2022年、自身が経営する会社の事務所でもある静岡県焼津市の古民家集落「花沢の里」に、そうざい製造業・菓子パン製造業・飲食店営業許可付きの「シェアキッチン花沢」を開業。


本業は広告業という松浦さんがなぜシェアキッチンにたどりついたのか。現在60歳!そのヒストリーをひもときながら仕事との関わり方をお聞きしてきました。



知り合いからの相談をきっかけに、古民家をシェアキッチンに



様々な経験を重ねてきた松浦さんがシェアキッチンをはじめたのは2022年、59歳のときでした。


「5~6年前かな、『店のメニューを通販したい』というシェフから相談があって。その場合、当時は飲食店営業とは別に、製造業としての許可と製造用に別のキッチンが必要だったんです。

広告・デザイン業に携わってきた松浦さんとしては、キッチンを運営すれば、通販用のパッケージなどの販促物制作が仕事になるのではないかと乗りかかったのですが、予定していた施設が閉館して頓挫」。


ところが、コロナ禍で通販需要が高まりまたまた相談が。

「そこで、事務所として使っていた古民家のキッチンを改装してシェアキッチンにしちゃいました」。



お菓子作りが好きな人の夢を叶えるシェアキッチン



「以前は自宅のキッチンで作ったお菓子を売っている人もいたみたいだけど、工場等が対象だったHACCPが全ての食品関連事業者に完全義務化されたんです。

副業でお菓子を作りたい、料理やお菓子が好きという人の夢を叶える場がどんどん狭まってしまいました」。


そんな切実な相談を受けてのシェアキッチンオープンでした。


「夢を応援したいから、利用される方には販売促進面もアドバイス。うちならパッケージを作れる、専用のECサイトも企画できる、ここに集う人と人でコラボもできます。広告業ならではのメリットですね。


今後は、シェアキッチンを運営するためのコンサルタント業務も模索しています。補助金の申請から、機材のアドバイス、法律に則ってどう運営するか、サポートしていきたいです」。

静岡県内には設備が整ったシェアキッチンがまだまだ少なく遠方からも問い合わせが来ているそう。潜在的な需要は多いようです。



これまで、証券会社、介護施設経営、イベント制作といろいろやりました



ところで、松浦さんのご出身は関西。静岡との関わりは?

聞きたいことだらけです。


「今からおよそ40年前、最初の仕事はとある証券会社でした。そこで出会った夫が静岡出身の人だったんですね」。

女性は結婚すると退職するのが当たり前だった時代。

夫の転勤先でアルバイトなどをしていた松浦さんが、再び仕事に正面から取り組むようになったのが、2000年。37歳のとき、静岡にある夫の実家へ引っ越してきたタイミングでした。


そこからは、過去の経験を活かして証券会社の事務、介護の資格を取得して施設のマネジメント業務、さらに子育てママ向けフリーペーパーの営業と40代を全力で駆け抜けました。


「広告営業をしていた流れでイベント業務を請け負う会社を作ったのが51歳の時でした」。



次は、シニアをおいてきぼりにしない、人生が楽しくなる情報誌を創刊



この頃出会ったのが、現在の仕事の相棒である商業デザイナー。

「デザインができる相棒がいることで、仕事の幅が広がりました。
自分が年を重ねてシニア世代になってきて、そういう層に情報が行き届いてないなと気づきました。

よし!シニアターゲットのフリーペーパーをつくろうと。編集発行、広告営業まで二人で全てを行うことに。私が広告を取って取材・執筆をし、デザインや構成は相棒にお任せで作っていました」。


シニアのための情報誌SENSEは、2016年創刊号を発行して30号を迎えた2022年8月で一旦修了。新しいカタチで再開予定です。


あっちこっちと仕事を渡り歩いているようですが、今までの仕事の積み重ね、人脈がちゃんと糧となって活かされています。

常に困っているひと、問題を抱えた人に寄り添おうという松浦さんのスタンスがうかがえます。それを解決するために仕事にしちゃおう、お金が回ってくれば困っている人の助けになるし、やっている方も楽しくなります!



誰かを助ける、誰かに必要とされるそれが仕事の原動力



義父、その後に義母も家で看取ったという松浦さん。

「起業した会社が軌道に乗ったらもっと義母と向き合おうと思っていた矢先に亡くなってしまって。シニアの役に立ちたいという思いは、義母への罪滅ぼしの気持ちも含まれているかもしれません」。


いろいろやっているけど本業は広告業だという松浦さん、それはなぜかと聞いてみると、

「広告は、何をか告知するだけでなく、発信したい人の思いを受け止めてつなげて、さらにひろげてつなげていく、ハブみたいなもの。私の仕事のキーワードはサポート。助けるのは好きだけど、助けられるのは嫌い。自分でやりたいタイプですね。

占いで血の繋がらない家族をいっぱい持つ人だと言われて 納得ですよ」。

と、いたずらっぽく笑いながら教えてくれました。


その延長線上に、シェアキッチンもあります。「作りたい」という人たちの思いを汲み取り、サポートし、社会へとつないでいく。これこそ、松浦さんが長く広告に携わってきた経験が活かされています!



仕事と向きあう時は、今だけでなく5年後の自分を想像



仕事との向き合い方をお聞きすると、

「家族の問題を抱えていた辛い時期を乗り越えられたのは、いつも5年先の自分を見ていたから。

今の自分を見ていると苦しいこともあるけど、5年後こうなっていたいなと思うと希望がうまれますよね、だから未来に向いていく」。


そして、仕事は楽しんでやるものと松浦さん。

「よく生きたなぁと思って人生を終わりたい、どんな仕事も一生懸命やったねと。ルーティーンの仕事も考えながらやる。

すると、こうやればもっと面白いかもと気づきますよ。視点を変えれば、楽しみはどんなことにもみつかりますよ。

でも、もうだめだというときは我慢しないで。逃げてもいいと思います。といっても、ただ逃げるんじゃなくて次につなげる逃げにしないとね」。


子どもも独立、夫はまだ単身赴任。今は文鳥との暮らしを楽しんでいるという松浦さんですが、

「昨年、自分の両親も大阪から近所のマンションに連れてきました。朝、彼らのためにお惣菜を作ってそれを届けながら出勤する生活。体力だけはあります。誰かのサポートをするのが私の人生なんでしょうね」。


表情豊かな松浦さんの笑顔がはじけます。

その好奇心、行動力に、今後のシェアキッチンや再始動するフリーペーパーへの期待が高まります。


2023年4月12日公開




シェアキッチン花沢(株式会社アール・アンド・エム)
 

静岡県焼津市花沢35-2-1

菓子製造業・そうざい製造業・飲食店営業の許可つきシェアキッチン

静岡県焼津市花沢の古民家にあるシェアキッチン。スチームコンベクションオーブン・急速冷凍機などプロ仕様の本格的な設備が整っています。
営業許可月の施設ですので、製造した食品は、店舗やイベント等で販売することが可能。広告が専門なので、商品撮影、商品のロゴ、ラベル、パッケージデザイン等プロモーションの相談にものってくれます。自慢のレシピを商品化したい方、イベントに出店する商品を作りたい方、新商品の試作をしたい方など、新しい挑戦の第一歩を応援してくれる施設です。

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DOMO+編集部

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