「バイトの面接に行ったらその場で採用と言われた」という話を聞いたことはないでしょうか。
実は近年、さまざまな理由で、その場で採用となるケースが増えているようです。
ではどんな場合にその場で「採用」になるのか、その場ですぐに返事をしなければならないのかなど、疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
本記事では、バイトの面接時に即採用される理由、即採用される人の特徴、言われた場合の対応法などを解説します。
その場で採用と言われた場合のメリット・デメリットもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
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なぜ?バイトの面接中に即採用される理由
バイトの面接では、面接のその場で採用(合格)を言い渡されるケースが増えているようです。
なぜその場で採用が決まるのかというと、一番の理由は「良いと思った人をすぐに確保したいから」に他なりません。
「合否は後日連絡します」と結果を待たせているうちに、もし他のバイトが決まってしまったら…企業側にとっては大きな痛手になります。
2つ目の理由は「人手不足」です。
人手不足に困っている現場では、1日でも早く採用してすぐにでもシフトに入って欲しいという事情があるのです。
もう一つ、面接担当官が採用決定まで委ねられているため、面接後協議の場を持つことなく意思決定ができるという側面もあるでしょう。
面接当日その場で採用される人の特徴
では、面接時に即採用される「欲しい人」とはどのような人なのでしょうか。
企業によって基準は異なりますが、ここでは各企業に共通する3つの傾向を紹介します。
・業務経験者
募集している仕事の経験がある人、募集ポジションに関連性のある経験がある人は即採用されやすい傾向にあります。
採用後の教育研修にかかる時間を短縮でき、速やかに業務に就いてもらえる可能性が高いためです。
業務経験がなくても、勉強している分野や専攻している科目が役立つと判断された場合も即採用になる場合があります。
経験者と未経験者の差が大きく影響する仕事ほど、即採用されやすいようです。
・人物像が高評価
人物像が高評価な場合も即採用につながりやすいケースです。
企業によって基準は異なるものの、接客業であれば良い接客をしてくれるイメージが付く、同じチームのメンバーや上司とうまくやれそうなど、ピンと来る人だったらその場で確保しておきたいと考えるでしょう。
スキルや経験などとは異なり、業務内容や既存スタッフと相性が良さそうな人は募集条件ではなかなか絞れず、出会える確率も低いためです。
・既存スタッフからの紹介
既存スタッフから紹介を受けて面接に臨む場合も即採用の可能性があります。
紹介者が信頼が厚い人であれば、紹介で来た人にも一定の安心感が持てるうえ、職場の雰囲気や仕事内容などが事前に伝わっているケースが多いためです。
よほどのことがなければ採用する前提で、採用担当が仕事内容への理解度や人物像などを改めて確認する目的で面接を行う場合もあります。
ただし、紹介だからといって必ず採用される保証はないため、油断は禁物です。
その場で採用と言われたときの対応方法は?
その場で採用を伝えられる場合は、「いつから来られますか?」や「一緒に頑張りましょう」など、入社する前提で話が進み、断りづらい雰囲気になりがちです。
「合格したらそこで働こう」と決めていたバイトなら問題ありませんが、ほかのバイトの面接が控えていたり、面接を受けてみて志望度が下がったりする場合もあるでしょう。
このような場合は、期日を決めて持ち帰らせてもらうのがおすすめ。
「採用いただけるのはとても有り難いのですが、1日だけじっくり考える時間をいただけますか?」などと伝えれば、大抵は受け入れてもらえるはずです。
ただし、あまり長く間を置くと意欲を疑われたり、他の人を採用してしまったりする可能性もあるため、できるだけ日数を空けずに回答することをおすすめします。
その場で採用される「メリット」
その場で採用されるメリットは以下の2つです。
1. すぐにバイトを始められる
すぐにバイトを始められる点は即採用のメリットです。
企業と自分双方の都合にもよりますが、早ければ翌日からシフトに入れるケースも珍しくありません。
バイト探しを急いでいる人や、1日でも早くシフトに入りたいと考えている人にとっては、とても有り難い話です。
2. 他のバイトを探す手間が省ける
他のバイトを探す手間が省けるのも即採用のメリットです。
通常は面接から合否連絡まで時間が空くため、不採用だった時に備えて他のバイトを探したり、並行して他社の面接を受けたりするのが一般的です。
その場で採用してもらえたら、このような手間をかけずに済みます。
その場で採用される「デメリット」
その場で採用となるケースは、必ずしも評価が高いからとは限らない点には注意が必要です。
その場で採用された際のデメリットとして、以下のようなケースがあることも理解しておきましょう。
1. 慢性的に人手不足の可能性がある
企業側が慢性的な人手不足に陥っており、急いでいるから即採用している可能性があります。
慢性的な人手不足に陥っている職場は、仕事が忙し過ぎる、仕事内容が過酷で離職率が高いなど、ネガティブな事情を抱えている傾向にあります。
また、人手不足の職場は一人あたりの仕事量が多く、入社後に激務になりがちなので注意が必要です。
2. 不人気バイトの可能性がある
募集をかけてもなかなか人が集まらない背景があり、募集してきた人を即採用をしているケースもあります。
仕事内容がそもそも不人気なケースもありますが、その仕事が一般的にマイナーな場合など、必ずしも仕事内容や環境に問題があるとは限りません。
いずれの場合も、店舗などのように仕事の様子が見られる場合は、お客さんとして利用してみたり、面接時に軽く確認してみたりと、情報収集の工夫をするのがおすすめです。
まとめ:その場で採用された場合の対処法を知っておこう
さまざまな理由から、面接の場で即採用を言われるケースが増えています。
普通に考えれば嬉しいことですが、背景にはさまざまな事情があり、必ずしも自分を高く評価してくれているとは限らない点には注意が必要です。
いざという時に焦らないためにも、即採用する企業の背景や、その場で採用を伝えられた場合の対処法を理解してあらかじめ準備しておきましょう。
2024年8月7日公開
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