誰かと話をするとき「もっと相手に伝わりやすく話せたら…」「ちゃんと伝わっているかな?」と悩んだり、話をすぐに切り上げられてしまって落ち込んだりという経験はありませんか?
このようなお悩みを解決に導くためには、「間(ま)」が大切です。
お笑い番組などでも「間」とか「話のリズム」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。
これらがあることによって、話の流れが変わって良いテンポができたり、相手に様々な感情を抱かせることができます。
また、タイミングのよい「間」があることによって、相手が話の内容を整理・理解しやすくなるのです。
今回は、相手とのコミュニケーションで大事になる、間やリズムについて解説していきます。
「間」とは何か
音声がないところを「間」といいます。
別名で「ポーズ」ともいいます。
「、」や「。」の部分を読むとき、この部分が「間」です。
「、」や「。」の部分をなくして文章を読んでみると、息が吸えないばかりか何を言っているのか理解してもらえません。
また、早口に聞こえ、緩急や強弱がなくなるため抑揚のない話し方になってしまいます。
間は短くても長すぎてもいけません。
センスが問われる事もありますが、練習すればよい間合いを取れるようになります。
間はプロミネンス(この後解説します)と重要な関係となり、二つを使う事でより相手に伝わりやすい話し方ができます。「プロミネンス」とは何か
プロミネンスとは、文章の中で自分が一番伝えたい部分を強調してはっきりと伝える技法です。
この技法があることによって、抑揚がついたり、しっかりと伝わるようになります。
「強調」するには、強調したい部分だけ他と違う発声方法をします。
例えば、強く、弱く、長く伸ばすなど、強調したい箇所だけを他と違う読み方にするのです。
これを知っているのと知らないのとでは、相手への伝え方に差がでてきます。
会話の中で大切になるのが「リズム」
テンポが合わない二人が話をしたらどうなるでしょうか?
とてもゆっくり話す人、早口な人、色々な人がいますが、まずは相手のテンポに合わせてみましょう。
そうすると、互いに心地よいテンポになり、二人の会話のリズムが合ってきます。
そのうえで、リズムを付けてみましょう。
リズムは、一定ではなく、少し変化を付けてみると会話が盛り上がります。
「タン、タン、タタタン」や、「タータタンタン」など好きなリズムを付けて話してみましょう。
次に、その方法をお伝えします。
間・プロミネンス・リズムのトレーニング方法
【間のトレーニング】
文章を色々な場所で切って読み、それぞれの伝わり方の違いを感じてみましょう。
どんな文章でもOKです。
例)私は今日パンを食べました。
①私は、今日、パンを、食べ、ました
②私は、今日、パンを、た、べ、ま、し、た
③私はー、今日、パンをっ、たべ、ましっ、た
いろいろな文章で試していくうちに、「間」の存在が意識できるようになってきます。
【プロミネンスのトレーニング】
例)私は昨日、妻と妻の妹と一緒に桜を見に駿府城公園に行きました。
・誰と行ったのかを強調したい場合は、「妻と妻の妹」の部分を他の部分と違う方法で話してみましょう。違う方法…例えば、ゆっくり、早く、強く、弱く話してみるなど
【リズムのトレーニング】
歩きながら、色々なリズムを口ずさんでみましょう。
例)
①タンタンタンタン
②タンタンタタタン
③タタタンタタタンタンタンタン
打楽器の練習などをするのもよいでしょう。
繰り返していくうちに、話し言葉の中でもリズムを意識できるようになってきます。
実践してみよう!
今回は、「間」と「リズム」についてお伝えしました。
「間」は、注意を引くときや、大切な事をいう時などに使います。
この「間」の取り方によっては、強く興味を引くこともできますし、逆に間延びした感じになってしまうこともあります。
リズムよく、「間」を取ることにより、興味を引く「間」にすることが可能です。
まずは、家族や親しい間柄の方と他愛ない話をしながら、「間」と「リズム」を意識してみてください。
職場や面接などの機会にもぜひ取り入れてみてくださいね。
2023年9月11日公開