴いて、エモアキ(福島) が日本語で作詞をするっていう面白みもあったりして。

――なるほど。福島さんが作詞をされるとのことなんですが、作詞するにあたってはやっぱり実体験というか自分が経験した中から生み出すことが多いですか?

福島:そうですね、実体験が多いですね。実体験が濃い方が良い曲になります。想像で書くよりも全然パワーワードが増えますね(笑)。

――パワーワードが増えるのは良いですね。作詞される時に意識していることはありますか?

福島:メロディーに乗っているデタラメ英語の歌のグルーヴ感を消さないように日本語の歌詞をつけていくのを意識していますね。なんか最近作ってきた曲を聴いていると、デタラメ英語なんだけど英語がどんどん上達してるんですよね。発音いいなぁ〜って(笑)。



――その頃のバイトで培った英語力が活かされているわけですね。

藤井:そうなんですよね。メロディーにのせているのはデタラメ英語ではあるんですけど、そのまま歌詞に使われてる部分もあるんですよ。簡単な英語だったら採用しているというか。

福島:やっぱり雰囲気に合った英語がのってるから、曲を作っている段階で出ている良い言葉はそのまま使ったりしてますね。

――曲を作った時のグルーヴ感を活かすためにもそのまま採用している箇所もあるんですね。

藤井:そうなんです。そういえば、最近ついに夢でたまに英語が出てくるようになって。

――そうなんですか? 夢で英語が出てくるとだいぶレベルが高い人だって聞いたことがありますよ。

藤井:ほんとたまになんですけどね(笑)。

福島:え、夢で英語が出てくるって何? どういうこと?

藤井:仕事で英語を使って話していた会話が夢に出て来たりして。

福島:え、それって睡眠学習とかじゃなくて? 英語のテープ聴きながら寝てたとかじゃなくて?(笑)。

藤井:違うから(笑)。でもほんと、その頃の仕事もバンドに活かされているなって思います。



いつか振り返った時に、あの時あれして頑張ってたなって思える何かがあるといいよね (藤井)



――では最後に、色々なことに頑張っているドーモプラス読者の学生さんにメッセージをお願いします。

藤井:学生時代けっこうやることいっぱいあったけどできなかったよね(笑)。

福島:そうだね(笑)。

藤井:ほんとに時間がたっぷりあるから、人生何年あるかわからないですけどその中の学生時代っていうのをちゃんと理解して、今やるべきことは何なんだろうって考えて動けばよかったなって思ってるんです。だから大事に過ごしてほしいですね。

福島:もうあんな時間ないもんなぁ……。もっとああしておけば良かったっていうのがいっぱいある。

藤井:いつか振り返った時に、あの時あれして頑張ってたよなって思える何かがあるといいよね。

冨田:そうだね。僕は学生の頃ドラムを習いに行ってたんですけど、ほんと朝から晩までスティック持って練習していて。午前中の明るいうちに入ったのに終わって外に出たらもう暗くなってるなんてことがけっこうあって。それが今思うと本当にやってて良かったなって思うことなんです。当時はすごくキツかったけど、今に活かされてるから。

――何か一つのことを極めていくのには良い時期かもしれないですよね。

冨田:そうですね。今は学生の頃みたいに時間が無いから、その時を大切にしてほしいですね。



日々生活している中で落ち込んだり悲しい気持ちになった時、そっと手を差し伸べて前へと引っ張ってくれるようなそんな力のある彼らの音楽。だけどそれは決して押し付けがましくなく、強引でもない。街の雑踏の中でもまっすぐに届く歌声と心揺さぶる楽曲に夢中にならずにいられない……。試行錯誤してたどり着いた彼らのスタイルは揺るぎないものへと変わり、その音楽は多くの人々へと広がっています。そんな彼らの音楽をぜひライブハウスやストリートで体感してみてください。

取材・文:加藤マキ
Photo:高村 勇一郎

【プロフィール】

Omoinotake

Omoinotakeは島根県出身、東京都で活動をしている鍵盤トリオバンド。
独自の音楽性とルーツミュージックを突き詰め、ストリートライブで培ったライブ力で場所、国籍、年齢を問わず幅広い層にプッシュされている。
渋谷スクランブル交差点や新宿バスタ前での盛り上がりは必見である。
RO69JACK 2016では数あるエントリーアーティストの中から入賞を果たし、2017.8.2には1st mini album「beside」をリリース。
日本テレビ系「バズリズム」の特集をはじめ学園祭や音楽フェスへの出演、各所ラジオ局でのパワープレイを獲得するなど今最も注目を集めるバンドである。
次世代のポップスシーンを牽引するニューエイジ、それがOmoinotakeだ。


「Omoinotake」オフィシャルホームページ



【MV】「Ride on」


<メンバーからのコメント>



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