静岡県内の大学や専門学校などで活動中のサークル・ゼミを、ドーモプラスが定期的に紹介!第28回は、静岡英和学院大学で活動する「留学生センター」をピックアップ!

留学生センターって、留学を考えているわけでもない私には無縁な場所……と思っていたら、地域との交流を通して、異文化とも日本とも向き合うことのできる興味深い場所でした。


静岡英和学院大学・留学生センター学生スタッフの北沢舞海さん(静岡英和学院大学人間社会学部2年)に、留学生と関わり異文化を学ぶ楽しさについて聞きました。




留学生と一緒に地域に関わる活動


学生スタッフは、留学生の出身国の文化をイベントを通して学生や地域の人に伝える活動をしています。近年は1月に国際交流フェアを開催し、夏にアースカレッジに参加、秋に楓祭(大学祭)という流れです。


イベントごとに日本人学生と留学生がチームを組んで、テーマを決めてどのように伝えるかを毎週の会議で話し合います。外国の文化を伝えるには、まず自分が理解していなければいけないです。留学生に聞くのはもちろんのこと、自分で調べて知識を増やすようにしています。それをもとにわかりやすいようにパネルや写真を用意します。



英語ができなくても問題無し!


留学生に美味しいアジア料理のお店を聞けるかもって、そんな単純なきっかけで学生スタッフに興味を持ちました。だから全然英語が得意とかではなくて。留学生が日本語を喋ってくれるので、ありがたく日本語で喋らせてもらっています(笑) みんな本当に日本語が上手なんですよ。


留学生と会話するときには外国人だからといって何にも考えてはいませんが、その何も考えてないことが大切なのかもしれません。この国の人はこうだという固定観念を持たないからこそ、素直にその人の考え方を受け入れられます。構え過ぎず、純粋に受け取るように心掛けています。




とことんこだわったからこそ感じられた達成感


楓祭では私のいた班はベトナムのフォーを模擬店で出しました。ベトナム出身の留学生が作り方を教えてくれて、鶏肉を茹でて出汁を取るところからやりました。それが結構大変で「そこまでする?」と私は思ってしまったんです。でも当日お客さんには「鶏ガラが美味しい!」と言ってもらえて、こだわって良かったと思いました。


本人には本格派の味を楽しんでもらいたいという強い希望があったようです。自分の意見を持っていても主張しない日本人が多い中、留学生は皆こだわりが強くて。苦労することもありますが、留学生と関わることで気づいた素敵な魅力です。




知らない世界があるって面白い!


今後は、他大学の留学生センターのような組織と関わり、協力しながらイベントの企画をしてみたいです。大学内の組織ということもあり、部活やサークルに比べたら制限があるかもしれません。それでも学生のやってみたいことを汲み取っていきたいと考えています。


グローバル化が進む現在、色んな国について知ることは大事だと思います。ただ、異文化について知る前に自分自身の国についてもよく知っておかなければならないと思うんです。興味がある人にはぜひ、自分なりに理解を深めながら留学生と共に異文化を感じてみてほしいです。異文化を知るって楽しいですよ!




取材を終えて


大学にいながら留学生と交流できるのは、とても貴重な体験だと思うので羨ましく感じました。留学生の多い静岡英和学院大学ならではの組織なんですね。ベトナム人こだわりのフォー、食べてみたかった!次回の楓祭は是非、美味しいものを狙って訪れたいと思います。



取材・執筆
大橋芽生(常葉大学 造形学部 造形学科1年/『静岡時代』編集部)
お洒落なカフェと雑貨屋に目がない。老後に自分のカフェを営むのが夢。


制作:静岡時代編集部

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