
ドーモプラスが注目の男子を紹介する連載企画「レコメン図」。第5回は「六本木一丁目声優學園」のメンバーで、8月16日(水)・17日(木)には、「B-PROJECT on STAGE『OVER the WAVE!』」のLIVE公演もひかえる「滝澤 諒(たきざわ・りょう)」さんが登場! 後編では、アルバイト先でのエピソードや、高校時代のできごとを聞かせていただきました。
――それでは次に、アルバイトについてのお話を伺いたいと思うんですが、今まで経験したことのあるアルバイトのエピソードがあったら聞かせてください。
僕、マンガ喫茶で働いていたことがあるんですけど。シフト勤務以外の時間に、マンガ読み放題なんですよ。
――え! それはすごいですね。
空いているブースがあったら、そこを自由に使ってよくて。ドリンクバーも飲み放題、マンガも好きなだけ読めて、最高でしたね。雑誌とかもいろいろ見られたので楽しかったです。
――もともとマンガは好きなんですか?
はい。でも自分の中でハマるツボが狭いというか。あれこれ手を出してみるんですけど、1話で「あれ、ちょっとちがうな」と思って本棚に戻すなんていうこともけっこうあったんですよ。だから、気になるものの1巻をバーッと片っ端から読んで、その中でハマった作品の続きだけを読み進めてました。
――どんなジャンルの作品がハマりやすいですか?
やっぱりジャンプ系は強いです。それから、最近だと『ボールルームへようこそ』ですね。1巻をこの前たまたま読んでみたらめちゃくちゃ面白くて。アニメ化もされて放映中なんですけど、作品を楽しむだけじゃなくて、「この声優さんすごいな」とか勉強しながら観たりしてます。特に、自分が好きな作品を観てると、自分自身も「やってやるぞ!!」って謎のハングリー精神みたいなものがすごく湧いてきたり……
――次に読んでる作品が映像化される時に出演するのは自分だったりするかもしれませんしね。
チャンスはどこにあるか予測できないですからね。それを実現させていけるように日々がんばります!
――ちなみに、マンガ喫茶のアルバイトが俳優や声優のお仕事の役に立ったなって思ったことはありますか?
んー……何だろう。マンガのほかに雑誌も読んでたので、ファッション誌でモデルさんの服とかを見られるのがよかったですね。「こういう服が今はやってるのかな」っていうのを知ることができたので、僕の私服のアイデアは全部バイト先で読んだ雑誌の情報をもとに成り立ってました(笑)。そう考えたら、めっちゃ役に立ってましたね。
――なるほど、トレンドの情報を得るのに雑誌はもってこいですよね。
本当のところ、アルバイトを探してた時には、自分の本業に役立つものとは逆の発想で探してたんですよ。本業のほうに集中力や神経を使いたいから、バイトの時はなるべくラフな形で自分に負担がかからないようにできるものがいいなと思って。それが結果的に役に立ったんですけど、気持ちの上では本業と区切りをつけてバイトをしてた部分がありますね。
――たしかに。お仕事に差し支えたら困りますもんね。では次に、バイト先で憧れる胸キュンシチュエーションってありますか? 妄想でもOKです。
これ、考えてきたんですよ。
――おお! 素晴らしいですね。ありがとうございます(笑)。
こんなのがよかったなっていう妄想の話なんですけど。けっこうツンデレな女性の先輩が僕の研修担当になって、いろいろ教えてもらうんですよ。
普段はぶっきらぼうで「あれやれ」「これやれ」「何でそんなこともできないんだ」って感じによく怒られてる設定で、それに「すいませんでした」とか言いながらずっとバイトしてるんです。で、ある日、シフトの終わる時間が同じになって、先輩が「最近ちょっと気になる映画があるから、1人じゃどうせつまんないし、いっしょに見に行こう」って言うんですよ。ツンケンしすぎて、もはや誘ってないようにも聞こえるけど、でも実は誘ってくれてるという。
そんな感じに普段怖い先輩が彼女なりの勇気を振り絞って「映画観に行こうぜ」みたいに誘ってくれたら、僕は恋に落ちます。そんな胸キュンシチュエーションを昨日寝ながら考えました(笑)。
――いいですね、ぶっきらぼうな人が勇気を振り絞ってるってところが。
いや、そうなんですよ。僕、アニメの中とかでもツンデレでストイックなキャラが好きで(笑)。男性のキャラクターにしても、イジられて「うっせーよ!」とか言ってるキャラに惹かれますし。だから自分が「こんなこと実際に起きたらいいな」なんて妄想する時には、やっぱりツンデレ気味の先輩を想像しちゃうんですよね。
――妄想ついでに、そのツンデレの先輩はどんなビジュアルですか?
あー、それ聞いちゃいます(笑)?今回のシチュエーションで想像してたのは、スラッとしてて、身長は僕よりも低くて160センチぐらいですかね。ショートカットで色白、メガネはかけてなくて、仕事の手際がすごくいい人です。僕がそのアルバイトを始めて3カ月ぐらいだとしたら、彼女はもう2年ぐらいやってるっていう設定ですね。
――すごく具体的に考えてきてくれたんですね。
そうです。お恥ずかしい(笑)。
――それでは次の質問に(笑)。「DOMO」は静岡や名古屋など東海エリアをメインに展開しているメディアなんですが、静岡ってどんなイメージがありますか?
静岡は、何にも染まらないピュアな方が多いイメージがあるんです。というのも、僕は私立の高校に通ってたんですけど、地方からその学校に入学する人も多くて。同じ部活に入った子と友だちになって「どこから来たの?」って話になった時に、彼が「僕、静岡出身なんだ」って。それを聞いて「静岡出身の人ってこんなにピュアなんだ」って思ったんですよ。
その友達はとても家族思いの子なんですけど、どうしてもこの学校に入りたかったから一生懸命勉強して、静岡を離れて進学してきたんです。内面だけじゃなく、見た目も本当にスレてない感じでしたね。だからか、僕の中で静岡って、ピュアな方が多いっていうイメージです。あと、これは聞いた話なんですけど、静岡の学校って水道からお茶が出るって本当ですか?
―― 一部の小学校や中学校ではあるみたいですよ。
やっぱりそうなんすね。うがいとかする時にお茶のカテキンに殺菌作用があるって聞いたので、羨ましいなぁと思って。美味しそうだし。東京もどうにかしてくれないかな。炭酸水とか出たらいいのに(笑)。
――いいですね、炭酸水(笑)。では最後に、今頑張っている学生のみなさんに向けて応援メッセージをお願いします。
僕もつい最近まで学生だったので、応援できる立場なのかっていうのも考えたんですけど、自分が学生の時に思ったことを伝えられたらなと。学生時代は自分的には本当にあっという間だったなって感じます。高校が特に早かったですね。
中学の記憶はそれなりにちゃんとあっても、高校って楽しすぎて本当にバーッて終わった感覚で。じゃあ、何が思い出に残ってるんだというと、けっこうどうでもいいことなんですよね。僕で言うと、一番記憶にあるのが朝の通学風景で。自分の通ってた学校って、都会なのに駅から20分ぐらい歩くんですよ。しかも坂道まであって、夏はもう太陽がジリジリだし、汗かきの自分は1限から汗ビッショリみたいな。
言ってしまえばどうでもいい内容なんですけど、自分の中では印象深い光景で、学生の頃はすごく楽しかったなっていう思い出がよみがえってくるんです。だから、思い出づくりのために特別何かしようとか思わなくても、今送っている学生としての毎日を「楽しいなあ」と思いながらのほほんと過ごすことが、僕としては多分一番思い出になるんじゃないかと思うんですよね。
なので、高校3年生の方なんかは進路が決まっていなかったり不安なこともあると思うんですけど、何と言うか……多分楽しく過ごしていいんじゃないかなって。その中で「今、自分はこれがやりたい」っていう強い思いを持ってれば、絶対に何とかなると僕は思ってるので。学生のみなさんには何かひとつ譲れないものを持って頑張ってほしいです。自分自身も進路を決めるのが遅くて、学年全体で最後から1、2番目ぐらいだったんです。
10月くらいまでは大学に進もうかどうしようかという気持ちもあって。自分の通ってた高校はエスカレーター式で大学へ行ける学校で、成績も足りていたし、はじめはそのまま進学しようと思ってたんです。でもやっぱり、ダンスや歌や演劇という、自分の中で譲れないものをやろうという覚悟を持った時に、大学に行くよりもっといい選択肢があるんじゃないかって考え始めたんですよ。
それが、夏頃のことで、高校3年生の人からしたら夏ってもうアウトじゃないですか。そこから受験勉強始めても出遅れるし、進路を迷ってられるような状況じゃない。だから、担任の先生からずっと「あなたどうするの?」って言われてましたね。
本当に最後の最後まで悩みましたけど、この選択で正解だったなって自分で思えるのは、やっぱり僕の中に譲れないものがあったからだと思うので、みなさんにも自分にとっての譲れないものを持ってもらえたらなって、そう提案したいですね。それが自分の信じる道になると僕は思っているので。
闘争心を燃やしたり、自分の妄想トークではにかんだりと、くるくると表情を変えながら楽しそうにいろいろな話をしてくれた滝澤さん。高校時代の進路選択のエピソードからは、心根のまっすぐさと強さがうかがえました。舞台に声のお仕事に、今後の活躍がますます楽しみですね!
取材・文:古原孝子
Photo:比留川義一
謎のハングリー精神みたいなものがすごく湧いてきたり
――それでは次に、アルバイトについてのお話を伺いたいと思うんですが、今まで経験したことのあるアルバイトのエピソードがあったら聞かせてください。
僕、マンガ喫茶で働いていたことがあるんですけど。シフト勤務以外の時間に、マンガ読み放題なんですよ。
――え! それはすごいですね。
空いているブースがあったら、そこを自由に使ってよくて。ドリンクバーも飲み放題、マンガも好きなだけ読めて、最高でしたね。雑誌とかもいろいろ見られたので楽しかったです。
――もともとマンガは好きなんですか?
はい。でも自分の中でハマるツボが狭いというか。あれこれ手を出してみるんですけど、1話で「あれ、ちょっとちがうな」と思って本棚に戻すなんていうこともけっこうあったんですよ。だから、気になるものの1巻をバーッと片っ端から読んで、その中でハマった作品の続きだけを読み進めてました。
――どんなジャンルの作品がハマりやすいですか?
やっぱりジャンプ系は強いです。それから、最近だと『ボールルームへようこそ』ですね。1巻をこの前たまたま読んでみたらめちゃくちゃ面白くて。アニメ化もされて放映中なんですけど、作品を楽しむだけじゃなくて、「この声優さんすごいな」とか勉強しながら観たりしてます。特に、自分が好きな作品を観てると、自分自身も「やってやるぞ!!」って謎のハングリー精神みたいなものがすごく湧いてきたり……
――次に読んでる作品が映像化される時に出演するのは自分だったりするかもしれませんしね。
チャンスはどこにあるか予測できないですからね。それを実現させていけるように日々がんばります!
――ちなみに、マンガ喫茶のアルバイトが俳優や声優のお仕事の役に立ったなって思ったことはありますか?
んー……何だろう。マンガのほかに雑誌も読んでたので、ファッション誌でモデルさんの服とかを見られるのがよかったですね。「こういう服が今はやってるのかな」っていうのを知ることができたので、僕の私服のアイデアは全部バイト先で読んだ雑誌の情報をもとに成り立ってました(笑)。そう考えたら、めっちゃ役に立ってましたね。
――なるほど、トレンドの情報を得るのに雑誌はもってこいですよね。
本当のところ、アルバイトを探してた時には、自分の本業に役立つものとは逆の発想で探してたんですよ。本業のほうに集中力や神経を使いたいから、バイトの時はなるべくラフな形で自分に負担がかからないようにできるものがいいなと思って。それが結果的に役に立ったんですけど、気持ちの上では本業と区切りをつけてバイトをしてた部分がありますね。
アニメの中とかでもツンデレでストイックなキャラが好きで(笑)。
――たしかに。お仕事に差し支えたら困りますもんね。では次に、バイト先で憧れる胸キュンシチュエーションってありますか? 妄想でもOKです。
これ、考えてきたんですよ。
――おお! 素晴らしいですね。ありがとうございます(笑)。
こんなのがよかったなっていう妄想の話なんですけど。けっこうツンデレな女性の先輩が僕の研修担当になって、いろいろ教えてもらうんですよ。
普段はぶっきらぼうで「あれやれ」「これやれ」「何でそんなこともできないんだ」って感じによく怒られてる設定で、それに「すいませんでした」とか言いながらずっとバイトしてるんです。で、ある日、シフトの終わる時間が同じになって、先輩が「最近ちょっと気になる映画があるから、1人じゃどうせつまんないし、いっしょに見に行こう」って言うんですよ。ツンケンしすぎて、もはや誘ってないようにも聞こえるけど、でも実は誘ってくれてるという。
そんな感じに普段怖い先輩が彼女なりの勇気を振り絞って「映画観に行こうぜ」みたいに誘ってくれたら、僕は恋に落ちます。そんな胸キュンシチュエーションを昨日寝ながら考えました(笑)。
――いいですね、ぶっきらぼうな人が勇気を振り絞ってるってところが。
いや、そうなんですよ。僕、アニメの中とかでもツンデレでストイックなキャラが好きで(笑)。男性のキャラクターにしても、イジられて「うっせーよ!」とか言ってるキャラに惹かれますし。だから自分が「こんなこと実際に起きたらいいな」なんて妄想する時には、やっぱりツンデレ気味の先輩を想像しちゃうんですよね。
――妄想ついでに、そのツンデレの先輩はどんなビジュアルですか?
あー、それ聞いちゃいます(笑)?今回のシチュエーションで想像してたのは、スラッとしてて、身長は僕よりも低くて160センチぐらいですかね。ショートカットで色白、メガネはかけてなくて、仕事の手際がすごくいい人です。僕がそのアルバイトを始めて3カ月ぐらいだとしたら、彼女はもう2年ぐらいやってるっていう設定ですね。
――すごく具体的に考えてきてくれたんですね。
そうです。お恥ずかしい(笑)。
静岡って、ピュアな方が多いっていうイメージです。
――それでは次の質問に(笑)。「DOMO」は静岡や名古屋など東海エリアをメインに展開しているメディアなんですが、静岡ってどんなイメージがありますか?
静岡は、何にも染まらないピュアな方が多いイメージがあるんです。というのも、僕は私立の高校に通ってたんですけど、地方からその学校に入学する人も多くて。同じ部活に入った子と友だちになって「どこから来たの?」って話になった時に、彼が「僕、静岡出身なんだ」って。それを聞いて「静岡出身の人ってこんなにピュアなんだ」って思ったんですよ。
その友達はとても家族思いの子なんですけど、どうしてもこの学校に入りたかったから一生懸命勉強して、静岡を離れて進学してきたんです。内面だけじゃなく、見た目も本当にスレてない感じでしたね。だからか、僕の中で静岡って、ピュアな方が多いっていうイメージです。あと、これは聞いた話なんですけど、静岡の学校って水道からお茶が出るって本当ですか?
―― 一部の小学校や中学校ではあるみたいですよ。
やっぱりそうなんすね。うがいとかする時にお茶のカテキンに殺菌作用があるって聞いたので、羨ましいなぁと思って。美味しそうだし。東京もどうにかしてくれないかな。炭酸水とか出たらいいのに(笑)。
学生のみなさんには何かひとつ譲れないものを持って頑張ってほしいです。
――いいですね、炭酸水(笑)。では最後に、今頑張っている学生のみなさんに向けて応援メッセージをお願いします。
僕もつい最近まで学生だったので、応援できる立場なのかっていうのも考えたんですけど、自分が学生の時に思ったことを伝えられたらなと。学生時代は自分的には本当にあっという間だったなって感じます。高校が特に早かったですね。
中学の記憶はそれなりにちゃんとあっても、高校って楽しすぎて本当にバーッて終わった感覚で。じゃあ、何が思い出に残ってるんだというと、けっこうどうでもいいことなんですよね。僕で言うと、一番記憶にあるのが朝の通学風景で。自分の通ってた学校って、都会なのに駅から20分ぐらい歩くんですよ。しかも坂道まであって、夏はもう太陽がジリジリだし、汗かきの自分は1限から汗ビッショリみたいな。
言ってしまえばどうでもいい内容なんですけど、自分の中では印象深い光景で、学生の頃はすごく楽しかったなっていう思い出がよみがえってくるんです。だから、思い出づくりのために特別何かしようとか思わなくても、今送っている学生としての毎日を「楽しいなあ」と思いながらのほほんと過ごすことが、僕としては多分一番思い出になるんじゃないかと思うんですよね。
なので、高校3年生の方なんかは進路が決まっていなかったり不安なこともあると思うんですけど、何と言うか……多分楽しく過ごしていいんじゃないかなって。その中で「今、自分はこれがやりたい」っていう強い思いを持ってれば、絶対に何とかなると僕は思ってるので。学生のみなさんには何かひとつ譲れないものを持って頑張ってほしいです。自分自身も進路を決めるのが遅くて、学年全体で最後から1、2番目ぐらいだったんです。
10月くらいまでは大学に進もうかどうしようかという気持ちもあって。自分の通ってた高校はエスカレーター式で大学へ行ける学校で、成績も足りていたし、はじめはそのまま進学しようと思ってたんです。でもやっぱり、ダンスや歌や演劇という、自分の中で譲れないものをやろうという覚悟を持った時に、大学に行くよりもっといい選択肢があるんじゃないかって考え始めたんですよ。
それが、夏頃のことで、高校3年生の人からしたら夏ってもうアウトじゃないですか。そこから受験勉強始めても出遅れるし、進路を迷ってられるような状況じゃない。だから、担任の先生からずっと「あなたどうするの?」って言われてましたね。
本当に最後の最後まで悩みましたけど、この選択で正解だったなって自分で思えるのは、やっぱり僕の中に譲れないものがあったからだと思うので、みなさんにも自分にとっての譲れないものを持ってもらえたらなって、そう提案したいですね。それが自分の信じる道になると僕は思っているので。
闘争心を燃やしたり、自分の妄想トークではにかんだりと、くるくると表情を変えながら楽しそうにいろいろな話をしてくれた滝澤さん。高校時代の進路選択のエピソードからは、心根のまっすぐさと強さがうかがえました。舞台に声のお仕事に、今後の活躍がますます楽しみですね!
取材・文:古原孝子
Photo:比留川義一