
子どもが小学校1年生にあがる時に立ちはだかる「小1の壁」。対策をしっかりしないと、共働き家庭では大変なことになりかねません。この記事では、「小1の壁」の対策法をまとめました。
小1の壁とは?
子どもが小学生になるタイミングで環境や状況が様変わりし、育児と仕事の両立が難しくなることを「小1の壁」と言います。
保育園では、両親が働いていることを前提に対応してもらえますが、小学校に上がると状況が一変。小学生になると、勉強や習い事もしっかりこなさなければならず、行事も増えます。
新しい環境になり、親はもちろん、子どものストレスも増加するため、「小1の壁」にはあらかじめ対策しておくのが賢明でしょう。
「小1の壁」で親が悩むポイントとは?
【労力の問題】
【時間的な問題】
【メンタルの問題】
「小1の壁」を乗り越える6つの方法
「小1の壁」を乗り越えるポイントは、一人で抱え込まないこと!以下のような工夫で乗り越えてください。
1.会社に相談してみる
会社が出勤・退勤時間を遅らせてくれたり、朝と夕方だけでも在宅ワークを許可してくれたりすれば、解決できることも多いはず。
前例がないという場合には、「自分が前例を作るんだ」というつもりでアイディアを出し、まずは相談してみましょう。
会社が全く理解を示してくれないという場合は、これを機に転職を考えてもよいかもしれません。今は政府も子育て支援を訴えていますので、理解のある企業も増えてきています。
2.学校に相談してみる
登校時間が親より遅くて困っているというケースでは、学校に相談することで解決できる可能性があります。
多くの場合、小学校の登校時間は8時前後ですが、相談すると早く入れてくれるケースもあるようです。
3.市役所で相談してみる
自治体ごとに行っている「ファミリー・サポート」など、公の機関が推進する子育て支援策があります。
例えば「ファミリー・サポート」は、有償ではありますが料金はリーズナブル。支援を受けたい人と、支援を提供するサポーターがそれぞれに登録し、子どもを預けたり、送迎を依頼したりすることができるサービスです。
ただし、民間サービスと違ってサポーターの登録数が足りないために予約がとりづらく、必ずしも必要な日時にサポートしてくれる人がいるとは限らないなど、デメリットも。企業が間に入らないことで、責任問題なども追求しづらいことがあるかもしれません。
自治体によって独自の取り組みを持っていることもありますので、まずは役所などで情報を得ておくとよいでしょう。
4.ご近所、友達同士で支え合う
例えば5人もちまわりで登下校時や長期休暇中の子どもをお預かりしたり、宿題を見てあげたりするような取り組みが考えられます。
ただし、誰かの厚意に甘えた形では長続きしませんので、きちんとギブアンドテイクになるように話し合って決めるのが賢明です。
同じような境遇の人で集まることができれば、仕事と家事・育児の両立について相談することもでき、精神面での支えになることも大きなメリットです。
5.祖父母に助けてもらう
近所に祖父母が住んでいるのであれば、家族を頼るのも一つの手です。
義父母に気を遣うこともあるでしょうし、どれぐらい頼ってよいのか判断に迷うこともあるかもしれません。祖父母が無理なく助けてもらえる範囲を聞いてみましょう。
祖父母にとってかわいい孫と会えるのは嬉しいことですが、体力的にしんどくなることも多いようです。
「面倒を見てもらうことが当たり前」になってくると、祖父母の精神的なストレスにもなりかねません。お願いする時は感謝の気持ちを言動で示すようにするとよいでしょう。
6.送迎あり/長時間預かってくれる習い事を探す
小学1年生の場合は難しいかもしれませんが、徐々に習い事をさせて、帰宅までの時間を稼ぐという方法もあります。
送迎サービスがある習い事も増えていますし、同じ場所で英語や絵画など、様々な習い事ができ、送迎の手間が省ける子ども用カルチャーセンターのようなところもできてきています。
個人で教える先生などは、レッスン前後に長めに居させてくれたり、ご近所なら歩いて送ってくれたりということもあるようです。
地域によっては、放課後に学校内で習い事ができるところもあります。難しいかもしれませんが、先何年間かのことを考えると、そういう学校があるエリアに引っ越してしまうということも一つの解決方法です。
まとめ
小1の壁問題では、環境の変化によるストレスが親子共に大きくなりがちです。時には家事代行を頼むなどして自分の時間を作ってストレス解消し、子どもとのゆっくりした時間も大切にしてください。
2023年1月23日公開