多くの人が「想像以上に大変!」と口をそろえて言う「小1の壁」。退職するのか、働きながら子育てをするのか、選択を迫られる時期でもあります。

この記事では「小1の壁」を理由に退職すべきかどうか、退職するならどんな選択肢があるのかを解説します。


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小1の壁とは?


「小1の壁」とは、子どもが小学生になるタイミングで環境や状況が様変わりし、育児と仕事の両立が難しくなることを指します。


保育園では「両親が働いていること」を前提に対応してもらえますが、小学校に上がるとそうはいきません。勉強や習い事もしっかりこなさなければならず、親はもちろん、子どものストレスも増加します。



働く親を悩ませる「小1の壁」3つ



具体的には、どんな問題が起こるのかを見てみましょう。様々な問題がありますが、大きく分けると3つあります。


【時間的な問題】

・親の出勤が子どもの登校より早く、子どもを送りだせない
・学童に預けても、保育園ほど預かり時間が長くないためお迎えが間に合わない
・学級閉鎖など、急に数日にわたって登校できなくなる
・習い事が増え、送り迎えが発生する
・学校からのお知らせやプリントが多く配布されるので細かくチェックが必要

【労力の問題】

・PTA活動や朝の旗持ち当番がまわってくる
・参観や遠足など、学校行事に合わせた準備が大変
・毎日学校の宿題を見たり持ち物チェックをしたりと、親のフォローが必要となる
・学校によってはお弁当を作る必要がある
・給食のマットや白衣、体操服、上履き、水着など、洗濯物が予想以上に多くなる
 しかもすぐに洗わないと次に持たせるタイミングに間に合わない。

【メンタルの問題】

・職場や周囲から「小学生になったから手がかからない」とみなされ、理解が得られない
・PTA活動などでは、仕事をしていない人と同じはたらきが求められる
・義父母に毎回、手助けをお願いするのが心苦しい
・父母、義父母など、頼れる人が近くにおらず、プレッシャーを感じる
・保育園時代よりいじめなども起こりやすく、子どものフォローにも神経を使う
・慣れない環境で子どもの機嫌も悪く、家庭内でストレスが発生しがち

「小1の壁」で退職してよかった?メリット・デメリットをチェック!



「小1の壁」問題を解決しようと、勤めていた会社を退職する人も少なくありません。退職すれば時間確保や精神的なメリットはありますが、デメリットも理解しつつ、検討、決断してください。


【退職する「メリット」】

1.子どもとの時間がもてる

朝の送り出し、夕方のお出迎え、習い事の送迎など、仕事をしていなければ、気を遣って他の人に依頼せずとも、自ら解決可能。

また、小1というタイミングは子どもにとっても新しい環境なので、家にいる時間が多くなれば、子どものちょっとした変化に気づける可能性も高まるかもしれません。


2.精神的に安定する

自分の心に余裕ができることはもちろん、「子どもに時間を使えている」ということ自体が精神的安定につながる人もいるでしょう。

母親の気持ちが落ち着いていることは、子どもにもよい影響があると考えられます。



【退職する「デメリット」】

1.金銭面での不安

小学校低学年のうちはお金がかからないだろうと思いがちですが、そうはいかないことも。新しいステージで買い足すものが多くなり、習い事や教育ローンなども始まります。

また、金銭的な心配事はメンタルにも悪影響を及ぼしかねません。家庭内の不和につながらないよう留意する必要があります。


2.再就職が大変

家事・育児をしながらの転職活動は、時間的にもメンタル的にも負荷が大きくなりがちです。また、新しい職場が決まっても、仕事に慣れるまでには時間がかかるかもしれません。



「小1の壁」で検討すべき退職以外の選択肢



1.今の会社で働き方を変えてもらう

今の会社で勤めながら、時間的な余裕ができるのがベスト。

子どもが低学年のうちは、一時的に時短勤務にしてもらったり、リモートワークがしやすい部署に異動させてもらったりと、考えられる解決策をもって会社に相談してみましょう。

「休職」という制度を利用し、復帰しやすい状態にするのも一つの手です。


2.転職して別の会社で仕事を続ける

勤めている会社が柔軟に対応してくれない場合、これを機により良い会社に転職したほうがよいということも考えられます。

転職するのであれば、子どもが小学校にあがるまえに新しい環境で慣れている状態がベストですから、早目に動き出すことをお勧めします。


「小1の壁」などを理由に転職する際は、以下のような条件をチェックしておきましょう。


・リモートワークができるかどうか
・フレックスタイム制があるかどうか
・働く女性にやさしい人事制度があるか


「子育てサポート企業」として厚生労働省の認定を受けている会社は、ホームページなどで「くるみんマーク」を掲載しています。

このマークを取っている会社は、少なくとも「子育てを応援する姿勢がある」ということですので、企業選びの一つの基準となるでしょう。
また「プラチナくるみん」は高い水準の取り組みや継続性が認められた企業ですので、こちらもチェックしてください。

参考:くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて―厚生労働省


3.フリーランスとして独立する

フリーランスになれば、大変なことやデメリットもありますが、時間や場所の制約を受けずに仕事ができることがメリットです。まずは今働いている会社で、「雇用契約」から「業務委託契約」に変更できないか相談してみるのもよいでしょう。


最も大きなデメリットは、金銭面で不安定になりかねないこと。頑張っただけ収入が増えることもありますが、最初は大変になることを覚悟しておいた方がベター。

できれば、会社員をしながら、副業として並行して徐々に移行できるとベストです。


また、独立を考えるのであれば、いつでも独立できるように日頃から仕事の専門性を高める努力をしたり、仕事が得られるように社外の人とも交流したりしておくことが必要です。



まとめ:「小1の壁」を上手に乗り越えて!


育児と仕事の両立は大変なものですが、完璧を求めすぎず、上手に乗り越えたいもの。まずは今の会社の上司や人事部に相談し、有休を時間単位取得やリモートワークの導入などを検討してもらってください。


2023年1月20日公開


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<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
外資系企業、IT企業、ベンチャー企業などにおいて、採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。現在はWEB系の会社を経営するかたわら、スペインにある学費が15万円/年~の公立大学や、1週間から留学可能な語学学校の紹介をするなど、子どもから大人までの学習支援を行っている。

WEB事業 :https://dy-planning.net/
留学サポート Go Global:https://go-global.info/


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