掃除と聞いて、あなたはどんなイメージが湧きますか? 
親に掃除をしなさいと叱られた思い出――汚れるし面倒くさいなどと思われがちな掃除ですが、実はたくさんのメリットがあるのです。今回は「掃除の持つチカラ」について、ご紹介したいと思います。

掃除をすることによって得られる効果




1.ストレスの軽減・睡眠の質が改善
ホテルのように片付いた部屋にいると、そわそわして落ち着かない!と言う人もいますが、実は逆です。人は、情報収集のほとんどを視覚に頼っていると言われています。見える範囲に物が散乱していると、余計な情報が目に入ることで思考が鈍り、脳が疲れやすくなります。回復どころか疲労が蓄積してしまいますね。

悩みがある時や、ストレスを感じている時ほど、掃除がおすすめです。汚れを落とすことにいつの間にか夢中になり、終わる頃には気持ちもすっきりします。大掛かりな掃除ができない場合は、寝室の空気を入れ替え、整理整頓するだけでも、かなり改善されます。

2.人間関係の悩み軽減
誰でも一度は悩んだ経験のある、人間関係。縁あって出会った人と、できるだけ円満に付き合いたいですよね。対人関係において悩みを抱えている人は、「身なり」「気の使い方」「会話の内容」「接し方」「約束事」「誠実さ」のいずれかにおいて、ボタンの掛け違いのような状態になっているのかもしれません。

掃除に直接対人関係を良好にする効果はありませんが、日頃からこまめに掃除をする人は、周囲のちょっとした変化にも気付きやすくなるでしょう。相手に対する思いやり、気遣いが積み重なって、良好な関係を築けるのではないでしょうか。今を変えたいあなたは、運気の入り口である「玄関」「窓」を重点的に掃除してみてください。「水回り」や「トイレ」も効果的です。
 
3. 臨時収入が得られる(かもしれない)
封筒を整理したら、忘れていたお金が入っていた。着ない服を買い取りに出したら¥3,000になった――という直接的なものから、食べたいと思っていたお菓子を差し入れでもらった。なんてこともあります。見つかったらラッキーくらいの気持ちでいましょう。

掃除のポイント




1.範囲を決める・汚れが軽いうちにやる
「月曜は、玄関の靴や傘」「火曜はコンロまわりの調味料や貯蔵品」「水曜は風呂場や洗面所の不用品」など、範囲を決めて行うと、掃除が続けやすくなります。今日は調子がいいからもうちょっとやろうかな? と思うところで止めておくのが、習慣化するコツです。

2.掃除がしづらいのは、物が多いから
棚の上の埃取りや、掃除機をかけようとした時、物が邪魔をしてやりづらかったといった経験はありませんか?置くところがないと、床にラックやカゴを置いてその中に物をしまいがちですが、それでは見た目も良くありませんし、収納の許容量を超えている可能性があります。 新しいものが入ってくるスペースがないと、物事が停滞しがちです。人が持てる荷物の上限は、部屋に対して7割から8割程度。それ以外は断捨離する勇気を持ちましょう。

1シーズンのうち、一度も着なかった服は捨てます。どうしても捨てられないものや、判断に迷うものは期限を決めます。その期間中に出番がなければ手放しましょう。収納も使用頻度に応じたものにすると、出し入れがスムーズになり、ストックがあるのに買い足す悪循環を防げます。ストレスなく出し入れできる場所は、中段、下段、上段の順番です。使用頻度が低くても、重たいものは下段にしまいましょう。

今できる掃除箇所




1.財布
すぐ溜まるレシートは、交換・返品の予定がない限り必要ありません。即捨てましょう。お店ごとに発行されているポイントカードも、利用頻度を考慮して厳選しましょう。クレジットカードは、メイン以外は解約すれば紛失や不正利用の心配もなくなります。

2.バッグの整理
バッグが大きいとフットワークが重く見られがちというデータもあります。定期的に見直してコンパクトにしていきましょう。チェックするポイントとしては、今週使わなかったものは、この先も使う機会はまずありません。部屋に置いておくなり、処分します。身だしなみグッズやメイク道具は、サイズもバラバラで、ごちゃごちゃしがち。すべて持ち歩かず、少数精鋭をポーチに入れます。バッグインバッグや中身ごとにポーチを使い分ければ、散らばることはありません。

3.郵便物の整理
学校からのお知らせや、DMなど放っておくとどんどん溜まる紙も、すぐにできる掃除の対象です。現物を取っておかなければならない重要なものはファイリング。それ以外はシュレッダーにかけます。判断に迷うものや、個人情報満載の年賀状などは、スキャナで取り込んでデータを残します。

まとめ


人づきあいにも、知らず知らずのうちに影響している部屋の状況。物を厳選することで、頭も部屋もすっきりし、くつろげるようになります。質の高い睡眠もとれれば、勉強や仕事の効率が上がるはず。何かのついでに掃除をする習慣は、周囲のちょっとした変化にも気付きやすくなり、相手を気遣う姿勢は良好な人間関係にも一役買ってくれるのでは?きれいになった未来の部屋を想像し、わくわくしながら行うことが、掃除を定期的に長く続けていくコツです。

<ライター>

Ruko
歴史と文房具にロマンを感じる、兼業主婦。もっぱらの趣味は、小説を書くこと。よろしくお願いします。

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