履歴書の職歴欄にアルバイト経験は書かない方がいい？ケース別に解説！

新卒や転職の就職活動では、履歴書の職歴欄にアルバイト経験を書くべきか判断に迷う方もいるでしょう。
この記事では、これから就活や転職を控えている方に向けて、履歴書の職歴欄にアルバイト経験を書いていいのか書かないほうがいいのかをケース別に解説します。

就職・転職ではアルバイトの職歴は書かないのが一般的

正社員の求人に応募する際は、正社員・契約社員・派遣社員の勤務経験を記入するのが一般的です。学生時代のアルバイト経験なども含めて書くと、職歴が多くなってしまうばかりか、煩雑な印象を与えてしまいます。

アルバイト経験を書いてはいけないわけではありませんが、特別な事情がない場合は書かないほうがすっきりとして見えます。

アルバイトの職歴を書いたほうがいいケース

就職・転職時の履歴書では、職歴欄にアルバイト経験を書かないのが基本ですが、場合によっては書いたほうがいいケースもあります。ここでは、アルバイト経験を書いたほうがいいケースを紹介します。

・新卒以外で正社員の経験がない場合

新卒の場合は、正社員・契約社員などの職歴がないのが当然です。ただし、新卒ではないものの社員の経験がなく、学校卒業後の社会人時代をフリーターとして過ごしてきた方は別です。
職歴欄に何も記載がないと、応募先の企業から卒業後何をしていたのか疑問に思われることもあります。

長期間アルバイトを続けていた場合は、正社員と同様の実務経験があると判断される可能性もあるため、履歴書でしっかりアピールしましょう。

・転職活動中にアルバイトをしていた場合

なかには前の会社を退職したあと、転職先が見つかるまでアルバイトをしていたという方もいます。
転職活動の期間が1ヶ月など短い場合は記載する必要はありませんが、転職期間が3ヶ月以上続いている場合は、応募先の企業から「仕事をしていなかった期間が長い」とマイナスの印象を抱かれることもあり得ます。

そのため、転職活動中に同じアルバイトを続けていた場合は、アルバイト経験も記載したほうが無難です。

・アルバイト先の雇用保険に加入していた場合

転職先の企業は採用者の雇用保険加入状況を把握する必要があるため、たとえアルバイトだとしても、バイト先の雇用保険に加入していた場合は、履歴書にアルバイト経験を記載する必要があります。

入社後に雇用保険資格喪失証明書の提出を求められた際に、履歴書の情報と異なると、経歴詐称と思われる可能性があるので注意しましょう。

どんなアルバイトを履歴書に書くべき？

履歴書にアルバイト経験を書く場合は、これまでに経験したアルバイトをすべて書けばいいというわけではありません。

3ヶ月以上など長期間継続して働いた場合は、正社員とさほど変わらない業務をこなしている可能性もあり、即戦力として見られることもあるので記載することをおすすめします。

加えて、応募先の業務と関連性のあるアルバイト経験は、ぜひ職歴に記載し積極的にアピールしましょう。

履歴書に書かない方がいいアルバイト

なかには、あえて履歴書に書かないほうがいいアルバイトもあります。短期間で辞めてしまったアルバイトは応募先から「採用してもすぐに辞めてしまうかもしれない」と懸念される可能性もゼロではないため、書かないほうが無難です。

ただし、「短期」といっても元々短期・単発で設定されているアルバイトの場合は別です。

あえて短期の仕事を複数行うことで生計を立てたり、自分自身の経験・成長につなげたりしているという方もいるでしょう。書き方としては、応募先の業務に関連性のあるアルバイトを記載し、前述したような背景を補足すると納得感が増します。

職歴欄にアルバイト経験を記載する場合の書き方

履歴書の職歴欄にアルバイト経験を記載する場合、基本的な形式は正社員の職歴を記載する場合と変わりません。ここでは、職歴欄にアルバイトを記載する場合の書き方を紹介します。

・アルバイトであることを明記する

経歴詐称とされることがないよう、履歴書には雇用形態がアルバイトであることがわかるように記載しましょう。

具体的には、会社名に続けて「アルバイト入社」と記載します。アルバイト経験が多い場合はすべて記入するのではなく、「株式会社◯◯　ほか3社にてアルバイト勤務」とするのも手。

・具体的なアピールは職務経歴書に記載

履歴書には具体的な業務内容やアピールしたい点は記載せず、「詳細は職務経歴書に記載します」と一言添え、別紙へ誘導しましょう。

職務経歴書では、応募先と関連する業務や経験、バイト先での成果や客観的に評価された点を、具体的な数字・エピソードとともに記載します。

職歴が何もない場合の書き方

アルバイト経験を履歴書に記載しない場合、職歴が何もなくなってしまう方もいるでしょう。とはいえ、学歴のあとに何も書かずに空白にするのはマナー違反となります。
書類不備と見なされてしまう場合もあるので注意が必要です。

履歴書の該当箇所に中央揃えで「職歴」と記載し、1行下に左寄せで「なし」と書くのが一般的です。また、次の行に右寄せで「以上」と記載しましょう。

アルバイト経験が応募先へのアピールになることもある！

新卒の就活や転職活動では、履歴書にアルバイト経験を記載しないのが一般的です。ただし、アルバイトでも長期で続けているものや、正社員と同等の業務を任されていた場合は立派な職歴とみなされ、応募先へのアピールにつながることもあります。
「アルバイトだから履歴書には書けない」と決めつけるのではなく、うまく活用し即戦力であることをアピールできないか検討してみましょう。

2023年8月8日公開