正社員とフルタイムで働くパートの違いを説明できますか?
「フルタイムなら誰でも正社員でしょ?」という回答は不正解!
この記事では、「非正規のフルタイムパート」と「正規の正社員」の違いを解説します。
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正社員とフルタイムパート、主な違いは「責任の度合い」
「週40時間働けばフルタイム、すなわち正社員なのでは?」という声が聞こえてきそうですが、同じ週40時間の勤務でも「正社員」と「非正規雇用のフルタイムパート」が存在します。
・正社員とフルタイムパートの違い
正社員とフルタイムパートの違いを見る時は、業務内容(中核的業務)と責任の程度によって区別をします。
出典:パートタイム労働者とは―厚生労働省
正社員の仕事は責任が重いことが多く、その分、給与や福利厚生などの待遇面がよいという会社も多いでしょう。
「待遇はそこそこでいいから、責任の大きな仕事は避けたい」という理由などで、非正規のフルタイムパートをあえて選択する方もいますが、「責任の大きさは正社員と同じなのに、待遇だけが違う」という場合は法律違反になっている可能性があります。
・フルタイムパートのメリットとデメリット
フルタイムパートについては、以下のようなメリット・デメリットがあります。
どちらを選ぶかは個人の自由ですが、非正規雇用なのに正規雇用と同様に責任を負わされている場合などは、労働基準監督署などに相談してみるとよいかもしれません。
正社員とフルタイムパートの間で問題になるケースとは
仕事内容と責任、勤務時間数が同じなら、非正規のフルタイムパートと正社員の待遇は同じでなければなりません。
しかし、雇用形態によって格差があるというケースが長年にわたり、課題となってきました。
この問題を解消するべく、非正規社員を守る法律「パートタイム・有期雇用労働法」が制定されました。
パートタイム・有期雇用労働法とは―厚生労働省
「パートタイム・有期雇用労働法」では、フルタイムパートを守るために以下のことが定められています。
もし上記に当てはまる場合は、会社や労働基準監督署に相談してみてください。
多様な働き方の実現応援サイト―厚生労働省
パートタイムとフルタイムパートの違いは「勤務時間」
最後に「パートタイム」と「フルタイムパート」の違いも確認しておきましょう。
厚生労働省のWebサイトによると、パートで働く人は以下のように定義されています。
『1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者』
パートタイム労働者とはー厚生労働省
会社で決められた「1週間当たりの所定労働時間」を満たしているかどうかが基準になるということです。
例えば会社の就業規則などで「フルタイムは週40時間」とある場合、40時間働くことができればフルタイム、そうでなければパートタイムということになります。
ちなみに、「パート」と「アルバイト」は呼び方が違うだけで、雇用形態や条件などについては同じです。
・パートタイムからフルタイムパートに変わる場合の注意点
パートタイムとして扶養の範囲で働いていた人がフルタイムパートになる場合、扶養の範囲から外れることになります。社会保険料や税金の支払い額が増える事は確認しておきたいポイント。
正社員を目指す人は、まずはフルタイムパートを目指すというのもステップとしてはよいでしょう。
【まとめ】
パート、フルタイムパート、正社員と色々な働き方があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
人生100年時代。定年という概念もだんだん薄れていくかもしれません。ライフステージに合わせて、より自由に働き方を変えられる世の中になるとよいですね。
参照:パートタイム労働者とは―厚生労働省
参照:パートタイム・有期雇用労働法
2019年8月5日公開/2022年2月24日更新
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