
「60歳をすぎると採用されづらいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、近年ではシニア層を歓迎している企業や定年退職後も働き続けている方が増えています。
この記事では、シニア層の仕事の探し方をご紹介。
探し方別にそれぞれメリットがあるので、ぜひ参考にしてくださいね。
シニアの仕事の探し方
「最近は、どういう仕事の探し方が主流なの?」と何からどう手をつけていいか分からないという方もいるかもしれませんが、仕事の探し方は多種多様!
働くシニアの増加に伴い、シニアが働きやすいサービスや強みを活かしやすいサービスも増えています。ここでは、シニアの仕事の探し方を見ていきましょう!
【求人誌・求人サイト】
コンビニやスーパーなどで入手できる求人誌や、スマホやパソコンで閲覧できる求人サイトなどを活用し、ご自身で気になる求人に応募する方法です。
求人誌・求人サイトともに、「60歳以上歓迎の仕事」などの特集が組まれることもあるので、先々の特集予定などもチェックしてみましょう。
また、少し前までは求人誌(フリーペーパー)やタブロイド誌での特集が目立ちましたが、最近ではネット上にも数多くの求人がみられます。
シニア層のスマホ利用率増加にあわせて、期間限定の特集だけでなく、常設の求人サイトも設置されるようになったのです。
求人誌・求人サイトの最大のメリットは、給与や仕事内容、待遇、雇用形態、職場の立地などの条件を比較し、たくさんの求人の中から選んで応募できる点。
ただし、履歴書の作成や企業とのやりとりは自分自身で行う必要があります。
かつ、応募する仕事が自分の経験や志向とマッチしているかを客観的に判断してくれる人がいないため、よく考え慎重に仕事選びをする必要があります。
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【キーワード検索・SNS・企業のホームページ】
ネットで「事務 アルバイト シニア」などYahoo!やGoogleでキーワードを入力して仕事を検索したり、企業の公式サイトやSNSなどに求人募集が出ていないかを確認したりするのも一つの手です。キーワードにマッチした数多くの求人情報が得られるのがメリットで、若年層を中心に仕事探しの主要な手段となっています。
【新聞・チラシ・張り紙・看板】
新聞やチラシに載っている求人をはじめ、お店や工場などに貼り紙や看板が掲示されていることがあります。
お気に入りのお店の求人なら、“好き”を仕事にできる可能性も高くなります。
新聞やチラシは特に新聞購読率の高いシニア層をターゲットにした募集が掲載される傾向があるので、定期的にチェックしておきましょう。
【人材派遣会社】
人材派遣会社に登録し、求人を紹介してもらう方法です。人材派遣会社にはフルタイムから短時間勤務までさまざまな求人があり、ライフスタイルに合わせた働き方を実現しやすいのが特徴です。派遣会社によっては就職前にビジネスマナーやPC操作などの研修を実施しているところも。中には、シニアの再就職に特化した派遣会社もあります。
派遣会社に登録するメリットは、サポート体制が充実していることです。
就業先でトラブルが起きたときや困ったことがあれば、派遣会社の担当者に相談、介入してもらえます。
【人材紹介会社】
人材紹介会社に求人を紹介してもらう方法は「正社員」として就職できるため、社会保険の恩恵を受けられる点や、収入が安定する点がメリットです。
シニアの再就職に力を入れている人材紹介会社もあり、自身で仕事を探すよりも選択肢が増え客観的な視点を取り入れた仕事探しが可能になります。
また、応募先の企業とのやり取りは人材紹介会社が代わりに行ってくれるだけでなく、履歴書や面接サポートなどを行ってくれるところも!一人で就職活動をするよりも心強いですよね。
【シルバー人材センター】
公益社団法人として運営されているシルバー人材センターは、都道府県知事の指定を受け、地域ごとに設置されています。
事務や販売、翻訳・通訳、草刈り作業員など、主にシニア層が活躍できる仕事を紹介しています。
紹介を受けるには2,000~3,000円程度の年会費がかかり、時給・日給などの給与ベースではなく、配分金(報酬)という形式を取っているのが特徴です。
ただし、月8~10日ほど働いた場合の平均的な収入は月額3~5万円程度となり、高収入を目指したい方は複数の仕事をかけ持ちすることをおすすめします。
【行政の相談窓口】
各都道府県や市町村などの行政が運営している就職相談窓口でも求人を紹介してもらえます。
役所や商工会議所、ハローワークなどに設置されていることが多く、紹介は無料で、シニア層の就職を丁寧にサポートしてくれる力強い味方です。
ただし、すべての市町村にこのような窓口が設置されている訳ではないので、お住まいの地域の役所のサイトなどを確認してみましょう。
【ハローワーク】
厚生労働省が運営する職業紹介機関ハローワークは、地域密着型のため自宅近くの求人を紹介してもらいやすいのが魅力です。
公的機関とあって、年齢や性別、職歴などに関係なく、サービスの質はどの層にも平等です。場所によっては、高齢者の求人コーナーが設置されているところもあります。
ハローワークの窓口では、求人内容に合わせた履歴書の書き方や面接などのアドバイスをもらえるのがメリット!なかには、自分に合う仕事を見つけるための自己分析サポートなどを行なっているところもあります。もちろん相談は無料なので、積極的に活用しましょう。
【再雇用制度】
勤めていた会社を一度定年退職し、60歳から再度雇用契約を結ぶ「再雇用制度」を利用する方法もあります。
再雇用制度のメリットは、慣れ親しんだ環境や人間関係の元で働くことができるためストレスが少ないこと!
また、退職金を受け取れるだけでなく、継続して厚生年金に加入できることから、将来の年金額が増えるのも魅力です。
ただし、なかにはこれまでと違う部署に配属になるケースもあるため、事前に再雇用制度の条件を確認しましょう。
さらに、雇用条件の見直しにより、定年前に比べて給与が減ってしまったり、65歳までしか働けなかったりする可能性も想定しておきましょう。
【知人からの紹介】
知人や友人から仕事を紹介してもらうという方法もあります。
あらかじめ仕事内容や職場の雰囲気などリアルな情報を知ることができるうえ、すでに知り合いがいる安心感もあるでしょう。
また、従業員の知人という前提があることで、就職が有利になる可能性も?
普段から、「仕事を探している、良かったら紹介してほしい」旨を周囲に伝えておくと良いでしょう。
シニアが職場にいるメリットは多数!
シニア層の中には、新しい環境で役に立てるか、職場によっては若手の中にスムーズに溶け込めるかなど不安な方も多いと思います。
しかし、実は企業側にとっても、シニアを採用することでたくさんのメリットがあります。
例えば、世代が違うスタッフがいることで、職場に新しい風が吹き、活性化するのもメリットの一つ!難しいお客様のクレーム対応などの場面で、豊富な人生経験が仕事に役立つこともあります。
明るい接客や丁寧に行き届いた掃除など、シニア層ならではの真面目さが若手の手本になる場面も。また、お弁当やおにぎりの調理などは、料理経験豊富なシニア女性が担当するとより料理が美味しそうに見えるなど、お客様に安心感を与える仕事もあります。
自分に合った探し方がある!ダメでも諦めないで
希望する雇用形態や給与、自分自身の経験やスキルによって、どんな仕事の探しの方法が適しているかは異なります。1つの探し方にこだわると、業種や雇用形態に偏りが出てしまうこともあるため、複数の方法を並行して利用することをおすすめします。
1つの方法で探して見つからなかったとしても、他の方法で見つかる可能性は大いにあるため諦めずに応募してみましょう。
2022年12月13日公開・2024年4月8日更新
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