普段の現場をなかなか目にすることがない食品工場。「体力的にきついのでは?」など応募をためらっている方もいるのではないでしょうか。食品工場と一言で言っても、さまざまな種類があり、工場ごとに特徴も異なります。そこで今回は、食品工場の仕事内容やラクな点、きつい点を紹介します。


食品工場ってどんなところ?


食品工場と一言で言っても、コンビニやスーパーにあるお弁当、パン、お菓子など工場によって扱う商品は様々です。基本的に繰り返しの作業を行うのは共通ですが、取り扱う食品によって調理工程があるするところや検品がメインとなるところなど仕事内容も様々。働くスタッフは、衛生管理を行う正社員が数人在籍しているほか、アルバイト、パート、派遣社員がほとんどを占めます。


【種類別】食品工場の仕事内容



食品工場は、扱う商品によって仕事内容が大きく異なります。ここでは、種類別に食品工場の仕事内容を紹介します。


■ 弁当工場

スーパーやコンビニのお弁当やお惣菜を製造する工場。材料を洗う・カットする・炒める・煮る・などの調理や、専用ケースへの盛り付け、検品などが主な仕事です。工程ごとに担当が決まっている場合がほとんどです。


弁当は賞味期限が短く、衛生管理が特に厳しいのが最大の特徴。手洗いや消毒などを徹底し、より慎重に作業することが求められます。店頭に並ぶ商品の調理に携わることができるのは他の食品工場にはない特徴といえるでしょう。


■ パン・菓子工場

スーパーやコンビニのパンやチョコレート、ケーキ、クッキーなどのお菓子を製造する工場。甘い香りに包まれて仕事ができるので、スイーツ好きの方にはたまらない環境です。生地作りや材料の混ぜ合わせは機械化されていて、パンやお菓子に具材をトッピングするなどの単純作業がメインです。その他、ベルトコンベアから流れてくる製品の検品、梱包、出荷なども行います。


■ 冷凍食品の工場

スーパーなどで販売されている冷凍食品を製造する工場ですが、調理自体は機械がほとんど行うため、複雑な調理工程はありません。工場や料理によってはパスタの上に乗っているチーズなどトッピングのみ手作業で行うケースもあります。


ほとんどは冷凍前の食材と冷凍後の製品に異物が混入していないか、型崩れはないかなどの検品に加え、梱包や出荷がメインの業務です。


1点注意したいのは、冷凍食品の品質を保つため、-15度前後の冷えた場所で作業を行う点。身体が冷え切ってしまわないよう防寒性のある肌着などでしっかりと対策をする必要があります。
■ 飲料工場

コンビニなどの店舗や自動販売機で販売されているペットボトル飲料などを製造する工場。容器の殺菌、容器に飲料を詰める、検品、出荷が主な仕事になります。ほとんどの作業が機械で自動化されているので、人員は少なめです。


人員が少ない分、一人一人の責任が重く、アルバイトの募集は比較的少ないのが特徴です。品質管理の部門は、正社員や派遣社員がほとんどとなります。


■ 加工品工場

ハムや漬物、豆腐、かまぼこ、缶詰などの加工品を取り扱う工場ですが、調理は機械が行うため、検品や出荷が主な仕事。製品によって異なりますが、魚の頭を落とす、内臓を取り出すなどの一部を手作業で行うこともあります。


どの製品も鮮度や衛生管理の観点から、工場内は低い温度に設定されています。


■ 精肉工場

スーパーの生鮮食品コーナーにある生肉のパックなどを作る精肉工場。運ばれてきた肉の塊を専用の機械で切り分けた後、骨抜きや筋引きを手作業で行うのがメインの仕事です。包丁を使うため、調理経験のある女性が多く活躍しています。


生ものを扱うので、工場内は低い温度に設定されており、消毒作業なども徹底されています。肉の種類や部位によって加工の仕方が異なり、覚えることは多めですが、担当部門は決まっているので慣れてしまえば難しくありません。


食品工場のラクな点・やりがい


食品工場は、学歴や経験に関係なく始めやすいのが魅力です。決められた部門でマニュアルに沿ってくり返しの作業をするので、自分のペースで働けます。難しい接客はありませんし、他者とのコミュニケーションがほぼないのもポイント。


夏の暑さや冬の寒さなど、天候に左右されず、衛生的できれいな職場で働けるのも食品工場ならではです。


また、工場によっては社員割引で商品をお得に入手できたり、美味しい社員食堂を利用できたりするところも。人々の生活に欠かせない「食」に携わることができ、普段利用するスーパーやコンビニで自分が携わった商品を見かける喜びも味わえます。


食品工場のきつい点


食品工場は基本年中無休で稼働しているので、まとまった休みが取りづらい側面はあります。(企業により異なります) また、季節を問わず工場内の温度を低く保っていることも多く、冷え性の方にはつらいかもしれません。仕事によっては長時間立ちっぱなしなのも慣れるまでは体力的なきつさを感じるでしょう。工場仕事は同じ作業の繰り返しなので、キャリアを広げたい人には向きません。


食品工場にはどんな人が向いている?


単調な作業でも楽しく続けられる人は、食品工場に向いています。また、工場仕事は同じ作業の繰り返しなので、自分のペースで働きたい人にも向いています。他人とコミュニケーションをとる機会が少ないので周りを意識せずに働ける一方で、長時間の一人作業でも集中力が長く続くかどうかもポイント。


また、食品は衛生面で絶対にミスがあってはいけないですし、自分の担当部門を責任持って取り組むことが求められるため、責任感のある人も適任です。


飲食業界で衛生的な環境が完備されているのは食品工場ならでは!


食品工場は、衛生管理が徹底されているため、常に清潔な環境で働ける利点があります。年中稼働している食品工場は求人も多いため、自分に向いているかもと思った方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


2022年11月26日公開


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DOMO+編集部

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