「チクタク」のやさしさに包まれて
勉強に疲れたな、就職活動に疲れたな、若い人たちでも日々疲れを感じていることは多いと思います。
とくに一人暮らしだと、食生活も乱れやすいですよね。そんな時にオススメしたいのが、「チクタク open the kitchen」さん。こだわりのおやきと無添加ごはんのお店です。
店主の久嶋さんにお話を伺いながら、身体が喜ぶ無添加ごはんに元気をもらってきましたよ。
「チクタク」はこんなお店
これまで、静岡県内のさまざまなイベントで活動されていた「チクタク」さん。2017年8月に、念願の実店舗を静岡市葵区丸山町にオープンしました。
看板メニューは、久嶋さんのお名前が入った「けいこのおやき」。これまで、イベントで販売されていたのがこちらのおやきなんです。
店舗ではおやきだけではありません。二枚看板である無添加ごはんは、地元の素材にこだわり、化学調味料を使わない身体にやさしいごはんを食べることができますよ。
ごはんDAYとおやきDAYに分かれていて、週のスケジュールはこのようになっています。
メニューについては、事前にインスタグラムでアップされるので、チェックをお忘れなく。
お店の雰囲気がいい
店内は、ナチュラルですごく落ち着ける雰囲気。やさしい音楽が流れていて、あたたかい照明で、清潔感があって、久嶋さんのセンスの良さが光ります。
日々のストレスや悩みから、少しだけ解放してくれるような、そんなリラックスできる空間ですね。
無添加ごはんをいただきました
人気の無添加ごはんをいただきました。週替わりなので、リピートする楽しみがありますよね。今週はなんだろうとワクワクしてしまいます。
新鮮な地元野菜を使った「自家製人参ドレッシングのサラダ」。ナッツの食感が効果的。
「商品化して欲しい」という要望があるくらい人気の人参ドレッシングは、人参・たまねぎ・塩・香味油・酢などを混ぜて作ったもの。
たまねぎを加熱して、野菜本来の甘みを引き出しているので、砂糖は使っていないそうです。なるほど、調理法によって無駄なものを省いているというわけですね。
続いて、こちらは「静岡森町堀内さんの減農薬新米&しその実ジャコふりかけ」です。
ふりかけのしその香りがたまらなくいいですね。これもまた商品化の要望があるそうです。個人的にも買いたいので、楽しみにしています!
メインのプレートから「鶏ひじきの和風大根おろしハンバーグ」をご紹介。
鶏肉・豆腐・たまねぎ・ひじきのヘルシーハンバーグ。たまねぎは、シャキシャキの食感を残すために、あえてフードプロセッサーは使わないそうです。
「ほうれん草と豆もやしのナムル風サラダ」と「紅あずまサツマイモのきんぴら」も素材の味がよくわかって、「野菜を食べているな」と実感できます。
「銅焼き仕立ての静岡産平飼い卵焼き」は、人気メニューのひとつ。やさしい味で、ふわっとしていますよ。
「きのこ×きのこ 秋の和すーぷ」は、きのこの食感が活きていますね。
バナナの味をしっかり感じることができる「バナナたっぷりシフォンケーキ」。なめらかなクリームとの相性も抜群。和紅茶(アイスティー)と合わせました。
身体に良いごはんって、どこか淡白になりがち。しかし久嶋さんは、そのあたりの問題を味付けや調理法によって、うまくアクセントをつけて、平坦にならないように工夫されています。
一口食べるごとにこだわりが垣間見えて、すごく丁寧に調理されているのがわかりますね。「料理が大好き」と語る久嶋さんの思いが伝わってきますよ。
無添加ごはんを食べ終えた時の気持ちは「感動」の一言に尽きます。
インタビューをさせていただきました
――店舗名の由来を教えてください。
久嶋さん:時計の秒針の「チクタク、チクタク」を表していて、お客様とともに、時を刻んでいきたいという思いが込められています。
――イベントはどれぐらいの期間やられていたのでしょうか?
久嶋さん:イベントは丸4年間やっていました。お店を持ちたいというのは、20代の頃から漠然と考えていたんですね。もともと食べ歩きが好きで、お店出せたらいいなと思っていました。
イベントのご縁をいただいてから、お店出すと決めて、ただただそれを目標に資金を集めながらやっていたんです。
――最初からおやきをやられていたのでしょうか?
久嶋さん:そうですね。まず、なんでおやきかというお話をすると、イベントは外でやるので、露店の許可上、販売できるものとできないものの制約があるんです。
お米がダメとか。ごはん屋さんをやりたいのに、ごはんがダメとなると、他に何ができるのだろう。そう考えた時に、おやきをいただいたことを思い出しました。
私が和食が好きだということもあって、「和食、おやき……これだ!」と思いました。おやきなら、持ち運びしやすい、食べやすい、静岡でやったらおもしろいんじゃないかなと。それがきっかけでおやきを始めました。
――無添加ごはんのこだわりを教えてください。
久嶋さん:なるべく地元の素材であったり、旬の素材を中心に使っています。その中でも無添加を第一条件にして、「身体にやさしいもの」をコンセプトに作っていますね。
あと一度に、たくさんの種類を食べられるように考えていています。とくに女性はいろいろ食べたいじゃないですか。私もそうなんですが、一品一品少なくてもいいから品目がほしい。それもこだわっています。
――インスタグラムに載っているメニュー名を見るだけでワクワクしてしまいますね。
久嶋さん:ありがとうございます。書き出すとこんなあったんだと自分でもびっくりしますね。お得な感じがするし、一回の食事ですごく栄養が取れる。やるなら絶対デザート付きにしようと思っていました。
――素敵な店内で、長居したくなります。
久嶋さん:2時間くらいいらっしゃる方もいますね。近くに城北公園の図書館があるので、本を借りて読まれる方もいらっしゃいます。
お店をやるなら、こういった暖色系のライトと緑は思い描いていました。あたたかみがありますよね。
――デザインや内装もご自身で考えられたんですか?
久嶋さん:はい、内装も自分で考えました。お客様が座るスペースは、奥行きをもたせたり雰囲気を変えたかったので、天井は自分で一枚一枚剥がしました。真夏の暑い時だったので、すごく大変でしたね(笑)
お店をもつことはすごく楽しみにしていたので、やるからには自分で手を加えたいという気持ちがあって、辛いということはなく、ワクワクしながら楽しんでやっていましたね。
――実店舗を出された後もイベントに参加されているのはなぜですか?
久嶋さん:拠点は店舗なのですが、イベントから始まった活動なので、変わらず続けていく予定ですね。
袋井の茶ピアで毎年開催されている「お結び-omusubi-」には、4年連続で出店しています。
いろんな方と知り合えて勉強になりますし、すごく刺激をもらえますね。イベントでおやきを食べたいという方も多くいらっしゃるので、これからも参加していきます。
――ランチは週替わりですが、頭の中でレパートリーは結構あるんですか?
久嶋さん:そうですね、基本は自分が食べたいものを作っています(笑)
――オススメのメニューを教えてください。
久嶋さん:おやきだったら、ベーコンポテトとスイートパンプキンが王道ですね。年中あるメニューで、一番リピーター率が高いですね。赤ちゃんから大人まで安心して食べられます。
――最後に読者のみなさんへメッセージをお願いします。
久嶋さん:私自身、ずっと夢を持って活動してきているので、夢を諦めずに向かってほしいですね。思えば叶うものだと思うので。もちろん、自分の努力やご縁も大事ですが、自分の気持ち次第で変わることってたくさんあると思うんです。
仕事も全く同じで、気持ち次第で、やりたいこともやれるんじゃないでしょうか。自分が思った道をそのまま行けば大丈夫だと思います。
すごく素敵なメッセージありがとうございました。インタビューした私が励まされて、泣きそうになりました。
お店を持つことは夢のひとつだったとは思いますが、きっと久嶋さんの夢はまだまだ続きがあるのではないでしょうか。
私もブロガー・ライターの活動を続けていて、たくさんの人と繋がって、どんどん景色が変わっていったので、共感する部分は多かったですね。
歩みを止めなければ、必ず夢は叶う。久嶋さんのお話を聞いて、そう感じました。
まとめ
原点を大事に、大好きな料理を突き詰めていく。穏やかな中に熱い思いを感じますし、こういった 久嶋さんの真摯な人柄が好きなお客さんも多いのではないでしょうか。
ちょっと疲れたなと思ったら、ぜひ「チクタク」さんに足を運んでみてください。きっと元気をもらえると思いますよ。