
履歴書に書く「志望動機」は面接官が重視するポイントのひとつで、過去の経験や熱意を伝える大事な要素です。
この記事では、シニアならではの視点で志望動機欄の書き方を解説。「志望動機欄の書き方で迷っている」という方は必見です!
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シニア歓迎の求人をさがす「志望動機」で伝えるべき内容とは
履歴書の志望動機欄に書くべきことには、応募した理由や採用後にどう貢献できそうかということ、将来の目標などがあります。
会社がシニア層を採用する理由として、「理念に共感してくれる経験者を即戦力として採用し、企業としてより成長していきたい」という意図がありますから、過去に培ってきた経験や知恵を表現し、この会社で貢献できるということをアピールしましょう。
志望動機の書き方のポイント
志望動機を書く際は、以下のようなポイントをおさえるようにしましょう。
ポイント1. 志望動機は受ける会社ごとに書き換えること
同時期に並行して複数企業の採用面接を受ける場合、どの会社にも通用する志望動機を書いて履歴書を使いまわしたいと思うかもしれません。
しかし、それでは熱意は伝わりません。
必ず、受ける会社にあわせて志望動機を書き換えましょう。
ポイント2.会社の情報をリサーチし、なぜこの会社を志望しているのかを明確にする
応募先ごとに適した志望動機を書くためにも、事前のリサーチは入念に行い、「この会社を受けたい」と思ったきっかけを思い出してみてください。
「ユニークな新規事業に関心を持った」「企業理念に深く共感した」「実際にサービスを使ってみて感動した」など、なぜ他社ではなく、この会社で働きたいのかという理由を志望動機に含めるようにしましょう。
また、「自分の強みがその企業やお店にどのように役立つか」を具体的に書くことで、志望動機にオリジナリティを持たせることができます。
ポイント3.経験やスキルを数値などで具体的に表す
志望動機欄では、自分の経験について簡潔に触れ、その経験をどう生かせるかをイメージできる内容を書いてみてください。
実務経験や人をまとめる力は、シニアならではの強みです。
職務経歴書では表せない熱意や過去の成果を志望動機欄でしっかりアピールしたいものですね。
ポイント4.適応力や柔軟性をアピールする
シニア採用で会社が気にすることのひとつに、「若いスタッフと協調できるか」という点があります。
上司や店長が10歳も20歳も年下ということももちろんあります。
チームに溶け込み、若い人に溶け込んで新しいことを受け入れてチャレンジしつつも、経験者としてチームのサポート役も担う意欲があることを伝えるとよいでしょう。
ポイント5.簡潔にまとめる
志望動機欄はそれほど大きくないため、伝えるべきことを絞り込んで簡潔にまとめるようにしてください。
こんな「志望動機」はNG!
志望動機に過去の経験を書くことは必要ですが、自慢話にならないように注意が必要です。
また、前職での不満を履歴書や面接で持ち出すと印象が悪くなるので控えたほうが良いでしょう。
志望動機の内容が抽象的すぎると、何が言いたいのかわからない日本語になってしまいますし、熱意や経験も伝わりません。
なるべく具体的に書くように心がけてください。
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シニア歓迎の求人をさがす【例文】パターン別の志望動機
以下に、「経験がある場合」「未経験の場合」「ブランクがある場合」に分けて、志望動機の例文をご紹介します。例文を参考に、ご自身の経験に基づいた志望動機を書いてみてください。
例文1.経験がある場合
「過去30年間、食品業界に携わり、店舗勤務から新店オープン、商品開発まで幅広い経験を積んできました。管理職として20名の部下をもち、人材育成も経験しましたし、お客様対応にも自信があります。
貴店のサービスで多くの方を喜ばせたいと思い、応募いたしました。店舗勤務は久しぶりですが、初心に戻りつつも長年の経験を生かし、即戦力として若い方と一緒に働くことを楽しみにしています。」
例文2.未経験の場合
「これまでは物流業界での管理業務に従事してまいりました。定年後の新たな挑戦として、介護職の資格を取得し、新しい業界でのキャリアに挑戦したいと考えております。
貴施設では母がお世話になり、最後までとても親切に対応していただきました。『利用者の方の立場に立った介護を提供する』という貴社の方針に深く共感し、過去の経験を生かして利用者の皆様に貢献したいと考えております。」
例文3.ブランクがある場合
「早期退職後は約1年のブランクがあります。第二の人生は趣味の家庭菜園をなどと考えていましたが、貴社の新規事業人材募集という求人を目にし、20年にわたる営業経験や30名の部下を束ねたマネジメント経験が生かせると感じ、応募させていただきました。若い方と一緒に結果を出し、達成感を味わいたいと思います。」
シニアの志望動機に関するよくある疑問
シニアの採用に関するよくある質問をご紹介します。
1.「シニア歓迎」と書いていなくても応募してよいのか。
「シニア歓迎」と明記されている求人の方が採用率は高いと言えますが、書かれていなくても応募してかまいません。
求人票で重要なのは、求められるスキルや経験に合致しているかどうかです。年齢よりも「即戦力として活躍できるか」を基準に応募の判断をしてください。
2.年齢を気にされないか
年齢をプラスに捉え、「人生経験」「仕事への姿勢」「過去の実績」などを強みとしてアピールしましょう。
若い世代にはない、経験に基づいた判断力やマネジメント能力などを志望動機に含めてみてください。
3.異業種に応募する場合、志望動機で何を強調すべきか。
異業種に応募するときは、過去の経験を新しい仕事にどう応用できそうか、具体的に説明してみましょう。「新しい挑戦への意欲」や「学び続ける姿勢」のアピールも有効です。
まとめ
年齢を気にしすぎては卑屈に聞こえることもあります。シニアの方には若い人にはない知恵と経験がありますから、企業がどんな人材を求めているかを理解しつつ、自分が役に立てることを具体的にアピールできるとよいですね!
2024年12月12日公開
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