夏休みの宿題の大定番といえば、読書感想文。何か読みたいけど、活字ばかりの本は苦手で……。という方に是非読んで欲しい、大人が読んでも面白い、筆者オススメの絵本を3作品ご紹介します。

『わすれられないおくりもの』 スーザン・バーレイ



たくさんのことを教え、森の動物たちから慕われていたアナグマ。その死を悲しむみんなを癒したのもまた、アナグマとの思い出でした。「死」や「別れ」という重いテーマにも関わらず、優しくて実に穏やかな描写がとても胸を打つ、珠玉の1作品です。

動物が好きな方はもちろん、静かな感動を味わいたい方に。大切な人との別れを経験し、悲しみの中にいる方にもオススメしたい作品です。大人も子供も楽しめる、心がじわっと温まる、そんな作品です。

『アライバル』 ショーン・タン



まるでサイレント映画のような作品。こちらには文章が一切ありません。しかし、特殊で難しそうだと不安がることはありません。驚くべき画力で、絵だけでわかるストーリーがなんとも不思議な感覚。アート作品としても価値が高いと感じるほどです。

物語は、海外に移住した家族が、そこで生活していく様を描いています。作者の父が、マレーシアから西オーストラリアに移住した移民のため、作風に影響を与えているといわれています。

新しい地での不安と葛藤とその先が描かれているので、新しいことを始めようとしている方、海外に留学または移住を考えている方などにオススメです。この作品は完全なる大人向けです。

『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』 くさばよしみ



2012年に開催された『環境悪化した地球の未来を考える国際会議』でウルグアイという国のムヒカ大統領がしたスピーチは、多くの人を感動させました。その素晴らしいスピーチの内容と、実在するムヒカ大統領の暮らしを描いた作品です。

ムヒカ大統領は一国の長にも関わらず、普段から実に質素な生活をしており、隣国のトップたちが持つような贅沢は一切せず、給料のほとんどを寄付しているという人物。

筆者はこのスピーチの映像を見たとき、感動して号泣しました。この絵本は紛れもない実話を描いており、後世に残したい絵本です。

まとめ


筆者が小学生の頃、学校の教室の片隅に、「本は心の栄養です」と書かれたポスターがありました。気に入った絵本が一つ見つかったら、その作者の別の本や、書店で隣に並んでいた本を是非手に取ってみてください。あなたの価値観を広げ、固定概念を揺るがす一冊に出会えるかもしれません。

<ライター>

よっさん
美容師免許保有のアロマテラピーアドバイザー兼キャンドルアーティスト。動物占いはシルバーのペガサスです。日々、SNSを駆使して、ちょっぴり楽しいことを探しています。

関連するワード