自己PRの仕方は皆さん様々だと思います。ものすごくアピールする方もいれば、内容が薄かったり謙虚すぎて自己PRになっていない方もいるでしょう。どのような事を、どんな風に書いたら良いのか、そのコツをいくつかまとめました。

1.面接を受ける企業・会社のことは必ず調べておく。



これは基本中の基本です。自分が面接を受けるアルバイト先がどんな会社なのかはあらかじめ調べておきましょう。ネットで企業情報を調べたり、ホームページにはどんなことが書いてあるのかくらいは最低限、調べておくべきです。

面接をしてもらうということは、相手に自分のことを知ってもらうということです。そのためには、面接をするアルバイト先(企業先)の情報を先に調べておくということは、最低限のマナーです。

採用担当の方にお聞きすると、意外と自分が面接を受けるアルバイト先のことを調べていない人が多いと聞きます。相手のことを調べておくということは、自己PRの最初の一歩と思ってください。

2.面接官に響く自己PRの書き方



自分が受けるバイト先や企業情報を調べたら、そこにあった情報を中心に自己PRを考えるようにしましょう。過去の経験、得意なこと、なぜこのアルバイトを受けようと思ったのか?自分の経験と、採用を検討しているアルバイト先と関わりがありそうなことを書くのが理想です。

※学生の場合
部活動、サークル、ゼミ、課外活動の経験をメインに書き、他のアルバイト経験があればそのことにも触れましょう。大勢の人と関わりのある部活動や課外活動の経験がある場合は、コミュニケーション力があることのアピールになります。

※フリーターの場合
フリーターの方の場合も、自己PRに書く内容や書き方は学生と大きく変わりはありません。
しかし、フリーターの方はすでに社会経験があるということですので、学生より厳しくチェックされることがあります。いかに自分がこのアルバイトで即戦力であるかを具体的に書くように心がけましょう。

また、面接をする側は「どうしてフリーターなのか?」という点も気にします。実際に面接の場でフリーターでいる理由を聞かれることもあります。なぜフリーターでいるのか?これからもフリーターがよいのか?という点も書いておくとよいでしょう。

例1) カナダに海外留学をしたいと考えています。そのため今は貯金をすることを一番に考え、フリーターで2つのアルバイトをかけもちしています。

例2) 劇団に所属しています。舞台稽古があるため、現在は時間の融通がきくアルバイトをしています。


3.履歴書は会社宛のラブレターだと思って書く!



履歴書、特に自己PRの項目は自分が受ける会社宛のラブレターを書くつもりで書くのがポイントです。ラブレターなわけですから、字を丁寧に書く、埋めるべき項目はすべて記入するというのが基本です。そして、自己PRの欄は告白に近い内容です。どうしたら、自分を採用してもらえるのか?この伝え方がキモになります。

どのように書けばよいか?という点で一つ大きなヒントになるのが、アルバイト求人にある内容です。

「20代前半がメインの明るい会社です。」

「長期アルバイト募集!高校生・大学生のアルバイト多数!」

というような文章をよく見かけますよね。

これは「このような人材を募集していますよ」ということ教えてくれているのです。

明るい職場であれば、明るい人。20代がメインの会社であれば20代前半の人。長期という文言があれば、実際に長く働ける人を採用することが多いでしょう。

この文面から、どんな人を欲しいのかを読み取って、自分に経歴に当てはめた自己PRを書いてみましょう。

“明るい人”というキーワードの場合:
「人に接することが好きです、まわりから明るい性格とよく言われます。」

“長期間”というキーワードの場合:
「小さいころから、ピアノを10年間続けています。コツコツ続けるのが好きな性格です。」

という感じです。

さらに、出来るだけ意識して書いたほうがよいポイントが2つあります。

①自分の性格や長所を表すときは、友人やまわりなど、自分ではない第三者の評価で書く

自己PRなのですが、自分で自分のPRポイントを長々と書くよりも、第三者からの評価として書いたほうが、読み手にはスムーズに伝わりやすいです。

例1 「いつも元気だねと、よく友人に言われます。」

例2 「人見知りしないで誰とでも話せるねと、言われることが多いです。」

例3 「コツコツした作業が得意なんだね!とよく言われます。」


②数字で表せることは、数字を入れると具体性が増す

長く続けている趣味や、定期的に続けている活動、数字を入れられる項目には、できるだけ数字を入れて書きましょう。

例1 「6才のときから、12年間ピアノを習っています。」

例2 「部員が80名いるテニス部の部長をしていました。」

例3 「週に1回、地域の施設で10代から40代の人たち15名にダンスを教えています。」



いかがでしょうか。自己PRの項目は、あなたの想いを伝えるラブレターだと思って書いてみてください。まずは丁寧な字で、自分が伝えたい気持ちを整理しながら書くことがポイントです!

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<取材協力>

日下 章子(くさか あやこ)
株式会社 はたらこらぼ 代表取締役。http://www.hatacolla.jp/ 
幼少期から独立を夢見て過ごし、高校(建築家)在学中にプチ起業。商売に目覚める。高校卒業後は、いつか自分の店を持つことを目標に掲げ、接客業でアルバイトを行う。様々な店舗で多くの常連のお客様を作り高い評価を得る。独立前の修行の場として株式会社リクルートへ入社。求人媒体の営業を行う中で人材の大切さを痛感。全国展開する企業での採用担当の経験を経て、2013年1月に「はたらこらぼ」設立。地元企業から全国展開する企業まで、幅広い企業の採用や育成に携わる。




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