副業をすると、履歴書には複数の仕事について書くことになり、「職務経歴」の欄が分かりづらくなりがちです。採用担当者が理解しやすいよう、副業する場合の職歴の書き方について解説します。副業時の注意点も確認しておきましょう。


履歴書における副業の書き方


はじめて副業に応募しようとする場合と、過去に副業をしていた場合とでは注意すべき点が異なります。それぞれの場合に分けて、職歴欄の記入例を見てみましょう。


・初めて副業バイトをする場合

本業をもちながら初めて副業バイトに応募する場合、職歴欄には現在働いている勤務先を記入することになります。その際、最後の行に「現在に至る」「在職中」と記入することで、本業があることを示すことができます。


<初めて副業をするときの職歴欄記入例>



・過去に副業バイトをしていた場合

3カ月以上勤めたり、社会保険に加入していたりする場合には、職歴欄に記入してください。2か月未満のバイトでアピールになる職歴がある場合は、自己PR欄にその経験を書くとよいでしょう。


副業バイトを記入する時には「時系列にまとめる方法」と「勤務先別にまとめる方法」がありますが、副業社数が多い場合は、勤務先ごとに一行にまとめて記載する方法もおすすめです。


「株式会社AAA」で勤めながら、「BBB株式会社」でも働いているというケースについて例を見てみましょう。


<職歴を時系列にまとめる方法>


上から時系列にまとめる方法です。以下の例では、AAA社は退社しているけれども、BBB社ではまだ勤めているということがわかります。



<職歴を勤務先別にまとめる方法>


以下は、会社単位で情報をまとめる方法です。時系列で見ることに慣れている採用担当者にとっては、少しわかりづらいと感じるかもしれません。



<勤務先ごとに一行にまとめる方法>


特に職歴が多い場合は、以下の方法でまとめると見やすいでしょう。



副業バイトで「本人希望欄」に記載すべきこと


本人希望欄には「特になし」「貴社の規定に従います」などと記入することが一般的ですが、副業バイトではあらかじめ伝えておくべき点がいくつかあります。
以下のような事項をわかりやすくまとめて記載しておいてください。


・本業の企業が「副業可能」であることを記載する

本業の企業で「副業が認められていること」を明記し、副業として勤務したい旨を記載しましょう。本業があることを隠して働くと、年末調整や社会保険の手続きなどにも関わってきますのでトラブルになる可能性があります。必ず告知しておいてください。


記載例
現在在職中のBBB株式会社は、兼業可能であることを確認済みです。
BBB株式会社では、週に3日勤務中しています。


・勤務できる曜日・時間帯を記載する

本業の都合で、勤務可能な曜日や時間帯が限定される場合は、本人希望欄で具体的に情報を記載してください。早朝・深夜に勤務できる人は貴重なため、可能な場合はその旨も記載しておくとよいでしょう。


記載例
勤務可能日:月・水は15時以降、勤務可能です。火・木・金・週末は勤務不可。ただし、早朝~7時までは全曜日勤務可能です。


・自転車通勤希望の場合

自転車通勤が可能であれば、「自転車通勤希望」と書いておくとよいでしょう。
自転車の置き場があるかどうかも確認しておく必要がありますし、会社側は「交通費がかからない」ということにメリットを感じるかもしれません。


副業の志望動機欄の書き方


副業をする際の志望動機欄には、「副業として働きたい」ということを明確に伝えることが大切です。副業で働くことは隠さずに、働く意欲をアピールできる内容にしましょう。


・目標にむけて収入を増やしたい場合

「収入を増やすために副業を行いたい」と考える人は多いと思いますが、単なるお金稼ぎというよりも「留学」や「学費返済のため」など、お金を貯める理由を伝えてみてください。目標に向かって頑張っていることを知れば、採用担当者も応援したくなるものです。


記載例
大学の学費をあと3年で貯蓄したく、仕事を増やして備えたいと考えています。


・経験を生かしてスキル/キャリアアップしたい

これまで培ってきた経験やスキルを副業で活かし、将来に向けてスキルアップしたい場合は具体的にその経験を記し、自分ができることや将来の目標などをアピールしてください。


記載例
BBB株式会社でも販売スタッフをしており、先月は売上トップをとりました。このトーク力や接客スキルを活かし、貴社でも接客のプロとして貢献し、接客の分野でキャリアを積みたいと考えています。


・目標にむけて経験を積みたい

将来の目標を実現するために頑張っているという姿勢は、誰にでも好印象を与えるもの。将来やりたいことや、副業でどのような経験を積みたいのかを具体的に伝えられるとよいでしょう。


記載例
将来は起業し、服飾雑貨店を経営することが目標です。現在はBBB株式会社で働いていますが、貴社の経営方針や接客などから多くのことが学べると考え、応募させていただきました。


副業をする際の注意点


最近では副業も珍しいことではなくなってきましたが、副業をする際には以下のような点に注意しましょう。


・自己管理をしっかりと。無理のない働き方をする

副業をすれば考えることや覚えることが増えますから、その分ストレスもかかります。「もっとシフトに入ってほしい」と言われれば、休みを削って無理をすることがあるかもしれません。
シフトに入ればその分給料も増えますが、体調を崩しては元も子もありません。体力・気力に気を付けて自己管理をし、限界を超えて働かないように気をつけましょう


・どちらの会社も「副業可能」かを確認する

副業をするうえで一番重要なのは、それぞれの企業が「副業可能である」と認めていることです。副業が可能であっても、会社によっては「同業他社は不可」「副業をする場合は届け出が必須」などというルールがあることも。
副業を始める前は、必ずルールを確認してください。就業規則違反をすると、罰則の対象になることもあります。


・確定申告をする

副業での所得が20万円を超える場合、確定申告をする必要があります。
確定申告の方法については、最寄りの税務署などで確認するとよいでしょう。スマホで確定申告をすることも可能です。


スマホで確定申告(副業編)―国税庁


まとめ


「副業」という言葉を使うと「仕事を軽く考えている」と捉える採用担当者もいるかもしれませんから、「兼業」や「ダブルワーク」というような言葉を使う方が良いかもしれません。


上手に本業と副業のバランスがとれれば、収入アップはもちろんのこと、様々な経験を積むことも可能です。無理は禁物ですが、自己管理をしっかりしつつ、楽しみながら働きたいものですね。


2023年6月27日公開



<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
外資系企業、IT企業、ベンチャー企業などにおいて、採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。現在はWEB系の会社を経営するかたわら、スペインにある学費が15万円/年~の公立大学や、1週間から留学可能な語学学校の紹介をするなど、子どもから大人までの学習支援を行っている。

WEB事業 :https://dy-planning.net/
留学サポート Go Global:https://go-global.info/



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