正社員・契約社員・パートなど、さまざまな種類がある「雇用形態」。


求人広告だけでなくニュースや新聞でも見聞きするものの、パートと契約社員の定義や違いまではよくわからないという人も多いのではないでしょうか。


本記事では、パートと契約社員の定義・給与・働き方・仕事内容など、さまざまな角度からその違いを解説します。

それぞれのメリット・デメリットもまとめているので、どちらの形態で働くか検討している人はぜひ参考にしてください。


求人をさがす

パートと契約社員の違いを比較


パートと契約社員の間に法律上の明確な区別はなく、どちらも「非正規雇用」の雇用形態とされています。


しかし、企業によって異なるものの、実際の現場では両者にはいくつかの違いがあるのが実情です。

以下の4項目について、パートと契約社員の違いを比較してみましょう。


・給与

まず、パートと契約社員は給与形態に違いがあります。


パートは時給制であることがほとんどなのに対して、契約社員は月給制かつ固定給が多いです。

パートと契約社員の給与を比較すると、固定給である契約社員のほうが安定しやすい傾向にあります。


なお、給与に関するルールは企業が独自に設定するため、必ずしもこの通りではない点に留意してください。


・勤務時間・勤務日数

パートと契約社員は、勤務時間や勤務日数にも違いがあります。

契約社員の多くはフルタイムである一方、パートの労働時間は契約社員よりも短く設定されているのが一般的です。


これは「パートタイム労働法」で「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者(正社員)の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」と定義されていることに起因しています。


・休日・休暇

パートと契約社員は、休日・休暇も異なります。


パートの多くはシフト制のため、事前に希望シフトを提出するケースが多く、ある程度柔軟に休日・休暇を取れる傾向にあります。


一方、契約社員も休日・休暇の希望は申告できるものの、パートほどの自由度はなく、基本的には正社員と同一である場合がほとんどです。


・仕事内容

パートと契約社員は仕事内容も異なります。


一般的には契約社員の仕事内容はより正社員寄りであり、パートは社員のサポート的な仕事が多く、契約社員のほうが仕事の範囲や責任範囲が広い傾向にあります。


ただし、それぞれにどのような仕事を任せるかは企業によって大きく異なるため、必ずしもこの限りではありません。


「パート」のメリット・デメリット


パートのメリット・デメリットは以下の通りです。


【パートのメリット】
①シフトの柔軟性が高い
②収入を調整できる
③気軽に働ける


【パートのデメリット】
①収入が安定しにくい
②社会保険に加入できない場合がある
③仕事の範囲が限定的


メリット① シフトの柔軟性が高い

パートはシフト制である場合が多く、スケジュールの柔軟性が高い点がメリットです。


働く時間帯や曜日をある程度自分の都合に合わせられるため、家事・育児・プライベートと両立しやすい、Wワークしやすいなど、人によってさまざまな形でメリットを感じられるでしょう。


メリット② 収入を調整できる

スケジュールの自由度が高いということは、収入も調整できるということです。


特に、主婦や学生が扶養の範囲内(年収103万円以内)に収めたい場合は、契約社員よりもパートの方が適しているといえます。

万が一働きすぎてしまったとしても、他の月のシフトを減らして調整することもできるためです。


メリット③ 気軽に働ける

契約社員と比べると、パートのほうが気軽に働ける傾向にあります。


具体的には、未経験でも働ける求人が多く、正社員に比べて仕事の難易度が低く、責任範囲も軽い傾向にあります。

また、パートであれば常に豊富な求人があるため、辞めやすく再就職しやすい側面もあります。


ただし、あくまで契約社員と比べると気軽に働けるというだけで、パートだから責任がないというわけではないのでご注意ください。


デメリット①  収入が安定しにくい

パートは契約社員に比べて収入が安定しにくい点がデメリットです。

パートの給与は時給制であるケースがほとんどで、働いた時間によって給料が変動するためです。


何らかの理由でシフトに入れる日数や時間が短くなると、その分収入が減ってしまううえ、自分ではコントロールできない理由で減らされてしまう場合もあります。

昇給・賞与がないケースも珍しくないため、収入が低くなりやすいことは理解しておく必要があります。


デメリット② 社会保険に加入できない場合がある

働く時間や日数によっては、社会保険に加入できない場合がある点もデメリットです。


「社会保険は正社員が加入するもの」と思われがちですが、条件さえ満たせば雇用形態に関係なく加入できます。

ただし、週の労働時間や一か月の給与が条件になっており、シフトが少ないとこの条件を満たせなくなる可能性が高いのです。


参考までに、社会保険の加入条件は以下の通りです。


• 従業員数101人以上の企業(2024年10月から「従業員数51人以上の企業」に改正)
• 週の所定労働時間が20時間以上
• 月額賃金が8.8万円以上
• 2か月以上雇用される見込みがある
• 学生ではない


デメリット③ 仕事の範囲が限定的

仕事の範囲が限定的になりがちな点も、人によってはデメリットといえます。

パートは社員のサポート的な業務を任されるケースが多いためです。


たとえば、「スキルアップを図りたい」「もっと幅広い業務を担当してみたい」と思う人にとっては、仕事の範囲が限定的であることがデメリットに感じられるかもしれません。


ただし、このあたりの事情は会社や職場によって大きく異なるため、チャレンジしたい場合は上司に相談してみるのもひとつの方法です。


「契約社員」のメリット・デメリット


契約社員のメリット・デメリットは以下の通りです。


【契約社員のメリット】
①給料が安定しやすい
②社会保険に加入できる可能性が高い
③正社員に近い経験ができる


【契約社員のデメリット】
①スケジュールの自由度が低い
②働く期間に定めがあり、更新できるとは限らない
③条件に見合わない仕事を任される場合がある


メリット① 給料が安定しやすい

契約社員はパートに比べて給料が安定しやすいのがメリットです。

契約社員の多くが月給制のため、スケジュールによる給与の変動が少ないためです。


勤務時間が長くなる傾向にありますが、パートよりも給与が高くなる点も魅力といえます。


メリット② 社会保険に加入できる可能性が高い

契約社員は社会保険に加入できる可能性が高い点もメリットです。フルタイムの勤務であれば、社会保険加入に必要な条件を満たせるためです。


ただし、社会保険は条件さえ満たせばパートでも加入できるため、契約社員ならではのメリットというわけではありません。


メリット③ 正社員に近い経験ができる

契約社員はパートに比べて幅広い経験を積み、スキルアップや専門知識を身に付けられるメリットがあります。

任される業務範囲や責任範囲が広く、会社によっては正社員とほとんど変わらない場合もあるためです。


会社のルールや仕事内容にもよりますが、契約社員として取り組んだ仕事は、先々で履歴書や転職活動などでアピールできる可能性があります。


デメリット① スケジュールの自由度が低い

契約社員は、パートに比べてスケジュールの自由度が低い点がデメリットです。

会社によるものの、契約社員の多くはフルタイムの月給制であるためです。


人それぞれワークライフバランスに対する考え方は異なりますが、家事・育児・プライベートなどを重視したい人にとっては、スケジュールの自由度の低さがデメリットに感じられるかもしれません。


デメリット② 働く期間に定めがあり、更新できるとは限らない

正社員と契約社員の大きな違いは、契約期間に限りがある点です。


やりがいを持って精力的に働けていたとしても、会社側が契約更新をしない限り働き続けることができません。

また、契約終了となった場合は、次の仕事を探すために転職活動をする必要があります。


ただし、平成25年4月1日以降に労働契約を締結し、同じ会社に5年以上継続的に雇用された場合は、契約期間に定めのない「無期雇用」に転換することを希望する権利を得られます。

会社によってルールが異なるため、該当する場合は就業規則などを確認してみましょう。


デメリット③ 条件に見合わない仕事を任される場合がある

会社によっては、正社員と契約社員の仕事内容がほとんど変わらない場合があり、それを不満に感じている人もいます。

契約社員は有期雇用であり、正社員ほどの待遇でないにも関わらず、同等の仕事を任されるためです。


このような場合は、金銭以外の報酬があることに目を向けるのがおすすめ。

先々で役立つ経験やスキルはパートではなかなか得られず、お金に代えられない価値があるためです。


まとめ:パートと契約社員の違いは会社によってさまざま


パートと契約社員は法律的な違いこそないものの、現場レベルでは定義・給与・働き方・仕事内容などさまざまな点が異なります。

さらに、会社によってもこれらの条件やルールに違いがあるのが実情です。


どちらも一長一短があり人それぞれ状況も異なるため、一概にどちらが良いとはいえません。それぞれの違いや求人などを確認し、自分に合っているかどうかを見極めましょう。


2024年5月23日公開


求人をさがす

<執筆>

DOMO+編集部

アルバイト・パートお役立ち情報を収集・配信しています。現在就業中の方にはお仕事ライフがもっと充実したものになるように、これからシゴト探しをする方には自分にぴったりのお仕事に出会えるよう情報提供でサポートします。

求人サイトDOMONET

関連するワード