コロナ禍を経て、Zoomなどを使用したWeb面接が増えました。

対面とは異なり、慣れないオンラインでの面接に不安を抱く人も少なくないでしょう。ここでは、Web面接における基本的なマナーや事前準備、服装、注意点などを解説します。Web面接の基礎をマスターして、好印象を与えましょう。



Web面接と対面面接の違い


Web面接とは、ZoomなどのWeb会議ツールを使用したオンラインで行う面接のことです。インターネット環境とパソコンなどがあれば、面接場所へ移動する必要がなく、場所を問わず実施できるのがメリットです。


一方、対面ではない分面接官の反応が読み取りづらかったり、話し出すタイミングに迷ったりとデメリットもあります。また、安定した通信環境がないと面接がうまく進まないこともあるため、事前準備も重要です。



Web面接の流れ



面接自体の流れは、Web面接も対面面接も基本的には変わりません。ただ、入退室の方法やしゃべり出すタイミングなど、オンラインだからこそ意識したいポイントもあります。ここでは、Web面接の全体的な流れと気をつけたいポイントを紹介します。



1.事前準備

慣れないWeb会議ツールを使用するWeb面接では、事前準備が特に重要です。まず、応募先から送られてくるWeb会議ツールのURLにアクセスできるかどうかチェックしておきましょう。


また、ブラウザ(Google ChromeやYahoo!など)上でWeb会議ツールへアクセスするよりも、Web会議ツールのアプリをダウンロードしておいた方が音量やマイクの設定がしやすいです。特にWeb会議ツールではアカウント登録が必要になる場合が多いため、面接日の前日までには登録を済ませておくのがおすすめです。


Web会議ツールの準備ができたら、パソコンやスマホのマイクとスピーカーが正常に機能するか確認しましょう。慣れていないツールがあれば、家族やITツールに詳しい友人などに協力してもらい、テストしておくのがベストです。


画面との距離は証明写真を参考にして、頭から胸元までが映るように設定します。なお、カンペは目線や不自然な話し方でバレるため、対面と同じく控えるようにしましょう。



2.面接時間の3分前にURLヘアクセス

面接時間が近づいてきたら3分前を目途にURLヘアクセスしましょう。遅刻はもちろん、面接時間ちょうどにアクセスするのは悪印象を与える可能性があるので、余裕を持って3分前には待機しておくのが理想です。なお、あまり入室が早すぎても印象が良くないので注意しましょう。


万が一、接続エラーやネット環境によってうまくアクセスできない場合は、電話などで応募先に連絡を入れるようにしましょう。トラブルに備えて、スマホを近くに置いておくなど別の連絡手段を確保しておくことが重要です。



3.面接開始!あいさつや目線は?

面接官が入室したら、明るくハキハキとした声であいさつしましょう。最初の一言は「こんにちは、本日面接を受けさせていただきます〇〇(名前)と申します。よろしくお願いいたします」など、対面の面接と同じで問題ありません。ただし、オンラインの場合は画面から見切れてしまうので、立たずに座ったままでOKです。


話し出すタイミングについては、基本的に相手方の進行に従うようにしましょう。声が被らないように、相手の話が終わってから2秒程度待って話し出すのが理想的です。自分が話し終えた際には「以上です」と付けるとスムーズに対話を進められます。また、話す際は、画面を真っすぐ見るようにしましょう。モニターを複数台使用している人は、目線が上や横にずれていないか注意が必要です。



4.退室

面接が終わったら「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」とお礼を言って締めくくります。面接官が退室した後に退室するのがマナーですが、応募先によっては応募者が退室するのを待ってくれるケースもあるので、その場合には「失礼いたします」と一言添えてから退室しましょう。完全にアクセスが切れるまでは、力を抜かないように注意が必要です。



Web面接時の服装・髪型マナー


Web面接の服装については、基本的には対面の面接と変わりません。社員面接の場合には、スーツが必須です。上半身しか映らないからといってボトムスだけ手を抜く人が稀にいますが、立たなければならない場面も稀にあるので、ボトムスもスーツを着用するようにしましょう。


バイト面接の場合は、スーツでなくても構いませんが、襟付きのシャツやブラウスなどカジュアルすぎない恰好が無難です。トップスは白やベージュを選ぶと、表情を明るく見せてくれます。髪の毛が長い場合には結び、前髪が顔にかかって表情が暗くならないように注意しましょう。当然ながら、ノースリーブなどの露出が激しいもの、アクセサリー、派手なメイクなどはNGです。


また、コロナ禍が落ち着きマスクの着用は個人の判断に委ねられていますが、Web面接ではマスクを外して臨むようにしましょう。マスクの着用によって表情がわかりにくく、声が聞き取りづらくなってしまう可能性もあり、マイナス要素につながってしまいます。


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Web面接の見落としがちな注意点



Web面接では事前準備をしていても、ネット環境や使用する端末によって、思わぬトラブルが起こることもあります。ここでは、当日スムーズに面接するためのチェックポイントを紹介します。



1.背景の写り込みに注意

Web面接では背景に部屋の中が映ってしまうので、壁を背にして面接を行うようにしましょう。うっかり見落としがちなのが、洗濯物の干しっぱなしやポスターです。画面に余計なものが映り込まないよう、事前に片付けておきましょう。


どうしても壁を背にできない場合は、白など単色のバーチャル背景を使用するのも一つの手です。Web会議ツールによって設定できるかどうかは異なるので、事前に確認しておきましょう。



2.雑音が入らないよう自宅から入室すべき

Web面接は雑音を拾いやすいため、自宅などの周囲が静かな場所で臨むのが無難です。窓を閉め、同居する家族がいる場合は事前に伝えておきましょう。ネットカフェはもちろん、カフェや学校などは騒がしいのでなるべく控えるようにしてください。自宅にネット環境がない場合は、貸し会議室などのレンタルスペースを利用し、個室で面接するのがおすすめです。



3.イヤホンの装着がおすすめ

端末に元からついているスピーカーだと、相手の声が聞き取りづらいことがあるため、イヤホンを装着するのが理想です。イヤホンを装着した場合とパソコンのスピーカーを使用した場合では音の聞こえ方が異なるため、音量の調整などは事前に行っておきましょう。



4.充電残量に注意!

端末の充電残量は事前に確認しておくことが大切です。面接中に充電切れになると、事前準備不足を疑われ、悪印象を与えかねないため、電源を差したまま面接を行うようにしましょう。



5.できるだけ、スマホからではなくパソコンから入室しよう

Web面接に使用する端末は、スマホよりパソコンがおすすめです。理由は、スマホだとネット環境が不安定なだけでなく、デバイス自体を真っ直ぐに固定しづらいためです。なお、面接時にWeb会議ツールの画面共有機能を使用する名目で、事前にPCを指定する企業も少なくありません。どうしてもスマホを使用する場合には、画面は横向きにするようにしましょう。



6.通知を切るのを忘れずに

端末のカレンダー機能の通知音、メールの通知音、チャットツールのメンション音など、面接中に通知音が入ってしまわないよう、事前に通知を切る設定をしておきましょう。スマホの通知だけでなく、パソコンの通知を切るのも忘れないようにしてください。



Web面接では明るくハキハキとした印象を心掛けましょう!


Web面接では、画面越しとなるため対面よりも表情が暗く見えたり、声が聞き取りづらかったりします。普段よりワントーン明るく大きな声で、ハキハキと話すことが重要です。面接当日までに家族や友人に協力してもらいテストするなど、準備しておくと安心でしょう。


2022年6月29日公開/2023年10月5日更新


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<執筆>

DOMO+編集部

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