夫の転勤と引越が決まると、妻はパートを辞めざるを得ないこともあるでしょう。
また、引っ越しをするとなると、新居や子どもの学校の手配など、様々な手続きが待ち受けていますが、「パート先に退職を伝える」ことも重要なポイントです。
この記事では、夫の転勤が理由でパートを辞める際の注意点を解説します。
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夫の転勤でパートを辞める時の注意点
夫の転勤にともなってでパートを辞めることを決めた場合、以下の点に留意してください。
・「内示」がでたらすぐにパート先の上司に退職を伝える
会社から正式に転勤の「内示」が出て仕事を辞めることを決めたら、一日も早くパート先に伝えましょう。
同僚に伝える前に、まずは直属の上司に伝えるようにしてください。
転勤の可能性があっても確定していない場合は、まだ伝えなくてよいでしょう。
退職がはっきりしていなければ新しい人の採用も始められませんし、職場の雰囲気にも影響するかもしれないからです。
・業務マニュアルや引き継ぎ書を作る
退職が決まったら、新しい人を採用して教育したり、既存の従業員に仕事を引き継いだりすることになるでしょう。
わかりやすく仕事が引き継げるように、業務マニュアルを作成・更新しておくと親切です。
転勤が決まるかどうかわからないという段階でも、マニュアル作成や更新は進めておいて損はありません。また、「自分しかできない仕事」は極力ないようにしておくことも重要です。
・有休残日数をチェック
転勤の場合、転居先探しや引っ越し準備、入居手続き、子どもの学校手続きなどで大変忙しくなりますから、パートを休むこともあるでしょう。もし有給休暇が使えれば、パートを休んでも給与に影響しないので安心です。
また、退職日までに有給が消化できない場合は、金銭で精算できるかどうかも聞いてみてください。
・退職理由は「自己都合」ではなく「夫の転勤」と明記して
退職には大きく分けて、「会社都合」と「自己都合」があります。夫の転勤が退職理由の場合、会社都合ではないため、退職届には「自己都合」と書きそうになりますが、ここは「夫の転勤により」と書くようにしてください。
夫の転勤が退職理由の場合、ハローワークでは「特定理由離職者」というくくりで処理されます。特定理由離職者とは「正当な理由がある自己都合で退職した人」という意味で、一般の「自己都合離職者」とは区別されています。
特定理由離職者として手続きをすることにより、失業保険受給時(自己都合退職時)に課される給付制限期間が免除されたり、被保険者期間が12か月のところが6カ月でよくなったりと、条件が緩和されることになっています。
また、年齢と被保険者期間によっては失業保険の給付日数が増える場合もあります。
特定理由離職者の範囲-ハローワーク
転勤先でのパートの探し方
夫の転勤先が決まったら、転勤先の土地で働けるパート仕事を探しはじめましょう。
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・遠隔でパート探しをする方法
引越しをする前でも、インターネットでパート探しをすることはできますし、ハローワークでも紹介してもらえます。
「まずは履歴書を送ってください」と言われることがほとんどですから、引っ越し前に書類選考まで済ませておくとスムーズです。可能であれば、引っ越し手続きなどで現地を訪れる際に面接してもらうのもよいでしょう。
また、家の下見などで転勤先の土地を訪れることがあれば、地域のフリーペーパーなどを入手して求人情報をチェックしてみてください。
金銭的に余裕があれば、引っ越しを完了し、落ち着いてからパート探しをするのもおすすめです。近所の人から情報がもらえることもありますし、家からの通いやすさを確認しながらパート探しをすることもできます。
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・転勤が多い場合にはパート探しもひと工夫を
転勤が多いご家庭の場合、パート探しにも工夫が必要です。
① どこでも通用するパートに就く
病院や子どもの教育に関わるような仕事なら、どこに引越しをしても需要があります。医療事務や介護職、保育士などがその例です。
これらの仕事で経験を積んでいれば引っ越し先でもパートが探しやすくなり、ブランクなく仕事に就きやすくなります。
また、関連する資格を取っておくと知識が深まることはもちろん、再就職にも有利です。
② 多くの人が働く職場なら辞めやすい
転勤のため退職するのは仕方がないことですが、新しい人を採用できるまで同僚に仕事の穴を埋めてもらったり、迷惑をかけて心苦しいと感じたりする人も多いでしょう。
その点、コールセンターやホテルの配膳サービスなどは複数人数で運営していることが多く、一人が辞めても別の人がカバーしやすい職場と言えます。
また、多くの人が働く職場は業務マニュアルが整っていることも多く、引継ぎなどもしやすいかもしれません。
まとめ
夫の転勤でパートを辞める場合は、通常の退職と異なる点があります。特に退職手続きをする際に「自己都合退職」と書いてしまうと金銭的な損失にもつながりますので、よく確認をしながら進めてください。
2023年2月15日公開
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