「しっかり稼ぎたいけれど、子供の体調不良や行事の時にはそばにいてあげたい」という葛藤は、シングルマザーなら尚更ではないでしょうか。そのため、正社員かパート、どちらの働き方がいいのかで悩む方は少なくありません。


この記事では、正社員とパートそれぞれのメリットとデメリットを解説します。また、それ以外の働き方についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。


収入重視なら「正社員」がおすすめ



子供の養育費や教育費、自分自身の老後の蓄えなど、お金が必要な場面は多くあります。これらを考慮して収入面を重視するなら、正社員で働くのがおすすめ。まずは、正社員で働くメリットとデメリットを紹介します。


■ 正社員のメリット

「子供を大学まで行かせたい」「子供が望む勉強や習い事はなるべくさせてあげたい」「老後の蓄えをしておきたい」と考えるのならば、早いうちから正社員で働くのが良いでしょう。


正社員は何より収入面が安定しているので、子供の教育費や生活費なども捻出しやすく、生活の基盤を固められるのが大きなメリットとなります。
社会的な信用が高いことも正社員ならではです。


また、社会保険に加入することで厚生年金の半分は会社に負担してもらえるだけでなく、将来は基礎年金と厚生年金の両方を受け取ることができます。失業した際には雇用保険によって手当が支給されるため、万が一の際にも安心です。(注:パートでも働き方や企業規模によって社会保険への加入は可能です)


また、退職金や家賃補助などの各種手当、健康診断といった福利厚生が充実していることも大きなメリットです。


■ 正社員のデメリット

収入面や各種制度が充実しており、やりがいも感じやすい一方で、責任を伴う仕事を任されるためプレッシャーは大きくなります。


基本的に週5日のフルタイム勤務となるため、時間の融通が効きにくいといった点も挙げられます。時期や任されている仕事によっては、急なお休みが取りにくいこともあるでしょう。


また、残業が発生する可能性もあることから、終業時間次第では夜間保育や学童保育など、別途子供の預け先を見つけなければならないケースも出てきます。転勤が伴うこともあるため、引越が難しい場合は応募時の確認が必須です。


時間の融通重視なら「パート」がおすすめ



子供が小さいうちは、時間やお休みの融通が利きやすいパート勤務がおすすめです。ここからは、パートで働くメリットとデメリットを紹介します。


■ パートのメリット

子供の急な発熱の際はもちろん、小さいうちはできるだけそばにいて成長を見守りたいと考える場合には、パートで働くのも一つの手です。


パートはシフト制をとり短時間から働ける場合が多いため、子供の行事に合わせて働く時間や日数を調整しやすいことが大きなメリットです。副業やダブルワークもしやすいので、ライフスタイルや欲しい収入に合わせて柔軟に仕事を組み立てることができます。


また、正社員に比べると比較的単調な仕事となるため、精神的なプレッシャーがそこまで大きくないことも特徴です。


■ パートのデメリット

パートで働くことのデメリットは、収入が安定しないことが挙げられます。福利厚生面も正社員には及ばないため、物足りなさを感じることがあるかもしれません。

パートの場合は、社会保険加入に際して勤務時間や月の収入などの条件があるため、必ずしも加入できるわけではないことも知っておきましょう。


さらに、正社員と比較すると知識やスキルの習得などが難しく、自身の成長につながりにくいこともデメリットです。そのため、転職活動でのアピール要素に欠けてしまうこともあるでしょう。


フルタイムだけじゃない!シングルマザーの働き方



シングルマザーの働き方は、正社員・パートの二択だけではありません。ここでは主な5つの働き方を紹介します。


■ パートの時間を徐々に増やしていく

パートで働くメリットは、そのときどきのライフスタイルに合わせて働きやすい点にあります。子供の成長に合わせて徐々にシフトを増やし、収入を上げていくことも可能です。


たとえば、子供が小さいうちは週3日程度で働き、学童保育がなくても一人で留守番できるようになる小学校3〜4年生あたりからは、週4〜5日に増やすのも一つの方法です。生活スタイルに合わせて勤務時間を増やせば、子どもとの時間及び収入面の不安両方を調整していくことが可能です。


■ 子供が小さいうちはパート、後に正社員として働く

子供が小さいうちは時間や休みの融通が利くパートとして働き、小学校3〜4年生あたりから正社員として働くという方法もあります。


子供が小さいうちはそばにいて、教育費がかかり始める前に正社員として働くことで、ある程度の蓄えを作ることも可能です。

どのタイミングで正社員に切り替えるか予め想定しておくことで、それまでに様々な経験を積んだり知識やスキルを習得したりする期間も確保できます。これによって将来的な収入アップにつながるほか、転職時のアピール要素にもなるでしょう。


将来的に正社員として働くことを想定しているのならば、正社員登用制度がある職場でパートとして働くのも有効な手段です。


■ 時短勤務ができる企業で正社員として働く

時短勤務制度がある企業で正社員として働けば、社会保険や待遇のメリットを受けながら、子供のための時間も確保できます。時短勤務は原則6時間となるため、子供を延長保育や夜間保育に預ける必要もないでしょう。


ただし、時短勤務は子供が3歳になるまでに限定されている場合があるので注意が必要です。また、フルタイムより収入は劣るため、収入面での不安を払拭するなら、タイミングを見てフルタイムへの切替を検討する必要があります。


■ 派遣社員・契約社員として働く

派遣社員や契約社員なら基本的には残業や転勤の心配がないため、正社員よりも柔軟に働くことができます。派遣社員ならば、社会保険の恩恵を受けながら、定時で帰れる点が大きなメリットです。


契約社員は、職種によりますがパートよりも給料が高いケースが多いことが魅力の一つです。企業によっては、子供が小学生に入学するまで時短勤務ができるところがありますが、その多くは契約社員としての雇用で時短勤務を実現しています。


子供が小さいうちは派遣社員や契約社員として時短で働き、成長に合わせて、収入や社会的信用の面で安定する正社員として働くのもおすすめです。


■ 副業で足りない収入を補う

子供が小さいうちは、パートや派遣社員として働き、必要に応じて副業で稼ぐという方法もあります。正社員として安定的に働けるようになるまでは、副業で収入を補うことで子供との時間も保つことができます。


副業には、子供が寝ている時間などに自宅でできる仕事も多くあります。たとえば文章を書くライティングや、サイトなどのデザイン、アクセサリー作り、サイトへ登録をするだけの簡単作業など、多種多様な職種があるので、自分に合ったものを選べることも魅力です。


正社員になるタイミングは人それぞれ


シングルマザーは、収入面を考えるとどこかのタイミングで正社員として働くことをおすすめします。ただし、正社員になるベストなタイミングは生活環境や子供の年齢によって異なります。


自宅近くに実家があって子供を親に預けられる場合ならば早め、預け先が見つからず幼い子供の面倒を見る必要があるのならば遅めのタイミングになるかもしれません。収入と子育て両方のバランスを考慮し、環境に合わせて自分にピッタリな働き方を見つけましょう。働き方改革やコロナ禍もあり、さまざまな働き方が浸透してきているのでリサーチしてみることをおすすめします。


2022年12月19日公開


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DOMO+編集部

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