気に入ったパ―ト先を見つけて応募したものの、不採用通知が届くと悲しい気持ちになってしまいますよね。
面接は順調だと思っていたのに不採用になると、何が原因だったのか答えが分からないまま悩んでしまうことは少なくありません。


しかし、そのような場合、自分に何か問題があるというより、実は「受かるコツを押さえていない」ケースの方が圧倒的に多い傾向にあります。
この記事では、パート面接でよく落ちてしまう人に見られる共通の特徴と、次の面接で受かるコツについて解説します。


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パートの面接で落ちてしまう人の特徴とは



パートスタッフを採用する場合、面接官としても「働いてくれるなら誰でも採用する」というスタンスで面接に臨むことは基本的になく、同じスタッフとして働きたいと思える人を採用します。


そのため、次のような特徴が見られる応募者は、面接に通りにくい可能性があります。


・求人情報・募集要項をよく読んでいない
・シフトの融通が利かない
・覇気が感じられない
・身だしなみ・ビジネスマナーが基準に達していない
・意気込みや本気度が感じられない


以下、それぞれの特徴について解説します。


・求人情報・募集要項をよく読んでいない

パート職に応募して不採用になる人には、そもそも求人情報・募集要項をよく読んでいない可能性があります。
サラッと目を通しただけで、自分自身と照らし合わせて考えていないのかもしれません。


応募先が求めているスキル・経験と、応募者の持つスキル・経験がマッチしなければ、それだけ採用の確率は低くなってしまうでしょう。


・シフトの融通が利かない

応募条件は満たしているはずなのに面接で落ちてしまう場合は、シフト面で自分の希望を強く伝え過ぎていないか思い返してみましょう。


応募者にもそれぞれの事情がありますから、働ける時間帯や曜日が制限されてしまうのは致し方ないところではあるものの、あまりにも自分の事情を主張し過ぎてしまうのも問題です。


・覇気が感じられない

表情・話し方に問題がある人も、面接で不採用になるリスクが高くなります。


人間同士がコミュニケーションをとる際は、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合で相手に影響を与えるとされ、これは「メラビアンの法則」として知られています。


誰でも面接は緊張するものですから、ある程度声が小さくなったり、笑顔が硬くなったりするのは致し方ないでしょう。


しかし、面接官が声を聞き取れないほどに小さな声だったり、顔を見ず終始うつむいて質問に回答したりしている状況だと、働き始めてからきちんと仕事ができるのか、面接官から不安視されるおそれがあります。
特に接客を伴う仕事の場合は懸念が大きくなってしまうでしょう。


・身だしなみ・ビジネスマナーが基準に達していない

TPOをわきまえた服装ができなかったり、髪型や髪色が派手すぎたりすると、それを理由に不採用にされる可能性もあります。
髪型や髪色については、昨今緩和傾向にありますが、職種によっては難を示されることがあるかもしれません。


また、最低限の敬語が使えないと、実際に仕事に就いてから苦労することが予想されるため、面接官としては採用を見送りたいと考えるでしょう。


・意気込みや本気度が感じられない

実務経験がほとんどない人であっても、面接官に「どうしてもここで働きたい」という強い熱意をアピールする人には魅力を感じやすいものです。


逆に、いくら能力的に問題がなくても、志望動機を「時給の高さ」や「交通費や食事補助などの待遇の良さ」などの条件面しか伝えなかった場合、面接官は応募者の就労意欲を疑うかもしれません。



パートの面接に受かるコツをケース別に解説



パートの面接に落ちることが多い人は、先にあげた面接で落ちてしまう人の特徴のうち、自分がいずれかに当てはまっている可能性があります。


思い当たる特徴があった場合は、それぞれのケースにおいて「受かるコツ」を押さえた上で、次の面接に向けて対策を講じましょう。


・「求人情報・募集要項をよく読んでいなかった人」が受かるコツ

パートスタッフに求められる経験は、業種・職種によって様々であり、企業としてはできるだけ戦力になるまでの期間が短い人材を採用したいと考えています。


例えば、事務スタッフならWord・Excel・PowerPointなどの操作に明るい人材、レジ打ちスタッフなら計算ミスが少ない経験者人材の方が、採用される確率は高くなります。


基本的に、求人情報・募集要項にマッチする人材かどうかは、書類選考の段階である程度振り分けられます。


そのため、書類選考は通過したのに面接で落ちてしまう人は、応募書類の中身と本人との間にギャップがあると判断されている可能性が高いため、応募書類には現在の実力を正直に記載しましょう。


求人情報に記載されている内容に分かりにくい部分がある場合や、自分の経歴で応募できる職種かどうか判断がつかない場合は、応募前に採用担当者に確認することをおすすめします。


・「シフトの問題」で不採用になった人が受かるコツ

一般的な求人情報では、シフト条件は「週3日からOK」や「曜日・時間は応相談」などと書いていることが多く、面接で具体的なシフト希望・可能な曜日や時間帯についてすり合わせをすることは珍しくありません。


よって、応募先にシフトの希望を伝えること自体は問題ありませんが、最初から詳細且つ「希望の曜日・時間以外は入れない」といった姿勢で臨んでしまうと、「ピンチの時にも仕事を頼みにくそうな人」という印象を与えかねません。


このようなケースでは、自分が対応可能な範囲を事前にまとめておき、それを面接時に伝えるのが有効です。
確実に入れる、時期や状況によって入れるなど分けておくのも良いでしょう。


最初から「できない」というスタンスで話をするよりも、先に「できる」ことを伝えるようにすると、面接官も一定の理解を示してくれるはずです。


どうしても譲れない条件がある場合は、面接前に採用担当者とやり取りをして、働けそうだと判断してから面接に臨んだ方がよいでしょう。


・「覇気が感じられない」ことが原因の人が受かるコツ

面接時に覇気がないという印象を与えがちな人は、自信を持って受け答えができるよう、事前にシミュレーションすることが大切です。


基本的に、パートの面接時に聞かれることは、大きく次のようなカテゴリに分けられます。


・志望動機
・勤務時間や日数・シフト
・これまでに経験した仕事
・最後の仕事を退職してからのブランク
・家族に関すること(学校行事や転勤など)
・長所・短所・自己PRなど


そこで、まずはこれらの質問事項に対して、明確に答えられるよう回答を用意しておきましょう。
その上で、普段よりも大きめの声を意識しながら、家族・友人を相手に面接を想定して回答の練習をします。


練習後は、家族・友人から声の大きさや表情はどうか、目を見て話せていたかどうか、気になる点をフィードバックしてもらいます。
この流れを繰り返すことで、面接本番でも自信を持って質問に答えられるようになるはずです。


・「身だしなみ・ビジネスマナー」が原因で不採用になった人が受かるコツ

自分が不採用になる理由として、身だしなみやビジネスマナーが思い当たった場合は、応募先に採用されそうな恰好・服装・言葉遣いなどを学ぶことが大切です。


まず、服装・恰好に関しては、応募する職場によって判断基準が変わってくるものと心得ましょう。


例えば、企業のオフィス内で働く職種や、病院など公共性の高い場所で働く職種などは、面接先の雰囲気に合わせてスーツスタイルにした方が安心です。


飲食店やスーパー、工場などのように、就労時は制服を着ることが想定される場合は、オフィスカジュアルを意識した服装が無難でしょう。


職場によっては、比較的フラットな雰囲気のところもありますが、それでも次のような服装で面接を受けるのは控えましょう。


・ジャージ上下
・Tシャツ+デニム
・汚れたスニーカーやサンダル など


もちろん、スーツやオフィスカジュアルに身を包んだとしても不潔な印象を与えてしまっては台無しです。
ほつれや汚れがないか、臭いなども確認しておきましょう。


・「意気込みなどが感じられない」ことが原因の人が受かるコツ

志望動機が、応募先と直接関係ない的外れな内容だった場合、給与・休日など自分のメリットに関することに集中していた場合などは、それを理由に不採用のきっかけになることもあるでしょう。


逆に、何を聞いても「頑張ります」としか答えられないような、いわゆる“やる気だけはある”人も面接で不利になる可能性があります。


採用を勝ち取れるよう、意気込みをアピールするためには、次のようなポイントに着目して志望動機・自己PRをまとめることが大切です。


・応募職種に対する強い興味(過去に別企業の求人に応募したことがある、など)
・現職以前で培ったスキル(家庭に入るまで経理事務をしていて簡単な仕訳ならできる、など)
・長年趣味で続けていること(ヨガを趣味でやっていてインストラクターの資格を取得した、など)


上記はあくまでも一例ですから、求人情報を見ながら自分と応募先との間にある共通点を探して、自分だけの意気込みをまとめた志望動機・自己PRを作りましょう。
上手か下手かではなく「自分の言葉で話す」ことも同様に大切です。



まとめ


パート面接で不採用になることが多い人は、面接官が不安視する何らかの要素を持っている可能性があります。
もしかすると、自覚できていない可能性もあります。


採用される確率を高めるためには、自分の“弱点”に応じて、受かるコツを実践することが大切です。
求人情報を読み解くにせよ、面接での受け答えを練習するにせよ、正しい努力を継続すれば結果はついてきます。


この記事が、面接に悩む皆さんの処方箋になれば幸いです。


2024年10月21日公開


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<執筆>

DOMO+編集部

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