
履歴書の作成は何歳になっても頭を悩ませるもの。
60歳以上の方の場合、「履歴書を作ったのはかれこれ40年近く前…」という方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、60歳以上の方が履歴書作成で注意すべき点や履歴書の基本を解説します。
時代は少子高齢化。
労働力不足の日本では、経験値の高いシニア世代への、熱いまなざしが集まりつつあります。
60代と言えばまだまだ元気な世代ですし、仕事経験、人生経験も豊富。
即戦力としてシニア採用を推進したいと考える企業が増えています。
もちろん、シニア採用に慎重になる企業もあります。
経験豊富がゆえに、過去の経験にとらわれて新しい考えに馴染めなかったり、「若い人に指示されたくない」というプライドがぬぐえなかったりすることが要因です。
シニアとして企業の一助になるためには、若い人たちが活躍するために、良いサポート役になれることが重要です。
過去の成功体験を自慢したくなる気持ちや、アドバイスしたくなる気持ちをぐっと抑え、求められたときに過不足なく対応できるとベストです。
採用担当者にとって、履歴書はあなたという人を判断する重要な書類です。
過去をしっかり振り返り、これまでの経験やスキルを、簡潔かつ効果的に伝えてください。
仕事の成果はできるだけ数値で表すことや、資格やスキルは漏れなく記載することに留意してください。
志望動機欄や自由記入欄を活用し、履歴書をラブレターだと思って採用担当者に想いを伝えるつもりで作成するとよいでしょう。
以下に、履歴書の記入方法や注意点を解説します。「履歴書の作成は久しぶり」という方は、基本事項でも改めて確認しながら作成してください。
参照:60才以上のためのお仕事講座「履歴書の書き方」
1.写真
スナップ写真を切り抜いたりせず、証明写真ボックスや写真館で履歴書用の写真を撮影してください。
工場や警備などの選考では、あまり堅苦しくなく、上記例のように少し笑顔で撮ると印象が良いでしょう。
一方、一般企業でのオフィス勤務が想定される場合は、スーツを着用し、歯は見せずに口角をあげて撮影します。
写真を切るとき、貼るときは、線に沿って真っすぐに。丁寧な仕事ができる人かどうかが見られているところです。
写真を貼る前に、裏に名前を書いておくとより親切です。
2.連絡先
固定電話番号のほか、携帯電話番号も記載しておいてください。
選考中、すぐに連絡がつくということが大切ですから、1つしか書けない履歴書の場合は、携帯電話番号を優先しましょう。
また、住所は都道府県などを省略せずに書き、ふりがなも漏れなく記載しましょう。
3.学歴
学歴は中学卒業年月から記載します。和歴でも西暦でもどちらでも構いませんが、必ず統一するようにしてください。
以下は卒業年月早見表です。間違いのないように確認してから記載しましょう。
参照:60才以上のためのお仕事講座「履歴書の書き方」
4.職歴
新卒入社後、転職をした人はすべての履歴を記載してください。
バイトやパート勤務も含みます。詳しいキャリアに関しては、別途「職務経歴書」を作成するとよいでしょう。
5.免許・資格
免許・資格欄には、これまでに取得した免許を書きます。
資格名は省略せずに、正式名称で記載してください。
例:普通自動車第一種運転免許 取得 (NG:自動車免許/四輪免許取得)
実用英語技能検定2級 合格 (NG:英検2級合格)
6.志望動機・アピールポイント
志望動機が思いつかないからといって、空欄で出すと「やる気がないのかな」と思われてしまいます。
うまく書こうとせず、「なぜこの会社/仕事が気になったのか」をさかのぼって考えてみるとよいでしょう。
なぜ数あるほかの会社ではなくこの求人が目に留まったのか。
そこに、志望動機につながるヒントが隠されているはずです。
また、自分を採用すると企業にとってどんなメリットがあるか、という視点で自己PRを考えてみてください。
企業側が気にしている点、例えば、若い人たちと関わる姿勢や、コミュニケーションで留意している点などを記載するのもよいアピールになります。
7.本人希望欄
本人希望欄には、自分が希望する働き方などを記載する箇所ですが、自分本位の内容にならないよう、注意が必要です。
以下に、シニア世代が記載を検討すべき項目をご紹介します。
【勤務日数や時間帯】
若いころと同じように、週5日、1日8時間、残業もこなす…という働き方はできないかもしれません。その場合は以下のように書くとよいでしょう。
例:「早朝勤務は可能ですが、夜勤は避けられると幸いです」
「週5日、1日8時間は体力的に自信がなく、週4日・1日5時間程度の勤務が可能であればありがたく存じます。」
【勤務地】
長距離の通勤や転勤の可能性がある場合で、できない理由があるときは記載しておきます。
例:「家族の介護があるため、自宅からの通勤を希望いたします」
【業務内容】
軽作業やピッキングなどの仕事の場合、重い物を運ぶことがあります。持病を面接で伝える義務はありませんが、腰痛持ちで業務に注意が必要であったり、勤務時間に通院が重なる可能性があったりする場合などは、あらかじめ本人希望欄などに記載しておくとよいでしょう。
例:「毎月1回、平日に通院が必要なため、勤務時間の相談をさせてください。」
希望を書く際は、過度な要求やネガティブな内容にならないように注意してください。
特に希望がない場合は、「貴社の規定に準じます」と書けば大丈夫です。
履歴書は採用の第一歩となる重要な書類。写真や職歴、志望動機などを正確かつ丁寧に記載し、豊富な経験と柔軟性・協調性をアピールしましょう!
2025年2月18日公開
60歳以上の方の場合、「履歴書を作ったのはかれこれ40年近く前…」という方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、60歳以上の方が履歴書作成で注意すべき点や履歴書の基本を解説します。
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時代は少子高齢化。
労働力不足の日本では、経験値の高いシニア世代への、熱いまなざしが集まりつつあります。
60代と言えばまだまだ元気な世代ですし、仕事経験、人生経験も豊富。
即戦力としてシニア採用を推進したいと考える企業が増えています。
もちろん、シニア採用に慎重になる企業もあります。
経験豊富がゆえに、過去の経験にとらわれて新しい考えに馴染めなかったり、「若い人に指示されたくない」というプライドがぬぐえなかったりすることが要因です。
シニアとして企業の一助になるためには、若い人たちが活躍するために、良いサポート役になれることが重要です。
過去の成功体験を自慢したくなる気持ちや、アドバイスしたくなる気持ちをぐっと抑え、求められたときに過不足なく対応できるとベストです。
履歴書は「あなた」を表す重要書類
採用担当者にとって、履歴書はあなたという人を判断する重要な書類です。
過去をしっかり振り返り、これまでの経験やスキルを、簡潔かつ効果的に伝えてください。
仕事の成果はできるだけ数値で表すことや、資格やスキルは漏れなく記載することに留意してください。
志望動機欄や自由記入欄を活用し、履歴書をラブレターだと思って採用担当者に想いを伝えるつもりで作成するとよいでしょう。
項目別、履歴書の記入方法
以下に、履歴書の記入方法や注意点を解説します。「履歴書の作成は久しぶり」という方は、基本事項でも改めて確認しながら作成してください。
参照:60才以上のためのお仕事講座「履歴書の書き方」
1.写真
スナップ写真を切り抜いたりせず、証明写真ボックスや写真館で履歴書用の写真を撮影してください。
工場や警備などの選考では、あまり堅苦しくなく、上記例のように少し笑顔で撮ると印象が良いでしょう。
一方、一般企業でのオフィス勤務が想定される場合は、スーツを着用し、歯は見せずに口角をあげて撮影します。
写真を切るとき、貼るときは、線に沿って真っすぐに。丁寧な仕事ができる人かどうかが見られているところです。
写真を貼る前に、裏に名前を書いておくとより親切です。
2.連絡先
固定電話番号のほか、携帯電話番号も記載しておいてください。
選考中、すぐに連絡がつくということが大切ですから、1つしか書けない履歴書の場合は、携帯電話番号を優先しましょう。
また、住所は都道府県などを省略せずに書き、ふりがなも漏れなく記載しましょう。
3.学歴
学歴は中学卒業年月から記載します。和歴でも西暦でもどちらでも構いませんが、必ず統一するようにしてください。
以下は卒業年月早見表です。間違いのないように確認してから記載しましょう。
参照:60才以上のためのお仕事講座「履歴書の書き方」
4.職歴
新卒入社後、転職をした人はすべての履歴を記載してください。
バイトやパート勤務も含みます。詳しいキャリアに関しては、別途「職務経歴書」を作成するとよいでしょう。
5.免許・資格
免許・資格欄には、これまでに取得した免許を書きます。
資格名は省略せずに、正式名称で記載してください。
例:普通自動車第一種運転免許 取得 (NG:自動車免許/四輪免許取得)
実用英語技能検定2級 合格 (NG:英検2級合格)
6.志望動機・アピールポイント
志望動機が思いつかないからといって、空欄で出すと「やる気がないのかな」と思われてしまいます。
うまく書こうとせず、「なぜこの会社/仕事が気になったのか」をさかのぼって考えてみるとよいでしょう。
なぜ数あるほかの会社ではなくこの求人が目に留まったのか。
そこに、志望動機につながるヒントが隠されているはずです。
また、自分を採用すると企業にとってどんなメリットがあるか、という視点で自己PRを考えてみてください。
企業側が気にしている点、例えば、若い人たちと関わる姿勢や、コミュニケーションで留意している点などを記載するのもよいアピールになります。
7.本人希望欄
本人希望欄には、自分が希望する働き方などを記載する箇所ですが、自分本位の内容にならないよう、注意が必要です。
以下に、シニア世代が記載を検討すべき項目をご紹介します。
【勤務日数や時間帯】
若いころと同じように、週5日、1日8時間、残業もこなす…という働き方はできないかもしれません。その場合は以下のように書くとよいでしょう。
例:「早朝勤務は可能ですが、夜勤は避けられると幸いです」
「週5日、1日8時間は体力的に自信がなく、週4日・1日5時間程度の勤務が可能であればありがたく存じます。」
【勤務地】
長距離の通勤や転勤の可能性がある場合で、できない理由があるときは記載しておきます。
例:「家族の介護があるため、自宅からの通勤を希望いたします」
【業務内容】
軽作業やピッキングなどの仕事の場合、重い物を運ぶことがあります。持病を面接で伝える義務はありませんが、腰痛持ちで業務に注意が必要であったり、勤務時間に通院が重なる可能性があったりする場合などは、あらかじめ本人希望欄などに記載しておくとよいでしょう。
例:「毎月1回、平日に通院が必要なため、勤務時間の相談をさせてください。」
希望を書く際は、過度な要求やネガティブな内容にならないように注意してください。
特に希望がない場合は、「貴社の規定に準じます」と書けば大丈夫です。
まとめ
履歴書は採用の第一歩となる重要な書類。写真や職歴、志望動機などを正確かつ丁寧に記載し、豊富な経験と柔軟性・協調性をアピールしましょう!
2025年2月18日公開
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