ドーモプラスが定期的に、気になるクリエイターを紹介する、「クリエイティブなヒト」。第1回は、邦楽ロックを中心にごちゃまぜDJを展開するDJ kazzyaことヒガカズヤさん。彼がDJを始めたきっかけや続ける理由など、その素顔に迫りました。
――DJを始めたきっかけはなんだったんですか?
kazzya:元々はバンドをやるために東京にでてきたんですけど、音楽の専門学校に入っていろんな音楽を学んで触れ合う内の1つでDJもやり始めました。
――バンドの中では何のパートを担当されていたんですか?
kazzya:バンドではボーカルをしていました。ボーカルに平行してDJをやっていたんですけど、気づいたらDJだけになっていました(笑)。こっちの方が性に合っていたのかなって思います。
――DJ機材は、何を使われているんですか?
kazzya:最初に買ったやつなんですけど、CDJ400っていうのとDJM400ってやつです。そうとう古いですね。
――最近はPCDJを使う人が多くないですか?
kazzya:多いですね。自分自身、パソコンは使わないですけど、USBはよく使います。それとCDを持ち込んで両方でやります。
――PCDJには、あえてしないということですか?
kazzya:全部できたらいいなとは思ってるんですけど、一応メインはCDJですね。アナログの方が、かっこいいかなっていうのはあるんですけど。
――CDJにこだわりがあるんですね。
kazzya:そうですね。根本としてCDを使いたいなと思って。やっぱりパソコンだと、本番でけっこう落ちたりとかもあるし。あと、コントローラーだと、動きが小さくて魅せづらいので。魅せるっていうところに重点を置くと、CDJかターンテーブルかって感じですね。
――ホームページには、機材がたくさん盛り込まれたすごいセットが載っていましたよね。
kazzya:あぁ…。でも、あれは数回しかやってないです(笑)。CDJ3台とミキサー2台とカオスパッドの合計6台セット。何回かはやったんですけど、持ち込みが大変なので。場所が狭かったりすると、置く場所に困ったりもするんですよね。そういうのも含めて6台セットは、やらなくなったっていうのもあります。
――セットリストのジャンルが幅広いですよね。
kazzya:そうですね、1番だれよりもめちゃくちゃにしてやろうって感じで(笑)。“オールジャンル”っていうよりも、“めちゃくちゃ”って言葉が似あうようなDJになりたいんですよ。浅く広くでは意味がないので、各ジャンルでやってる人くらいの深さは意識してます。こっちのイベントだとかっこいいけど、こっちのイベントだと歌ってる! みたいな。基本的には正統派なんですけど、なんのDJだろうって言われるめちゃくちゃな感じがいいですよね。
――いま流しているような音楽のルーツは、どこから来てるんですか?
kazzya:自分はDJ始める前から色んなジャンルの音楽を聴いていたんですよ。DJを始めて音楽を聴くようになったっていうよりは、趣味をそのままDJに持ってきたって感じですかね。中学の頃から、インディーズとか聞くようになりましたし。沖縄の出身なんですけど、インディーズって言葉がまだ浸透していなくて。知り合いにも詳しい人がいなかったので、頑張って探してましたね…。楽器店とかにも行ったし、中古を漁ったりとか。必至だったなぁ…。自分でカセットにお気に入りの曲ベストみたいなのも作ってましたもん。
――DJの曲をセレクトするかのように、カセットを作っていたんですね。
kazzya:たしかに!あれが最初かもしれないですね。
――いま現在の音楽収集は、どのようにされているんですか?
kazzya:収集するっていう感覚がないんですよね。普通に生活していて、どこかで聴いてる・知ってる、っていう感覚です。ライブを見に行ったりもしますし、もちろんDJイベントで聴いたりもします。あとは、試聴機とかもけっこう大きいですかね。頻繁な時は週2でタワレコに行ってますから(笑) 。昔は、端から端まで聴いて回ってました。
――DJを始めるにあたっても、最初からコンセプトはごちゃまぜですか?
kazzya:そうですね。いろんなジャンルのイベントに出られる人になりたいと思ってるので、イベントに合わせて行く感じですね。
――どのジャンルのイベントでも見かける人になるってことですね。
kazzya:そうですね。全部のイベントでちゃんとやってると思ってもらえるようになりたいですね。
――これを流すとテンションあがる!という曲はありますか?
kazzya:よく使う曲やアーティストはあるんですけど、自分でもパッとでてこないです(笑)。 後々セットリストを見返して、こういう曲を使ってるんだなって思うことはありますね。
――セットリストはどのように組んでいくんですか?
kazzya:イベントによって違いますね。元から組んでいくこともあるし、その場で決めることもあるし。ライブとかの転換DJだと、あんまりセトリとかは決めないです。
――DJをやるうえで、大切にしていることってありますか?
kazzya:難しい質問ですね。まず1つは、どんな時も楽しませることと楽しむこと。もう1つは、新しい曲とかジャンルを知ってもらうきっかけづくりをしたいっていうのはあります。自分のDJをきっかけにして、CDを買ったりライブに行ってくれたりしたら嬉しいなと。
――尊敬してるDJはいらっしゃいますか?
kazzya:そうですね、大好きなのはDJ KENTAROさん。クラブ系の人なんですけど、その人には影響を受けてるんじゃないですかね。初めて日本人でDMC世界チャンピオンになった人なんですよ! タイプは違うんですけど、憧れていますね。
――どんなところに憧れを感じるんですか?
kazzya:とにかくうまいです。もう意味がわからないくらい(笑)。目の前で見ても、わからないんじゃないかなぁ…。総合的に技がすごいんですよね。普通だったら、思いつかないようなことをやるので。例えば、レコードの音溝じゃない部分に針を置いて雑音でDJしたり、レコードにテープを貼って針がテープを通る時の音を入れたりとか。まずは、マネして自分なりの解釈で参考にして自分のDJに取り入れたりしてます。
――DJをしている醍醐味はなんですか?
kazzya:その場に居合わせた人に、きっかけづくりができることですね。DJイベントって同じ系統でもいろんな音楽を1日で聴けるときも多くて、そういった新しい出会いがあったり、元から好きだった曲を久しぶりに聴いて、やっぱり好きなんだなぁって思ったり。そういうきっかけになることが多いと思うんです。ライブに行って対バンで好きになったりとかもありますけど、DJだともっと幅広い音楽を聴けるかなって。新たな音楽との出会いを提供できるのが、DJやってて楽しい瞬間です。プレイがかっこよかったとかももちろん嬉しいんですけど、自分のDJを聴いて好きになった曲があるっていうのは、やっぱり嬉しいですね。きっかけさえ受け取ってくれれば、それで自分は満足なので。自分を評価してくれるのも、それはそれで嬉しいですけどね。
――自分がDJとして有名になるよりは、いい音楽を広めていきたいといった感じですか?
kazzya:その辺は、あんまり考えてないですね。大きい場所でもやりたいですけど、やっていて楽しいっていうのが1番にあるので。だから続けてられるかなって感じです。
――今後の夢はありますか?
kazzya:ちょっと曖昧なんですけど、まず1つは「ずっと続けたい」っていうのがあって。今が34歳なんですけど、40歳になっても50歳になってもやっていきたいなっていうのはありますね。もちろん大きい舞台でもやりたいけど、10人くらいのバーとかでやるのも好きなんです。ジャンルだけじゃなくてイベントだったり場所だったりも、本当にごちゃごちゃがいいんですよ! 例えばこの週は大きい箱だけど、次の週は身内だけの小さい箱みたいな。めちゃくちゃな感じで続けていきたいですね。
――今のDJ界について、思うことはありますか?
kazzya:これは難しいですねー。特に、ジャンルによってタイプだったり雰囲気は色々違うんで。なんとも言えないですね。ただ、DJ同士の対立じゃないですけど…。あれはつまんないな、って思いますね。DJ界隈って、自分はこうであの人は違うみたいなのがあって。選択肢が両方あった場合に自分は、両方やればいいじゃないかって考えるタイプなんで。
――どんなジャンルも、どんなやり方もありだということですね。
kazzya:曲の繋ぎ方だけで見ても、ばんばんショートで繋ぐ人もいれば、フルコーラスかける人もいます。自分のスタイルを持ってて、やりたいことがあって、かっこよければどっちでもいいと思うんですよね。どっちがいい悪いじゃなくて、それを自分のスタイルって貫ければいいんじゃないかなって思います。
――地方遠征もされたりするんですか?
kazzya:三重が10回くらい?あとは名古屋と長野を何回か。1回でも行ったことがあるとかだと、新潟だったり石川・香川など。関東はあちこちで、ちょいちょいやってますかね。
――今後は、積極的に回っていかれるんですか?
kazzya:オファーがあれば(笑) 。タイミングがあえばですね。普段は仕事をしているので、平日だと中々厳しいのがあって。たまに有給つかって行ったりもするんですけど、タイミングがあって仕事の折り合いもついたらかな。
――いろんな地方に行かれるってお話を先ほどされてましたが、DJシーンが熱い地域はありますか?
kazzya:数だけで言うと、東京は圧倒的にDJが多いですね。DJと呼べる呼べないは別として(笑)。 東京は1回もやったことない人がいないんじゃないかっていうレベル。まぁ、すぐやめたりする人もめちゃめちゃいっぱいいますけど。あとは名古屋は結構盛んですかね。名古屋はどちらかというと、アイドルとかそっち系が強いイメージ。あとは仙台だったり大阪だったり…地方によって雰囲気が違いますね。他の地域ってDJ自体があくまで東京と比べるとですがあんまりいない気がします。自分が知らないだけってのもありますけど。アニソンとかクラブ系ならいるかもしれないんですけど、ロック系とかを流す人は地方でそんなに数は多くないんじゃないですかね。もちろん、がっつりやってる人もいますし、めちゃくちゃ上手いなって人もいたりはするんですけどね。
――東京がシーンとして熱い理由はなんでしょうか?
kazzya:ここ3年くらいの間に、無料でできる場所が増えたことじゃないでしょうか。パソコンでもできるので、わざわざ機材も買わなくても簡単に始めることができるんですよね。知り合いの知り合いがやってるとかって人も多いので。
――地方地域でも、やはりDJが盛んになったらいいと思いますか?
kazzya:思いますね。どんどん増えればいいんじゃないですか。とりあえず、やってみることは大事だと思うので。そこから本当にやりたかったら続くと思うし。まずはやってみることじゃないですかね。あとは、自分が知らない場所もいっぱいあるし、知らないDJもたくさんいるので。そういうのも知っていきたいなって。もしかしたら自分が知らないすごいことって、まだまだあるかもしれないので。それを知りたいです。
自らのDJを通して、素敵な音楽をリスナーに届けるDJ kazzya。自分のDJとしての評価以上に、自分が流す音楽を受け取って欲しいとする姿勢は、まさしく伝道師の名にふさわしいのではないでしょうか。ジャンルも場所も選曲も“ごちゃまぜ”な彼の世界観が、今以上にリスナーを魅了するのが楽しみですね。
取材・文:坂井彩花
Photo:村岡弥真人
こっちの方が性に合っていたのかなって思います。
――DJを始めたきっかけはなんだったんですか?
kazzya:元々はバンドをやるために東京にでてきたんですけど、音楽の専門学校に入っていろんな音楽を学んで触れ合う内の1つでDJもやり始めました。
――バンドの中では何のパートを担当されていたんですか?
kazzya:バンドではボーカルをしていました。ボーカルに平行してDJをやっていたんですけど、気づいたらDJだけになっていました(笑)。こっちの方が性に合っていたのかなって思います。
――DJ機材は、何を使われているんですか?
kazzya:最初に買ったやつなんですけど、CDJ400っていうのとDJM400ってやつです。そうとう古いですね。
――最近はPCDJを使う人が多くないですか?
kazzya:多いですね。自分自身、パソコンは使わないですけど、USBはよく使います。それとCDを持ち込んで両方でやります。
――PCDJには、あえてしないということですか?
kazzya:全部できたらいいなとは思ってるんですけど、一応メインはCDJですね。アナログの方が、かっこいいかなっていうのはあるんですけど。
――CDJにこだわりがあるんですね。
kazzya:そうですね。根本としてCDを使いたいなと思って。やっぱりパソコンだと、本番でけっこう落ちたりとかもあるし。あと、コントローラーだと、動きが小さくて魅せづらいので。魅せるっていうところに重点を置くと、CDJかターンテーブルかって感じですね。
――ホームページには、機材がたくさん盛り込まれたすごいセットが載っていましたよね。
kazzya:あぁ…。でも、あれは数回しかやってないです(笑)。CDJ3台とミキサー2台とカオスパッドの合計6台セット。何回かはやったんですけど、持ち込みが大変なので。場所が狭かったりすると、置く場所に困ったりもするんですよね。そういうのも含めて6台セットは、やらなくなったっていうのもあります。
“めちゃくちゃ”って言葉が似あうようなDJになりたいんです。
――セットリストのジャンルが幅広いですよね。
kazzya:そうですね、1番だれよりもめちゃくちゃにしてやろうって感じで(笑)。“オールジャンル”っていうよりも、“めちゃくちゃ”って言葉が似あうようなDJになりたいんですよ。浅く広くでは意味がないので、各ジャンルでやってる人くらいの深さは意識してます。こっちのイベントだとかっこいいけど、こっちのイベントだと歌ってる! みたいな。基本的には正統派なんですけど、なんのDJだろうって言われるめちゃくちゃな感じがいいですよね。
――いま流しているような音楽のルーツは、どこから来てるんですか?
kazzya:自分はDJ始める前から色んなジャンルの音楽を聴いていたんですよ。DJを始めて音楽を聴くようになったっていうよりは、趣味をそのままDJに持ってきたって感じですかね。中学の頃から、インディーズとか聞くようになりましたし。沖縄の出身なんですけど、インディーズって言葉がまだ浸透していなくて。知り合いにも詳しい人がいなかったので、頑張って探してましたね…。楽器店とかにも行ったし、中古を漁ったりとか。必至だったなぁ…。自分でカセットにお気に入りの曲ベストみたいなのも作ってましたもん。
――DJの曲をセレクトするかのように、カセットを作っていたんですね。
kazzya:たしかに!あれが最初かもしれないですね。
――いま現在の音楽収集は、どのようにされているんですか?
kazzya:収集するっていう感覚がないんですよね。普通に生活していて、どこかで聴いてる・知ってる、っていう感覚です。ライブを見に行ったりもしますし、もちろんDJイベントで聴いたりもします。あとは、試聴機とかもけっこう大きいですかね。頻繁な時は週2でタワレコに行ってますから(笑) 。昔は、端から端まで聴いて回ってました。
――DJを始めるにあたっても、最初からコンセプトはごちゃまぜですか?
kazzya:そうですね。いろんなジャンルのイベントに出られる人になりたいと思ってるので、イベントに合わせて行く感じですね。
――どのジャンルのイベントでも見かける人になるってことですね。
kazzya:そうですね。全部のイベントでちゃんとやってると思ってもらえるようになりたいですね。
――これを流すとテンションあがる!という曲はありますか?
kazzya:よく使う曲やアーティストはあるんですけど、自分でもパッとでてこないです(笑)。 後々セットリストを見返して、こういう曲を使ってるんだなって思うことはありますね。
――セットリストはどのように組んでいくんですか?
kazzya:イベントによって違いますね。元から組んでいくこともあるし、その場で決めることもあるし。ライブとかの転換DJだと、あんまりセトリとかは決めないです。
その場に居合わせた人に、きっかけづくりができることですね。
――DJをやるうえで、大切にしていることってありますか?
kazzya:難しい質問ですね。まず1つは、どんな時も楽しませることと楽しむこと。もう1つは、新しい曲とかジャンルを知ってもらうきっかけづくりをしたいっていうのはあります。自分のDJをきっかけにして、CDを買ったりライブに行ってくれたりしたら嬉しいなと。
――尊敬してるDJはいらっしゃいますか?
kazzya:そうですね、大好きなのはDJ KENTAROさん。クラブ系の人なんですけど、その人には影響を受けてるんじゃないですかね。初めて日本人でDMC世界チャンピオンになった人なんですよ! タイプは違うんですけど、憧れていますね。
――どんなところに憧れを感じるんですか?
kazzya:とにかくうまいです。もう意味がわからないくらい(笑)。目の前で見ても、わからないんじゃないかなぁ…。総合的に技がすごいんですよね。普通だったら、思いつかないようなことをやるので。例えば、レコードの音溝じゃない部分に針を置いて雑音でDJしたり、レコードにテープを貼って針がテープを通る時の音を入れたりとか。まずは、マネして自分なりの解釈で参考にして自分のDJに取り入れたりしてます。
――DJをしている醍醐味はなんですか?
kazzya:その場に居合わせた人に、きっかけづくりができることですね。DJイベントって同じ系統でもいろんな音楽を1日で聴けるときも多くて、そういった新しい出会いがあったり、元から好きだった曲を久しぶりに聴いて、やっぱり好きなんだなぁって思ったり。そういうきっかけになることが多いと思うんです。ライブに行って対バンで好きになったりとかもありますけど、DJだともっと幅広い音楽を聴けるかなって。新たな音楽との出会いを提供できるのが、DJやってて楽しい瞬間です。プレイがかっこよかったとかももちろん嬉しいんですけど、自分のDJを聴いて好きになった曲があるっていうのは、やっぱり嬉しいですね。きっかけさえ受け取ってくれれば、それで自分は満足なので。自分を評価してくれるのも、それはそれで嬉しいですけどね。
――自分がDJとして有名になるよりは、いい音楽を広めていきたいといった感じですか?
kazzya:その辺は、あんまり考えてないですね。大きい場所でもやりたいですけど、やっていて楽しいっていうのが1番にあるので。だから続けてられるかなって感じです。
――今後の夢はありますか?
kazzya:ちょっと曖昧なんですけど、まず1つは「ずっと続けたい」っていうのがあって。今が34歳なんですけど、40歳になっても50歳になってもやっていきたいなっていうのはありますね。もちろん大きい舞台でもやりたいけど、10人くらいのバーとかでやるのも好きなんです。ジャンルだけじゃなくてイベントだったり場所だったりも、本当にごちゃごちゃがいいんですよ! 例えばこの週は大きい箱だけど、次の週は身内だけの小さい箱みたいな。めちゃくちゃな感じで続けていきたいですね。
自分のスタイルって貫ければいいんじゃないかなって。
――今のDJ界について、思うことはありますか?
kazzya:これは難しいですねー。特に、ジャンルによってタイプだったり雰囲気は色々違うんで。なんとも言えないですね。ただ、DJ同士の対立じゃないですけど…。あれはつまんないな、って思いますね。DJ界隈って、自分はこうであの人は違うみたいなのがあって。選択肢が両方あった場合に自分は、両方やればいいじゃないかって考えるタイプなんで。
――どんなジャンルも、どんなやり方もありだということですね。
kazzya:曲の繋ぎ方だけで見ても、ばんばんショートで繋ぐ人もいれば、フルコーラスかける人もいます。自分のスタイルを持ってて、やりたいことがあって、かっこよければどっちでもいいと思うんですよね。どっちがいい悪いじゃなくて、それを自分のスタイルって貫ければいいんじゃないかなって思います。
――地方遠征もされたりするんですか?
kazzya:三重が10回くらい?あとは名古屋と長野を何回か。1回でも行ったことがあるとかだと、新潟だったり石川・香川など。関東はあちこちで、ちょいちょいやってますかね。
――今後は、積極的に回っていかれるんですか?
kazzya:オファーがあれば(笑) 。タイミングがあえばですね。普段は仕事をしているので、平日だと中々厳しいのがあって。たまに有給つかって行ったりもするんですけど、タイミングがあって仕事の折り合いもついたらかな。
――いろんな地方に行かれるってお話を先ほどされてましたが、DJシーンが熱い地域はありますか?
kazzya:数だけで言うと、東京は圧倒的にDJが多いですね。DJと呼べる呼べないは別として(笑)。 東京は1回もやったことない人がいないんじゃないかっていうレベル。まぁ、すぐやめたりする人もめちゃめちゃいっぱいいますけど。あとは名古屋は結構盛んですかね。名古屋はどちらかというと、アイドルとかそっち系が強いイメージ。あとは仙台だったり大阪だったり…地方によって雰囲気が違いますね。他の地域ってDJ自体があくまで東京と比べるとですがあんまりいない気がします。自分が知らないだけってのもありますけど。アニソンとかクラブ系ならいるかもしれないんですけど、ロック系とかを流す人は地方でそんなに数は多くないんじゃないですかね。もちろん、がっつりやってる人もいますし、めちゃくちゃ上手いなって人もいたりはするんですけどね。
――東京がシーンとして熱い理由はなんでしょうか?
kazzya:ここ3年くらいの間に、無料でできる場所が増えたことじゃないでしょうか。パソコンでもできるので、わざわざ機材も買わなくても簡単に始めることができるんですよね。知り合いの知り合いがやってるとかって人も多いので。
――地方地域でも、やはりDJが盛んになったらいいと思いますか?
kazzya:思いますね。どんどん増えればいいんじゃないですか。とりあえず、やってみることは大事だと思うので。そこから本当にやりたかったら続くと思うし。まずはやってみることじゃないですかね。あとは、自分が知らない場所もいっぱいあるし、知らないDJもたくさんいるので。そういうのも知っていきたいなって。もしかしたら自分が知らないすごいことって、まだまだあるかもしれないので。それを知りたいです。
自らのDJを通して、素敵な音楽をリスナーに届けるDJ kazzya。自分のDJとしての評価以上に、自分が流す音楽を受け取って欲しいとする姿勢は、まさしく伝道師の名にふさわしいのではないでしょうか。ジャンルも場所も選曲も“ごちゃまぜ”な彼の世界観が、今以上にリスナーを魅了するのが楽しみですね。
取材・文:坂井彩花
Photo:村岡弥真人
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