夏の風物詩と言えば、花火、風鈴、カキ氷……と、いろいろありますが、浴衣もそうですよね。


街中で素敵な浴衣を着た人とすれ違うと、その風情ある姿に思わず振り返ったことはありませんか?


涼しげで艶やかな浴衣は、人の目を惹きます。
今年の夏は、素敵な浴衣を着てお出掛けしてみませんか?



半年の厄を払う、浅間神社の輪くぐり


静岡浅間神社では毎年6月30日に、神社の大きな輪をくぐって半年間の厄を払い、後半の半年を無病息災で過ごせるようにと祈願する神事があります。


輪をくぐって厄を払った後、浅間通り商店街や安倍の市から出店する人気の露店でお買い物を楽しむ「輪くぐりさん」というお祭りがあります。


露店が軒を連ねる中、楽しそうなイベントを見つけました。



大人気イベント、「ゆかた美人変身コーナー」


輪くぐりさんのイベントの中でも、毎年目玉イベントとして大人気なのが、この「ゆかた美人変身コーナー」





先着30名様なので、会場である「京都むらまつ」の店内は、いつも大賑わいなのだそう。
企画は、「3000円で好きな浴衣を選んで着付けてもらい、そのままお祭りを楽しんで帰る」という内容なのですが、イベント主が貸衣裳店さんなので浴衣は後日返却かと思いきや、何と購入だというのです。


しかも選んだ浴衣に合わせた帯と、下駄までのフルセットで、何と3000円!
それをプロの方に着付けてもらえるのですから驚きです。


今どき浴衣をフルセットで揃えるとなると、それ相応のお値段がするはず。毎年すぐに定員が埋まってしまうというのも頷けます。


当然ながら、お店の中は、若い女性や親子連れで溢れんばかり。
確かにこういう機会に浴衣を購入出来たら、夏の間、いろんなところへ浴衣を着て出掛けられていいですよね。


30名様限定の企画ですが、「浴衣の柄を選ぶ楽しみを知ってほしい」と毎年多めに仕入れているので、色とりどりさまざまな柄の中から自分好みの浴衣を選ぶことが出来ます。



今年は着付けの他に、さらにプラスαの特典が



3000円で、浴衣フルセットと着付けのサービスだけでも驚きなのに、今年は、ヘアアレンジかネイルのサービス特典付きとあって、着付けの部屋はすでに満員状態。


今回ヘアアレンジやネイルを担当する彼女たちは、このイベントに協力してくれた静岡デザイン専門学校ブライダル・ビューティー科の生徒さんたち。





「人を美しくする」ことを生業とするため、日夜勉強に励んでいる彼女たちの手にかかれば、あっという間に浴衣に合った素敵な髪型に変身させてくれます。





ヘアアレンジが終わったら鏡の前で着付けてもらいますが、プロの手によって、艶やかに浴衣姿に変わっていく様は正に圧巻です。浴衣帯も、その人の雰囲気に合う工夫を凝らした結び方にアレンジして、目を楽しませてくれます。





しっとり落ち着いた浴衣の柄には、大人っぽい帯結びを。





かわいい浴衣の帯には、リボンで作った花のコサージュをあしらってキュートさをプラス。仕上がりは、皆さん「ゆかた美人」。





ヘアアレンジしてくれたお姉さんに囲まれて、ご満悦。





仲良し姉妹がキュートな浴衣姿で、ニッコリポーズ。





母娘で浴衣姿に変身。これから家族で輪くぐりさんへ。







いつもと感じの違うお母さんと、照れながらの記念撮影。





静岡のマスコット、今川さんと一緒に写真をパチリ。
艶やかな浴衣姿に変身した皆さんは、とても素敵な笑顔でお祭りへと向かわれました。



縁を大切にする、老舗の貸衣裳店「京都むらまつ」



このイベントを手掛けるのは、「京都むらまつ」の村松社長。





七五三の衣裳や、卒業式の袴、成人式の振袖はもちろん、浅間神社や久能山東照宮、三保の松原で挙げる結婚式での衣裳一式を揃えてくださる、静岡県民の祝い事には欠かせないお店です。


店内には、色とりどりの袴や振袖がずらりと並びます。





そんな人生の節目に寄り添ってくださる村松さんは、和装推進活動にとても積極的な方です。


着物文化について、いろいろとお話してくださいました。
日本の正装と言われる着物があまり着られていない現状を嘆くばかりでなく、もっと若い世代にも着物文化を伝えられたら。せめて夏には浴衣を着てお祭りに出掛けてもらえたらと思い、このイベントを始めたのだそうです。


村松さんは、「こういうイベントで浴衣を着て、少しでも和装の楽しさを知ってもらえたら嬉しい」とおっしゃいます。


「ゆかた美人変身コーナー」は、「輪くぐりさん」での、1年に一度だけの特別なイベント。気になる方は、来年の6月30日、ぜひ、浅間通り商店街にある「京都むらまつ」へ。


「着物を着る」となると、ちょっと身構えてしまいそうですが、浴衣は、洋服に例えればTシャツにジーンズのようなもの。肩肘張らず、気軽に着られる和装です。


この夏、あなたも浴衣を着ていつもとは違う姿で、花火大会や夏祭りに出掛けて見ませんか?


京都むらまつ公式ホームページ

輪くぐりさん
毎年6月30日 静岡 浅間神社通り商店街にて開催


<ライター>

猫たぬき
時に、舞台の脚本を書くシナリオライター。趣味、主婦業。静岡に住み始めて十年以上経つのに未だ関西弁が抜けない生粋の関西人。いつまでも新鮮な目で静岡を見つめ、楽しくおもしろい記事を綴っていきたいと思います。

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