人によって仕事の量や内容に差があるというのはよくある話。
しかし、その頑張りを見てくれていて、さらに給与などの待遇面に反映されるケースは稀なのが実情です。
人一倍頑張るのは決して悪いことではないものの、不公平に感じたり、要領よく仕事をしている人に比べてなんだか損をしているような気になったりしている人もいるでしょう。
本記事では、頑張りすぎる人が感じがちなデメリットや、頑張りすぎを見分ける判断基準や対処法などを解説します。
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頑張りすぎる人のデメリット
頑張ることは非常に良いことですが、度が過ぎることで生じるデメリットがあるのも事実です。
ここでは頑張りすぎる人が陥りがちなデメリットを段階的に4つ紹介します。
・疲れ・ストレスが溜まる
頑張りすぎの状態が続くことで、当然身体的な疲れやストレスは溜まっていきます。
職場やお客様のために良かれというスタンスで多くの仕事を引き受けてしまうことがあるためです。
視野が広く周囲がよく見えるため、自分の責任外のことにまで考えが及んでしまい、メンタル的にも疲れやすい人が多いようです。
頑張ること自体は決して悪いことではありませんが、色々引き受けすぎてキャパオーバーになってしまったり、他の人の仕事ぶりを気にしすぎてしまったりするのは少し考えものです。
・仕事の効率が低下する
心身の疲れが溜まってくると、段々と仕事の効率が低下し、ミスが増えやすくなります。
心身の疲れから思考力・集中力が低下し、注意散漫になるためです。
普段なら問題なくできることがおぼつかなくなってくるため、イライラの矛先が自分に向いて自己嫌悪に陥ってしまうケースも少なくありません。
頑張りすぎる人は、責任感が強かったり、完璧主義だったりするところがあるため注意が必要です。
・ネガティブ思考が多くなる
疲れが溜まり仕事の効率が低下してくると、気持ちが下がってネガティブ思考が多くなる傾向にあります。
具体的には、些細なミスを過度に気にする、必要以上に自分を責める、良くないことが起きたら人や環境のせいにしがちになるなど。
思い詰めるだけでも精神的に参ってきますが、言葉や態度に出ると周囲との関係にも悪影響が及び、より追い詰められてしまうことにもなりかねません。
・心身の健康を損なう
体の疲れが限界を超えたり、思い詰めている期間が長引くと、心身の健康を損なってしまう場合もあります。
体調不良に陥ると、しばらくの間仕事を休んだり、回復までに長い時間がかかったりと生活に大きな支障が出てしまいます。
頑張ることは本来は良いことで、得られるものも多くありますが、度を越すとさまざまなデメリットが生じてしまうため注意が必要です。
要注意!頑張りすぎのサイン
「頑張りすぎているかも」と気付くことも大切です。
頑張りすぎている状態に気付かないと、心身ともに消耗し続けてしまうためです。
しかし、感じ方には個人差があり、線引きが難しいのが実情でしょう。
ここでは、自分が頑張りすぎているサインを3つ解説します。
・疲労感・倦怠感
疲労感や倦怠感を感じる時間が長い、休んでいるのに疲れが取れないと感じた場合は、少し頑張りすぎている可能性があります。
いつもの調子が出ないなど、体調に違和感を覚えたら早めに対処することをおすすめします。
・モチベーションの低下
モチベーションが低下していると自覚できるときは、メンタルが疲れている可能性があります。
たとえば、以下にあてはまるような時は要注意です。
• 何のために働いているか分からない
• 新しいことをやる意欲が湧かない
• 自分の言動行動に自信がない
• 頑張っていない人が目に付く
• 自分に対する評価に不満がある
・体調不良・睡眠障害
具体的な症状をともなう体調不良に陥っている場合は、思い切って休む勇気も必要です。
無理に出勤し続けた結果、体やメンタルの調子を崩してしまうと、休職したり辞めたりしなければならず、完全回復には長い時間がかかるためです。
今後も長く働き続けようと思うなら、休むことや体調管理も仕事の内と心得ましょう。
頑張りすぎている時の対処法
頑張りすぎていることで何らかの影響が出ている場合に、すぐに実行できる4つの対処法を紹介します。
・しっかり休む
まずはしっかり休むことが大切です。
休日を確保することに加えて、可能であればその日はあまり予定を詰め込みすぎず、意図的に心身ともに休める時間を作りましょう。
シフトの時間を少し減らして負荷を減らしたり、思い切って連休を取ったりするのもひとつの方法です。
気持ちが疲れていると感じる場合は、趣味や好きなことに没頭する時間を作るなど、リフレッシュする工夫をしてみましょう。
・周囲に相談してみる
周囲に相談してみることで思わぬ解決につながる場合もあります。
頑張りすぎる人は真面目で責任感が強い傾向にあり、仕事も悩みも一人で抱えがちだからです。
仕事量や仕事上の問題が多ければ多いほど、解決するには周囲の人の協力が必要不可欠です。
気になっていることや改善案などがある場合は、上司や同僚に相談してみてはどうでしょうか。
・自分の役割に集中する
自分の役割に集中してみる方法も有効です。
頑張りすぎる人は、責任感が強く周囲が良く見えるがゆえに、本来の役割以上の仕事をこなして負荷がかかっている場合が多いためです。
気になるからといってあれもこれもと手を出してしまうと、負担が大きくなるだけでなく、1つ1つの仕事が中途半端になりかねません。
手を抜くのではなく、自分のすべき仕事の範囲を今一度明確にすること、そのうえでまずは与えられた役割をきっちりこなすことに集中してみましょう。
・頑張る理由に立ち返る
一度足を止めて、頑張る理由に立ち返ってみるのもおすすめです。
改めてよく考えてみると、明確な理由はなく、視界に入る1つ1つの出来事に振り回されている場合もあるためです。
今一度、何のために頑張っているのか、何のためにここで働いていたのかを思い返してみましょう。
給料やそこで身につく知識やスキルのためなど、納得のいく答えが見つかれば、視野が広がりモチベーションが戻る可能性があります。
まとめ:頑張りすぎには要注意!
仕事への向き合い方は人それぞれ。
正解があるわけではありませんが、人一倍責任感が強かったり、周囲の様子がよく見えたりする人は、ほかの人に比べてつい頑張りすぎてしまう傾向にあります。
それ自体はとても良いことですが、行き過ぎると体調やメンタルの調子を崩してしまうことにもなりかねません。
少しでも体やメンタルに異変を感じたら、無理せず休んで心身をリラックスさせることが大切です。
体調管理も仕事のうちと心得て、仕事や自分自身と上手に付き合い、無理をしすぎない範囲で仕事に取り組みましょう。
2024年8月8日公開
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