副業で特に人気の仕事に「運転代行」があります。運転代行の仕事はアルバイト勤務も可能で、主に夕方からの仕事になります。そのため、日中の時間を学校や仕事、家事などにあてることができ、両立しやすいのがメリットです。


本記事では、運転代行の具体的な仕事内容やスケジュール、必要資格や資質などについて解説します。仕事のメリット・デメリットも併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。


運転代行の仕事内容



運転代行とは、利用客の車(客車)を運転して指定の場所まで送る仕事です。タクシーは利用客を目的地に送りますが、運転代行では利用客とその車両のどちらも送り届けます。飲酒や体調不良などの理由により運転が困難になった人が主な利用者です。


運転代行は2人1組で行い、1人が客車を運転して利用客と車を目的地へ送り届けます。もう1人は随伴車を運転し、客車を運転したドライバーを回収します。客車の運転には二種免許が必要になるため、保有免許によって役割が決まることが多いです。


2013年に自動車運転処罰法が制定され、飲酒運転への取り締まりが厳しくなりました。その後、運転代行に参入する事業者が増えました。


運転代行の基本情報



次に、運転代行のスケジュールや給与形態などの基本情報をご紹介します。


【一日のスケジュール】

一般的な一日のスケジュールは次のとおりです。


・19:00 出勤
営業所に出勤し、その日のパートナーや客車・随伴車の割り当てなど指示を受けます。依頼があるまでは待機し、依頼があれば随伴車で指定の場所に向かいます。


・19:00~ 運転代行業務
随伴車で利用客のもとに行ったら、利用客の指示に従って目的地まで客車を運転します。随伴車は客車の後をついていき、目的地でドライバーを回収して営業所に戻ります(戻らずに特定のエリアで待機する場合もあります)。


一日の業務はこの繰り返しになり、長時間になる場合は適宜休憩をはさみます。


・26:00~ 終了
営業時間は事業者によって異なります。定時が定まっている場合もあれば、利用客が少なくなる時間帯でその日の営業を終了する場合もあります。


【給与形態】

運転代行の給与形態は、日給制、時給制、歩合制、月給制とさまざまです。日給制、時給制、歩合制を採用している事業者が多く、中には複数の制度を併用している事業者もあります。


給与の相場は時給が1000~1500円で、月の収入として15万円程度を得ている人が多いです。収入は、地域や客数、事業者により変動します。また、客車の担当と随伴車の担当とでは、接客や二種免許が必要になる客車担当のほうが収入は高い傾向にあります。


【必要な免許】

運転代行の仕事をする場合、最低でも「普通自動車第一種運転免許」が必要です。これは通常の運転免許で、第一種運転免許があれば随伴車の運転は問題ありません。


また、客車を担当したい場合は「普通自動車第二種運転免許」も取得する必要があります。第二種運転免許は旅客運送用の自動車免許で、タクシーやハイヤーなど営利目的での運転に必要な免許です。第一種運転免許を取得して3年以上が経過しており、教習所で所定の試験に合格する必要があります。


客車の運転では、さまざまな種類の車を運転する必要があるため、AT車だけではなくミッション車も運転できるのが望ましいです。


【必要な経験】

運転代行の仕事に必要な業務経験はありません。基本的には必要な免許さえ取得していれば、未経験でも働くことができます。もちろん、過去にタクシーやバスなどのドライバー経験がある人なら、保有する二種免許や、運転・接客のスキルが評価されるため有利です。


運転代行として働くメリットとデメリット



運転代行として働く場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。


【メリット】

運転代行で働くメリットとして挙げられるのは、次のようなものです。


・副業として働きやすい
・日払いも可能
・チップが出る場合がある
・いろいろな車を運転できて車好きには楽しい


運転代行は夕方以降の勤務がほとんどです。日中の仕事とは別に働けるため、副業向きです。また、給与の日払いや利用客からのチップなど、すぐに現金が入りやすいこともメリットです。


さまざまな車種を運転する機会があることも、運転代行の特徴です。憧れの高級車や左ハンドルカーを運転できることもあり、車好きな人には魅力的な仕事です。


【デメリット】

運転代行の仕事のデメリットは次のとおりです。


・酔っぱらった利用客に絡まれることがある
・事故を絶対に起こせない緊張感
・生活リズムが乱れる
・その日のパートナーと性格が合わないと辛い


飲酒後に運転代行を使う人が多いため、酔った利用客とのコミュニケーションが苦痛に感じる場合もあるようです。また、客車の運転では事故は絶対に起こせず、慣れない車で慣れない道を運転することも多いため、緊張が伴います。


夜間の業務が多く生活リズムが乱れがちになるという部分をつらく感じる人も少なくありません。


どのような人が運転代行の仕事に向いている?



運転代行の仕事は、適性があれば非常に楽しい仕事です。次のようなタイプの人は、運航代行の仕事に向いていると言えるでしょう。


・車や車の運転が好きな人
・夜型の生活のほうが楽な人
・接客が得意な人
・二種免許を持っている人


運転代行は仕事の性質上、車や運転の好きな人に向いた仕事です。また、夜の勤務が多いため、夜型の人も適性があるでしょう。


また、運転代行もサービス業なので、接客が上手にできる人ならお客様からウケもよく、続けて指名してもらえることもあるかもしれません。接客が苦手でも、随伴車の担当であれば問題はないため、必須の特性ではないです。


まとめ


運転代行は客車または随伴車を運転し、利用客と客車を目的地に送り届ける仕事です。客車の運転ができれば報酬も上がりますが、第二種免許の取得が必要になります。


基本の自動車免許(一種)を持っていれば随伴車の運転ができるため、未経験でも応募可能で、その他の資格や経験は不問です。夜間の仕事が多いため、副業にする場合は生活リズムや健康面に十分注意し、安全運転を心がけましょう。


2023年1月19日公開


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<執筆>

DOMO+編集部

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