日増しに寒さが加わる今日この頃。日の落ちるのも早くなり、あっという間に夜が更けていきます。そんなときは、読書をして過ごしてみるのはいかがですか。 様々なジャンルの本があり、芥川賞を取った話題の本、など、本を読もうと思い立っても一冊を選ぶのにも悩んでしまいますよね。そこで今回は、静岡県出身の著者の本をご紹介したいと思います。

「鈴木光司」 一大ブームを起こした“リング”



※画像はイメージです。
鈴木光司氏は浜松市生まれ。1990年「楽園」で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞しデビューしました。「リング」はシリーズとして映像化もされ、貞子という強烈なキャラクターでご存知の方も多いはず。

一本のビデオテープが全ての始まりで、このテープを見たものは1週間後には死んでしまう。そのビデオテープの謎を記者の浅川が追う、というサスペンスホラー。

今時ビデオテープなんてあまりイメージが沸きにくい…。と感じるところもあります

「乾くるみ」 松田翔太、前田敦子の主演映画も話題になった“イニシエーション・ラブ”



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乾くるみ氏は静岡大学理学部を卒業しています。映画化もされ話題になった「イニシエーション・ラブ」は、本の紹介に『必ず2回読みたくなる』、『最後から2つ目のセリフで全く違った物語に変貌する(絶対に先に読まないで!)』というコピーからして、ワクワクしてしまう傑作ミステリーです。

それにもまして静岡大学卒業ということもあり、読んでいて静岡色が至る所に散りばめられていて、静岡に住んでいる、住んでいた事のある方には堪らない一冊となっています。

「伊藤元重」 現東京大学名誉教授の分かりやすい“キーワードで読み解く経済”



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伊藤元重氏は静岡市生まれ。現在、東京大学名誉教授と学習院大学国際社会科学部教授を務め、著書は多数。「入門経済学」、「マクロ経済学」など、大学の授業で教科書として指定されたことがあるという方もいるかもしれません。

硬いイメージのあるこれらの本は読みにくそうですが、「キーワードで読み解く経済」は経済学のキーワードを各章でエッセイ風にまとめているので、経済学に接したことのない方でも経済学の世界を覗くことができ、読みやすいものになっています。

『日々の生活から、政府が行う経済政策まで、多くの人は様々な経済問題の中で生活しているのだ。他人の意見に振り回されず、自分の意見を持つ事が求められる時代だ。』と書かれたこの本は、一つのきっかけを与えてくれる一冊になるかもしれません。

まとめ


ますます深まる冬の寒さ。ゾクッとするホラーから、普段はあまり手にする機会の多くない経済学の本をご紹介しました。ぜひ、いつもより少し濃厚な一人時間を過ごすことができる、冬の読書の一冊に加えてみてはいかがでしょうか。

<ライター>

三ノ宮茉莉
素敵なインテリアに囲まれたカフェで、本をのんびりと読んで過ごす事が至福の時です。本を読んで得た事や、出掛けて見つけた気になる情報を紹介していきたいと思います!

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